AIに「【なゆラビ】好きな人に告白しないと出られない部屋」を書いてもらったログ
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目が覚めると、そこは「好きな人に告白しないと出られない部屋」だった。
「……はい?」
口から間の抜けた声が漏れた。漏れもするだろう、起きたらこんな訳のわからない場所にいたとあっては。
とりあえず辺りを見回す。まず、私は硬い床の上に寝ていたらしい。体が痛くないあたり、ここに……連れ込まれた……?のはそんなに前ではないということだろうか。少し遠くに目をやる。そこには倒れた人影があった。ここに連れ込まれた私以外の人間。そして、見間違うわけのない後ろ姿。
「那由他様!?」
倒れた人影へと駆け寄る。足がもつれて途中少し転びそうになりながら、肩を掴んでこちらを向かせる。
「……那由他様」
なぜ那由他までここにいるのだろう。首に手を当てて脈を確認し、ひとまず安堵する。どうやら寝ているだけみたいだ。よく見ると寝顔も呑気な気がする。逆に少しいらっとしなくもない。
改めて周りを見る。ここはどこかの部屋の中かと思ったけど、よく見ると壁も天井もない。ただ真っ白な空間が広がっているだけだ。扉どころか窓すらもなく、四方八方どこを見ても同じ景色が続いている。
さっきからずっと疑問符を浮かべっぱなしだが、そろそろ答え合わせをしてもいい頃合いかもしれない。
「……夢ですかね……」
なんとも言えない気持ちで呟いてみる。まあそれ以外考えられないという感じではある。……普通であれば。だけど、私は多少普通の存在ではない。
「魔女か、ウワサか……」
深呼吸し、空気を感じる。微かに魔力の入り混じった空気。だが、魔女ともウワサとも違うように思える。第一、ウワサはもう存在しないはずだ。柊ねむは、もういないのだから。だとしたらこれは一体何なのか。
もう一度この空間のことを思い出す。「好きな人に告白しないと出られない部屋」。……どうして私はそのことを知っていた?どこかに書いてあったわけじゃない。いつの間にか歩き方を知っていたように、当然のようにそれは頭の中にあった。
「……わからない」
頭を振って思考を打ち切る。まずはどうやって脱出するか考えなければ。
「うぅ……ん」
呻くような声が聞こえた。そちらに視線を向けると、那由他が眠そうな顔で目を擦っている。
「おはようございます、那由他様」
「おはようございます、ラビさん……。今日は、変な起こし方じゃないんですのね……」
「変な起こし方と言われるのは心外ですが」
とはいえ強く否定できることでもないが。
「ええと……それで……ここどこですの?」
まだ意識が覚醒しきっていないのか、きょとんとした様子で尋ねる那由他。その仕草がいつもより幼く見えて、こんな状況だというのに少し微笑ましい。
「わかりません。私も起きたらここにいました」
「えっ!……ラビさんのドッキリというわけでもなく……?」
「さすがにここまでのことはやりませんよ」
「それはそうですが……こんな、好きな人に告白しないと出られない部屋なんて……」
那由他は困惑した様子だった。当然だろう。それより、聞き捨てならない言葉があった。
「那由他様も知ってるんですか。この部屋のことを」
「え?……そういえば、そうですの」
那由他は今気づいたようだったが、やっぱりそうだ。この部屋は普通のものではない。そして、ここに入れられたということは、「この部屋に入れられるほど好きな人がいる」ということだろうか?胸の奥がちくりとする感覚を覚えた。……何を考えているんだ。そんなこと気にしてる場合ではない。今はここから出ることを考えないと。
しかし、どうしたものだろう。出口がない以上、私たちには好きな人への告白を試すしかない。私の場合、その相手は……。
「那由他様は誰か好きな人はいるんですか?」
「えっ!? わ、私ですの!?」
那由他が顔を赤くする。
ストレートに訊きすぎただろうか。だけど、こんな状況でもなければ恥ずかしくてこんな話はできない。
那由他がこちらをちらと見る。目が合うとすぐに逸らすあたり、恥ずかしいらしい。
少しの間沈黙が流れるが、やがて那由他が口を開いた。
「……まだ、よくわかりませんの」
