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舞台「男と女」の楽曲の話し①

Xには少し書いたのですが

夕暮れ時は「男と女」を聴きたくなります。

いや、自分の曲やないかーい!

いえいえ。自分の曲でも、
良い曲だと心から思えると、
自分の曲とは思えなくなるのですよ。

何言ってんだ。

個人的に、「よくできた曲」は
作っていた時の記憶があまりなく
できあがった後に聴くと
「これ、ほんとに私が作った?」
という気持ちになります。

舞台「男と女」で作った数曲は
どれも「よくできた」と思えます。

今回、自分が作らせて頂いた楽曲が
何個かありますので
少し解説させてください。
(何故今更…とは言わないで。
そんな気分だったからです)

まず1曲目が

「BLランド」。

いきなりのパンチ。
違うんです、稽古内での通称が
こうなっていて、正式な曲名は
決まっていなかったのです…
その内決めます。たぶん。

この曲は主人公スミレが
自分が生み出したキャラクターである
内野くんに誘われて
スミレが生み出した二次元の世界へ行く!
というシーンで使われました。

そこかしこで繰り広げられる
男×男のイチャラブシーンに
キュンキュンした方々も多いのでは
ないでしょうか…

以下、歌詞です。

Welcome to magic world
ここはユートピア
あなたが望む景色を見せてあげよう
We are full of love
まるでファンタジー
さぁどうぞ お気に召すまで

Welcome to magic world
例えこれが
We are full of love
かりそめでも
まさにユートピア
これぞファンタジー
さぁどうぞ お気に召すまで

誰かに認められなくても
本当の自分を生きられなくても
この場所だけは
この瞬間(とき)だけは
愛して 自分を愛して

見返すと本当に意味不明な歌詞で
笑っちゃいますね。
なに、これぞファンタジーって。

この楽曲は作曲こそ難産でしたが
歌詞は割とするするっと出てきた
記憶があります。

アホらしい歌詞作るの好きなんですよね。

ちなみに「例えこれがかりそめでも」
の部分は内野くんこと宮原健一郎くんが
作ってくれました。
いつか健ちゃんの作詞で曲作りたい。

最後の部分は真面目に作りました。
(常に真面目であれよ)

もちろん、劇中でのスミレへの
メッセージ的な部分はありますが
今自分が置かれている環境の中で
ありのままの自分でいられなくても
自分を愛そうぜ!
というお客様へのメッセージでもあります。

岩本かつひこの楽曲もそうですが
シンガーソングライターである我々が作る曲は
メッセージ性が強くなる傾向があるので
ただの劇中歌としてではなく
皆様に伝えたい事もたくさん隠れています。

次回作にもきっとそんなシーンが
あると思いますので、
ぜひ注目しながら聴いていただければ
嬉しいなと思います。

はい次!

「神谷の歌」

これは私が許可も取らず
勝手に作ったにも関わらず
つるっと採用していただいた曲です。

神谷の歌作りたい!
なんか30分でできる気がする!

と稽古終わりにも関わらず
アドレナリンMAXで制作に着手。

しかし思ったより上手くいかず
ワンコーラス作った後に更地にして
もう一度作り直し、
結局朝までかかったけど
納得のできる一品になりました。

愛がどんな物か
僕は知らないけど
あなたといれば
分かるかもしれない

ひとつふたつ
紐解いて
あなたを暴きたい

どれくらい待てば
僕の気持ちは
行き場が見つかるの?
どれくらい待てば
あなたは僕を
見つけてくれるの?

僕に応えて
声を聴かせて

これは完全なるキャラソンです。
神谷は外山課長も内野くんも
誘惑するプレイボーイなので
ちょっとエロくってビターな
曲をイメージしました。

神谷を演じたのは
谷本爽真くんと楓くんという
どちらもフレッシュなお2人でしたが
2人があまりにも違う神谷を演じていたので
この曲の印象がすごく変わるなと
不思議に感じました。
どっちが正解!とかはないのですが。

同じ歌詞、メロディ、セリフを発しても
演じる人によってキャラクターが変わるのは
本当に面白いなと思いました。

思いのほか長くなってしまったので
to be continued
です。

健ちゃんの声を録音させていただいた時。
作業するとどうしても猫背になるの。

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