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【📰ニュース】結核の予防・治療の呼びかけにスラバヤ市が積極姿勢
結核患者の増加が深刻化
インドネシアの2023年の結核感染者数が80万人を突破し、インドに次いで世界第2位となりました。
これに伴い、インドネシアの各地方自治体は、
結核(インドネシア語:TBC / テーベーセー)の感染者数を減少させるため「インドネシア結核対策専門組織連合(KOPITB)」と協力し、各都市で講演やメディアによる呼びかけを積極的に行っています。
2024年8月29日(木)には、スラバヤ地元メディアSuara Surabayaが主催した「Merdeka dari TBC = 結核からの解放」プロジェクトにて、Tutik Kusmiati(ティック・クスミアティ)医師による講演会が行われました。
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強い感染力と無症状感染者に警告
Tutik Kusmiati(ティック・クスミアティ)医師が講演で述べた要点としては
咳などの症状が見られない「潜在結核」が存在するため
潜在結核に感染しているかしていないかを断定するためにはX線や採血、痰(たん)による検査が必要
全員がこの検査を受けることは難しいため、蔓延を止めることが難しい
飛沫による感染が大半で、結核陽性者の1人が咳やくしゃみをすることで周囲の10〜15人に広めることになる
肺結核の症状としては2〜3週間続く咳や血の混ざった痰、発熱、食欲の低下、寝汗など
結核は肺だけではなく、体内に入った結核菌が他の部位で感染する腸結核(慢性的な下痢)や、骨結核やリンパ節結核などもある
結核の自覚がある人や陽性と判断された人は「マスクの着用」「家屋の換気」などを心がける必要がある
などを挙げ、注意を促しました。
所感
私はコロナ以前から「インドネシアは色々な菌が大量にある国だ」という認識があったため、人と話す時は一定距離をおくようにしていました。
私の中華系の友人でも、他の目的で血液検査を行った際に結核の抗体があったことを大人になって初めて知ったというケースは数多くあるようです。
特に今月は、Suara Surabayaのラジオにチャンネルを合わせるたびに「Ayo, Merdeka dari TBC」というスローガンが聞こえてきます。
健康第一なので、皆さんも気をつけましょう!