「……そうですか」
「ただ、ラビさんと一緒にいるのは、楽しいですの」
那由他が照れくさそうに言う。一瞬落胆に沈みかけていた心臓が反対方向に跳ねた。落差で心臓が痛い。
「……どこでそんなの覚えてきたんですか」
思わず目を背ける。顔が熱い気がするが、気のせいだと思いたい。
「え? ……ふふん、私だって成長しているのですの!」
那由他はよくわかってなさそうなのになぜか得意げだった。そういうところですよ、と思うが言わないことにする。
「とにかく、早く脱出しましょう」
「でも、脱出といってもどうやって……?」
「最初からわかってるじゃないですか」
そう言って那由他の方を向くと、彼女は首を傾げた。
「告白するんですよ。好きな人に」
「え……えぇ!?」
那由他は目を丸くしていた。そこまで驚かなくてもいいんじゃないかと思いつつ続ける。
「他に方法があるんですか?」
「いや、確かにありませんけど……さっき言ったように、私に好きな人はいませんの」
「大丈夫です。那由他様に好きな人がいなくとも、私にはいますから」
「へ?」
那由他が間抜けな声を出す。
「私のことが好きじゃなくて構いません。ただ、外に出るために、協力してくれますよね?」
「え……ええ、まあ……それくらいなら……」
「ありがとうございます。では早速始めましょうか」
「ちょ、ちょっと待ってほしいですの」
那由他が慌てた様子で言う。
「あの、ラビさんが、その……私に、こ、告白する、ということですの?」
私は一度深呼吸した。ここで言ってしまえば、もう戻れない。いや、こんな部屋に入れられた時点で既に戻れなかったんだろう。
「そうです。……私が告白します」
「で、でも……なんで、急に……」
「私は、ずっと前から、あなたのことが好きだったんです」
「…………」
那由他は固まっていた。
無理もないことだ。今まで隠し続けてきた気持ち。それを今告げている。もう後には引けない。怖い。だけど、この機会を逃したくはない。
「那由他様が、好きな人を見つける前に、どうしても伝えたかったんです」
「……」
那由他は何も言ってくれなかった。拒絶されるかもしれない。嫌われてしまうかもしれない。そう思うと震えが止まらなかった。それでも伝えなければならなかった。
「あなたが好きです」
もう一度繰り返す。
「……」
那由他はまだ何も答えてくれなかったが、今度は少し時間が空いた。そして、那由他はゆっくりと口を開く。
「……私も、好きです」
「……えっ」
耳を疑った。那由他も自分の言葉の意味を理解していないようだった。
「……え? えっと、それはどういう……?」
「だから、ラビさんのこと、好き、ですの」
那由他は恥ずかしいのか顔を真っ赤にして俯いていた。その様子は可愛らしくて、今の状況を忘れそうになる。だが、那由他が好きだと言ったのは間違いなく自分だ。つまり、那由他は自分を好いているということになる。
「それは、那由他様が、私を、ということでしょうか?」
「はいですの」
那由他は小さくうなずいた。
「いや、でも、さっきいないって」
「いないとは言いましたが、別に好きな人がいないなんて一言も言ってませんの!」
「理屈通ってないですよ」
「いいんですの! とにかく、私もラビさんのこと、好きなんですの」
那由他は赤い顔のままこちらを見つめてくる。
これは現実だろうか。夢ではないかと思ってしまう。ラビはこっそり自分の手をつねったが、目の前の光景は変わらなかった。那由他が頬を膨らませる。
「何をしてるんですの?」
「……いえ、なんでもないです」
那由他は「変な人ですの」と言って少し笑っていた。どうやら本当に現実のようだ。那由他の笑顔がこんなにも近くにある。
「私も、那由他様のことを、お慕いしております」
「はい、知ってますの」
那由他が微笑む。つられて自分も顔が緩んでしまう。
「那由他様は、いつから私のことを?」
「わからないですの。気がついたら、好きでしたの」
「そうですか」嬉しかった。好きな人に、同じくらい想われていたことが。胸が熱くなる。
「でも、私の方がもっと好きですの!」
那由他が小さな握りこぶしを作って言う。可愛い。那由他が可愛い。その事実だけで心が満たされるようだった。
「私だって負けませんよ」
