【演奏会感想メモ】女声合唱団 ゆめの缶詰 第4回演奏会
2025年、演奏会はじめはこちら。
第1ステージ
信長貴富作品から3曲。
ユニゾンにこだわった3曲?ユニゾンの響きがクリア。パート間の差異を一切感じさせない。実力ある合唱団である証拠。ハモリ始めるときに言葉が一瞬不明瞭になるのが惜しい。フレーズの作り方はさすが。とても自然。
アルトの声がもっと深いといいところもあるが、これは響きの均一さと「トレードオフ」か…?
新年の幕開けにふさわしい演奏。
第2ステージ
上田真樹『夢の意味』。技術的に難しいところ(sopオクターブ跳躍など)もクリア。ソロになると音楽がグッと引き締まる。これだけ歌える人が多いのはうらやましい限り。3曲目、ソロからの高まりがたまらない。朗々と歌い上げるところが上手。この組曲だとアルトの響きgood.
キメの和音がさりげない感じできっちりハマる。すごい。
曲自体に無理がある部分が散見され、(音域、和声)音域高いところは言葉が聞こえない。こういうところはどうしても混声の方に分があるか。
このレベルになってくると、数人の子音のタイミングの違いがクオリティーに大きく影響してしまう。
来月は男声版を聴く機会もあるので、それとの聴き比べも楽しみ。
第3ステージ
色彩感を描くには、女声合唱の密接した和声が効果的。しかし、高音で言葉が聞こえなくなるなること、「その5」のソロは聞こえない…
と、多少言いたいことはあっても圧巻の演奏。
アンコール
信長貴富「幕間」。
やはりユニゾンと朗々と歌うところ、スケール感を出すのが上手い。が、この詩になぜこの付曲になるかはわからない。
総じて、和声もしっかりハマるし、何よりスケールがでかい演奏。フレーズの作り方、発声、すべてが相まって素晴らしい演奏。新年最初に聴けてハッピーな演奏会だった。