ジャンドサーガについて in 2023
●はじめに
お久しぶりです。
モダン神出てたり、横浜のプレイヤーズコンベンションに出ないで動画編集してたり、いろいろやってるうちに3月になってしまいました。
横浜のカバレージで、TOP8にジャンドサーガがなんと3人も入賞していたことを知り、内心小躍りしていたのは内緒です。
今回は新弾『ファイレクシア:完全なる統一』が発売され、大型大会も終わったところでこのデッキの振り返りを勝手にやっていきたいと思います。
●サンプルデッキリスト
●最近のリストについて
ハンデスの枚数を調整。
思考囲い4→3、コジレックの審問2→3
サイドボードに《活性の力》・《黄鉄の呪文爆弾》・《高山の月》1→2
現環境では、《稲妻》・《邪悪な熱気》では若干倒しにくいシステムクリーチャーを倒しやすい《致命的な一押し》の価値が上がっているので、1マナ除去では一押しを多めに取っています。《鏡割りの寓話》もあるため、腐ってしまった場合は2章で入れ替えるための札にもなります。
●ジェガンサを相棒に?
直近の横浜のモダンオープンにおいて、TOP8に3人いたジャンドサーガはすべて《湧き出る源、ジェガンサ》を相棒に指定していました。まず、これを相棒にするメリット・デメリットは以下の通りです。
○メリット
・ハンデスされず、3マナ払えばいつでもクロックを必ず用意できる。
・《血染めの月》が貼られていても問題なく出せる。
・また、月がある状態でも色マナを出せるようになる。
・《安らかなる眠り》等で墓地を無効化されていても、安定したサイズの
クリーチャーを用意できる。
○デメリット
・ゲーム開始時に公開するため、ある程度デッキに採用されているカード
がバレやすくなる。
・サイドボードの枠を1つ潰してしまう。
・《激情》や《忍耐》などのダブルシンボルカードを採用しにくくなる。
・テンポでは損しやすく、いつ手札に加えるかが若干難しい。
個人的には《ヴェールのリリアナ》とかは未だに好きなので、今後もこちらを使いますが、たまにジェガンサ型を触る感覚としては相棒を使いこなせていないのか、回すのがなかなか難しく感じます。(これはただの練習不足)
また、上記のデメリットは練習してプレイングをしっかりすればほとんどは克服できるようなものに見えるので、おそらくはジェガンサを採用しない理由はあまりないように思います。
ただ、激情と鏡割りの寓話(キキジキの鏡像)のプチコンボで何度か勝っているので、ジェガンサ型を信じられないのは、自分がその成功体験に引っ張られている可能性は大いにあります。特に細かいクリーチャーが並ぶハンマータイムや鱗親和などのマッチアップで激情は強いので、その点でもジェガンサを採用していないです。
一方、最近は不屈の独創力など骨太のコンボデッキや、《機械の母、エリシュ・ノーン》を採用した4Cエレメンタルなどに激情はあまり効かないため、サイドの枠を相棒で潰してもジェガンサを採用し、ダブルシンボルのカードを別のカードにしたタイプにするという理論も理解できますね。
そもそもジャンドはドローカードもあまりなく、クリーチャーの数も絞っているためクリーチャーを引けずに負けるというのは少なからず発生します。これにより、相棒で確実に、そしてそれなりのサイズのクリーチャーを手札に加えられるのはやはり強力であると言わざるを得ません。それに、ジャンドは最近《ウルザの物語》の無色マナもあるため、ダブルシンボルのカードを出しにくいということもあるため、ジェガンサでデッキをより組みやすいというのも大きなメリットです。
●話題になったあれこれ
・《死の国からの脱出》
つい最近動画でもあげましたが、弱くはないという感想でした。ただ、ジャンドらしからぬストームのような動きを突然し始めるので、たまに回すには良いかもと思いました。ジェガンサ型にして、《ミシュラのガラクタ》などを採用し軽量化できていれば得られるアドバンテージは計り知れないので、是非お試しあれ。
・《万物の神、オルヴァール》
《残虐の執政官》対策ですね。執政官のCIPでこちらの手札を捨てる際にこのカードを捨てると、このカードの誘発で対象のパーマネントのコピーを生成します。つまり、相手の残虐の執政官をコピーするためこちらが執政官のCIPを使用できます。
後述しますが、《神聖なる月光》よりかはこちらのほうがマナベースを損なうことなく採用できるので好きです。ただし、相手の《夏の帳》でコピーを防がれるので要注意。
・《神聖なる月光》
《残虐の執政官》およびリビングエンドなどの対策です。
ただ、こちらは白マナを出せるように工夫しなければなりません。《サヴァイのトライオーム》を刺していた時期もありましたが、さすがに負荷が大きすぎました。リビングエンドを見るなら墓地対策アーティファクト、ライノ系だったら《仕組まれた爆薬》のほうがクリティカルなので、これをわざわざ入れるならオルヴァールにしましょう。
・《不屈の追跡者》
ウルザの物語ともレンと六番ともシナジーを形成する優秀なクリーチャー。過去に何度もデッキを出たり入ったりしています。今は鏡割りの寓話が3マナ域でかなり優秀なので、以前より試す機会は減ってしまいましたね。最近のMO入賞リストにちらほら散見されますが、追加の寓話かウィンドグレイスの魂のほうが良いような気もします。
・《グリッサ・サンスレイヤー》
まだ試していないのですが、ちょっと入れて回してみたい感じのカードです。タフネスが3なので稲妻で死んでしまう点は微妙ですが、戦闘ではほぼ無敵なこと、ダメージが通ればアドバンテージを獲得できると書いてあることは強力です。能力はもっぱらドローが良いですが、エンチャント破壊モードはウルザの物語や《力線の束縛》などに触れる点が嬉しいです。パーマネントの上からカウンターを3つ取り除く効果はPWをはじめ、《仕組まれた爆薬》や《霊気の薬瓶》の効果をずらすことができるため、覚えておくと役立つことがあるかも。
●結び
とりあえず、最近はジェガンサ型に慣れていこうと思っています。ただ、モダンを始めた当初から相棒のような存在だった《ヴェールのリリアナ》を捨てたくないという気持ちが強いので、今後動画で挙げるリストではジェガンサ型になることは少ないんじゃないかなぁ、と思ってます。
まあ……ルールス使ってた奴が何を言っているんだ、と言われてしまいそうですが。
ともかく、ジャンドはまだまだ環境の最前線で遊べる良いデッキだと再認識できて良かったです。それでは。