那由他が好きだと気付いたのは自分の方が先だと思う。那由他が知らないところで、那由他は何度もラビを助けてくれた。那由他がいなければ、自分はとっくに死んでいただろう。那由他のおかげでここまで生きてこられたのだ。感謝してもしきれない。
「那由他様は私の全てです」
「私の方こそ、ラビさんが私の全部ですの」
那由他がはにかんだ。那由他が愛しい。抱きしめたい。
「那由他様」
「ラビさん」
那由他が目を閉じた。キスを待つように唇を突き出している。
ラビはその唇に吸い寄せられるように顔を近づけていく。あと少しで、触れる――
窓の外からカーテン越しに日が射している。私の部屋。那由他の神浜での活動拠点。私はベッドから身を起こした。
「…………は?」
一瞬自分がどこにいるかわからなかった。私は今何をしていた? なぜベッドで横になっていた? 那由他と一緒に脱出しようとして、それで……
「……夢オチ」
脳裏に閃いたひとつの可能性。魔女もウワサもいなかった。全ては私の夢。そういう話か。
「はぁ……」
脱力する。全身の力が抜けて倒れ込みたくなった。同時に、心のどこかでは安堵していた。
あの夢は私にとって都合が良すぎた。あれほど上手くいくはずがない。私が告白すれば那由他が受け入れてくれるなんて、そんなことはありえない。冷静になってみればわかることだ。
「はあ……」
もう一度ため息をつく。だが、それでも、少しだけ、ほんの少しだけ期待してしまう。もし、那由他に好きだと伝えたなら、彼女はどんな反応をするのだろうか。
「……いや、やめよう」
考えないようにして立ち上がる。那由他を起こさないといけない。那由他の部屋に向かう。
ドアを開けると、那由他は珍しくもう起きていた。だが、様子がおかしい。ベッドに座って俯いている。
「那由他様? どうかしましたか?」
那由他はしばらく何も言わなかったが、やがて小さく口を開いた。
「……なんでもないですの」
「何でもなくはないでしょう? 何かあったんですか?」
「……夢を見てましたの」
「……夢を?」
「ラビさんが私に好きって言ってくれる夢ですの」
「……えっ!?」
心臓が跳ね上がる。まさか、那由他も自分と同じ夢を見たのか。
「でも、夢なんですの」
「そ、そうですね」
「私、ラビさんに嫌われてると思ってましたの」
「そんなことありませんよ」
「でも、夢の中じゃ言ってくれたのに」
那由他が不満げな表情を浮かべる。
「すみません、那由他様。恥ずかしくて言えなかったんです」
「どうしてですの?」
「……それは、その」
「もしかして、恥ずかしがり屋だからですの?」
那由他が悪戯っぽい笑みを見せる。図星だ。
「……ま、まあ、そうなりますね」
「ふーん?」
那由他は意味ありげな笑みを浮かべたままこちらを見つめてくる。私は思わず視線を逸らした。
「それって、現実でも言えることですの?」
「いえ、その……」
「言えないんですの?」
「……」
「私、待ってますの」
「………………はい」
私は観念した。ここで誤魔化せばまた同じことになるかもしれない。
「那由他様」
「はい」
「私、那由他様のことが好きです」
那由他は何も答えない。不安になる。やはり言うべきではなかったのだろうか。
「那由他様?」
「……」
那由他は黙ったまま顔を赤くしている。
「那由他様」
「……」
「那由他様!」
「ひゃいっ!」
那由他が素っ頓狂な声を上げた。ようやく反応してくれた。
「どうされましたか?」
「な、なんでもないですの!」
那由他は慌てて首を横に振っている。私は怪しんだ。
「本当に大丈夫ですか? 体調が悪いとか」
「違います! 元気いっぱいですの」
「ならいいのですが」
那由他が胸を撫で下ろす。それから、改めて私の方を向いて言った。
「あの、ラビさん。ひとつお願いがあるんですけど、聞いてもらってもいいですの?」
「なんでしょうか?」
「その、私のことを、那由他って呼んでほしいですの」
「那由他、と?」
「は、はいですの」
那由他は顔を真っ赤にしてうなずいた。
「わかりました。那由他」
「……はい」
那由他の顔がさらに紅潮する。そして、那由他は少しだけうつむいた後、意を決したように面を上げて、潤んだ瞳でじっと私の目を見てきた。
「私も、好きです。ラビさんのこと」
「はい」
