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モダンホライゾン3に備えようの巻
●はじめに
いよいよモダンホライゾン3が発売されますね。
前回、モダンホライゾン2発売前にもジャンド視点で注目カードをピックアップする記事を書いていました。そこで、今回も似たように一言添えていこうかなと思います。
・前回記事
モダンホライゾン2の新カードたち――ジャンドの目線で(~6/3全カード公開)
●ネザーゴイフ
【モダンホライゾン3】
— 《青黒家の食卓》管理人、オリバ (@DimirUB) April 30, 2024
《ネザーゴイフ》 https://t.co/pY6vb2L4Ev pic.twitter.com/vEH7FL88yb
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ジャンドを扱うプレイヤーなら、誰しもがこのカードには驚いたのではないでしょうか。私は驚きました。(前回のルアゴイフがよく分からない置物だったので余計に……)
この《ネザーゴイフ》は、1マナで「自分の墓地」のカードタイプの総数ぶんのP/1+Tを持ちます。タルモゴイフは互いの墓地を参照するので、大きくなりやすさは明らかに違います。
自分の墓地を参照するクリーチャーはスタンダードセットでは《迷いし者の魂/Souls of the Lost》、《悪魔の職工/Fiend Artisan》、《アーボーグのルアゴイフ/Urborg Lhurgoyf》などがありましたが、どれもモダンのジャンドというデッキから見た時に実戦級と呼べるものはいませんでした。そのため、公開した時は正直微妙かもしれないと思っていました。
ただ、今のモダンの除去はダメージで処理してくるものが少数で、《力線の束縛》や《虹色の終焉》など白の除去が台頭しているため、むしろ軽量の無視できない脅威を追加できるという点では、優秀なのではないかと思っています。脱出もあり、コストが重いとはいえ自力で蘇生できるのもタルモゴイフにはできない芸当です。
●聖遺のワイト
【モダンホライゾン3】
— 《青黒家の食卓》管理人、オリバ (@DimirUB) April 30, 2024
《聖遺のワイト》 https://t.co/pY6vb2L4Ev pic.twitter.com/kPHBsfwTY2
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《聖遺の騎士》のリメイク版のクリーチャーで、本家と違い修整は墓地のクリーチャー数、コストは自身以外のクリーチャーの生け贄となっています。現在、《エルフの開墾者》を入れたジャンドサーガを回しているので、追加のサーガサーチ兼クロックとして扱えるかなと思います。
ただ、2マナがちょっと重いのと、(B)(G)要求されるのが地味にしんどいなあと感じる今日この頃。
●六番
【モダンホライゾン3】
— 《青黒家の食卓》管理人、オリバ (@DimirUB) May 21, 2024
《六番》 https://t.co/GIpZ14f47x pic.twitter.com/JPIo4pERVc
《レンと六番》のツリーフォーク部分です。レンと六番と同じように、墓地の土地に関係する能力を持っています。攻撃時に3枚切削とその切削した中から土地回収、常在型能力で墓地の土地以外のパーマネントカードは回顧を持たせます。この後者の能力がかなり強力と思っています。かつての《夢の巣のルールス》を彷彿とさせる、墓地のパーマネントを蘇生させる能力は、追加コストとマナが必要とはいえ、1ターンに1度という制限もないため強いのではないかなと思います。
●変容する森林
【モダンホライゾン3】
— 《青黒家の食卓》管理人、オリバ (@DimirUB) May 23, 2024
あなたが森をコン卜ロ一ルしていないかぎり、これはタップ状態で戦場に出る。
(T):(緑)を加える。
昂揚 ー… https://t.co/Pc2zIyDrRg pic.twitter.com/mravFid66r
森があればアンタップイン&昂揚達成時にマナを支払うとターン終了時まで、墓地のパーマネントカードのコピーになれます。性質上、PWになる意味はありません(カウンターが乗らないため状況起因処理で即死する)。
ジャンドサーガでは、黒ボムや生物の使い回しが考えられます。しかし、ネックとなるのは起動コストの重さでしょう。緑ダブルを支払いつつ合計4マナ払うのはかなり厳しいです。
●毒の濁流
【モダンホライゾン3】
— 《青黒家の食卓》管理人、オリバ (@DimirUB) May 23, 2024
《毒の濁流/Toxic Deluge》 pic.twitter.com/GqnYvqmY7d
レガシーやEDHではおなじみの黒の全除去です。レガシーのジャンドで遊んでいた頃は、これで《真の名の宿敵》とかを頑張って流していたな……と思い出します。
モダンではジャンドがこのカードを使うのはかなり厳しいと思っています。まず、レガシーと違いショックランドを使う性質から、土地から受けるダメージが尋常ではありません。また、払わなければならないライフも多めでないとモダン環境のクリーチャーを除去できません。
●Vexing Bauble
【モダンホライゾン3】
— 《青黒家の食卓》管理人、オリバ (@DimirUB) May 27, 2024
プレイヤー1人が呪文を唱えるたび、それを唱えるためにマナが払われていないなら、それを打ち消す。
(1)、(T)、これを生贄に捧げる:カードを1枚引く https://t.co/8RpfvpsJI8 pic.twitter.com/r4Gbh37eCV
サーガ用のアーティファクトです。
呪文を唱える際にマナが払われていなければ、自動的にカウンターするようになります。今は鳴りを潜めていますが、カスケード系デッキやピッチスペルを多用するデッキに刺さります。ヴィンテージ界隈ではかなりの問題児らしいですが、モダンは0マナが跋扈するような場所ではないのでそれほど活躍はしないのではないかと思います。
再びカスケード系が流行るなら1枚差すのも良さそうです。
●Amped Raptor
【モダンホライゾン3】
— 《青黒家の食卓》管理人、オリバ (@DimirUB) May 22, 2024
先制攻撃… pic.twitter.com/yqvwGMaE1n
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戦場に出た時に(E)を2つ得て、これを手札から唱えていた時は土地でないカードが出るまでライブラリーをめくり、そのマナコスト分の(E)を支払うことでそのカードを唱えることができます。(通常通りマナを支払って唱えることも可能なはずです。)
続唱っぽいですが、めくったカードはすべて追放されライブラリーに戻らないようになっています。また、エネルギー次第では自身より大きなマナコストを持つ呪文も唱えられます。ジャンドサーガでは2マナ以下のカードが大半を占めることが多く、アドバンテージは取りやすいです。
しかし、タフネスが1のため《オークの弓使い》には無力であるというのと、2枚目のこれがめくれても連鎖はしない(手札から唱えた時のみめくる効果は誘発する)ので、なかなか扱いが難しそうです。
●結び
フルスポイラーがまだ公開されていませんが、ざっとまとめてみました。
何か指摘があればTwitterやコメントなどでお願いします。(6/1追記)