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Photo by
hanohano
窓を開ける。
朝、目が覚めるとコーヒーを淹れる
それとコップに水を汲む
それらを机に並べる
机の前の窓を10センチ開けてみる
窓の奥は、隣の家の外壁の鮮やかなオレンジ色と
木の緑 アスファルトも少し
車も人も通らない
10センチの画面の7割は、空が占めている
今日は曇りらしい
灰色の、少し軽めの雲で覆われている
ふと、ここはどこだろう?と思った
憧れのイングランドの風景に、見えなくもなかった
窓は10センチ開けるのがいい
それ以上だと、途端に現実を突きつけられる
生活感が邪魔をする
それはそれで素晴らしいものだけれど、
人の営みは美しいものであるけれど、
朝のささやかな、特別な瞬間の為に、
窓は10センチくらい開けるのがよい
新しい発見を自分の中に見出せるから
10センチの窓は、薄いカーテンのベールを通して
僕に夢を与えてくれる
僕の心がどこにあるのか、思い出させてくれる
10センチの窓は、微かな風も吹かせてくれる
朝の爽やかな風だ
僕は、心で感じることを思い出す
窓を開けよう
窓を開けるなら、10センチくらいが丁度いい