「ずっと前から、大好きだったんですの」
「はい」
「……それだけですの?」
「え?」
「もうちょっと、こう……何かないですの?」
「何かとは?」
「だから……」
那由他が口を尖らせる。
「キスしてほしいですの」
「えっ!?」
「ダメですの?」
「いや、そういうわけでは……」
「じゃあ、して」
那由他は目を閉じて唇を突き出している。
「……はぁ」
私は覚悟を決めた。ここまで来て引き下がることはできない。那由他の肩に手を置く。那由他の身体がぴくりと震えた。そのままゆっくりと顔を近づけていく。あと数センチというところで、那由他の吐息を感じた。那由他の匂いが鼻腔をくすぐる。心臓が爆発しそうだ。全身が熱くなる。頭がくらくらしてきた。だが、それでも、止まることはできなかった。
「那由他様」
「はい」
「私、那由他様のことが好きです」
「私も、ラビさんのことが好きです」
「那由他様……」
「ラビさん……」
二人の距離が縮まる。互いの体温を感じるほどに近づいていく。
「那由他様」
「ラビさん」
那由他が目を閉じる。私もそれに倣った。私は那由他に覆いかぶさるようにして顔を近づける。那由他が私を受け入れてくれるかどうか、それはわからない。もしかしたら拒絶されるかもしれない。でも、もう止まれない。那由他も受け入れてくれている。今更逃げることなどできない。
私はそっと、那由他の唇に触れた。柔らかい感触。那由他は拒まなかった。むしろ、私を求めてくれるかのように、私を抱き寄せてくる。私も那由他を強く抱きしめる。もう離さない。もう誰にも渡したりしない。この人は、私だけのものだ。
終わり
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最近めちゃくちゃ有名なAIといえば、ChatGPTやらBing AIといった対話型AIですね。私もプログラミング中に「JavaScriptでこの単語が1回だけ出てきて2回以上は出てこないことを検証するにはどうすればいいの?」とか聞くと「それはこういう正規表現書けばいいよ」という完璧な答えを返してきてビビり散らかしたりしてました。
じゃあさ……。ChatGPTで小説書けるんじゃない?
と思いましたが、私には無理でした。「Hしないと出られない部屋と同じようなお題出して」とかなら行けるんですが、「俺が文章直していくから書いていって!」というのは難しかったです。あんまり長く書くといきなり今までの文章を英訳し始めたりしてきましたし。
というわけで、周回遅れでAIのべりすとで遊び始めました。小説作成のためのツールだけあって、ChatGPTより使いやすかったです。そして遊んでいたらあっという間に無料会員の制限に引っかかってしまったので、とりあえずボイジャー会員になりました。
そういった経緯で今回のなゆラビを書いたんですが、序盤はめちゃくちゃ手直ししました。違うって!そうじゃないって!ああもう貸せ!とAIからキーボードを奪い取っていたので、7~8割くらいは結局私の文章になっていたと思います。
ただ、中盤辺りからはAIがなんとなく理解し始めたのか(それとも単に私が諦めたのか)、手直しの量も減っていって、私が書いた量も2~3割くらいになりました。私だったら書かない展開になったりもしましたが(夢オチはヤダ!!!!)、まあAIくんが書きたがってるしな……と諦めました。
ただ、リレー小説みたいで楽しかったですね。めちゃくちゃ手のかかるリレー相手ではありましたが、後半になるに連れて息が合っていく感覚だったり、キャラクターブックとか脚注とかを試行錯誤しつつ(できてたかわかりませんが……)文章生成していくのは、自分が100%文章を書くのとはまた別の楽しさがありました。自分が100%書くと「なんかここ微妙だな……」で没にもなりますが、AIなら「まあAIくんがこう言ってるしな……」みたいな妥協ができたのも、面白いもの書かなきゃというハードルを低くしてくれて良かったかもしれません。
この体験は割と面白かったので、今後もいくつか書きたいなあという気持ちでいます。とりあえず今は160ルミナ持っているので、MOD訓練して私のゴーストライターを作りたいなあという感じです。
でも次は夢オチはやめてねAIくん。