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Seymour DuncanのHyper Switchを自作したい~第一回~(追加の機能も付けたい)
最近のギターってどんどん便利になっていませんか?
代表的なもので言えば…FISHMAN Fluenceとか。
![](https://assets.st-note.com/img/1686396702293-hHfc4u1JK4.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1686398215893-WnB8bfvSaL.png?width=1200)
普通のピックアップとは違い、プリント基板上にコイルを装備する事によるメリットがメインで売られているピックアップで、
このFLUENCE COREから一番下段の基礎基盤にあるチップ部品で音質を加工する事で「Multi-voice」としている。
![](https://assets.st-note.com/img/1686398271611-hPQzG4xGiG.png)
もっと詳しくはグーグルパテント(あらゆる特許が見れるサイト)にある。
構造説明には競合他社のEMGなどの名前もあり見ごたえのある内容です。
https://patents.google.com/patent/US9679550B2/en?oq=us9679550B2
まぁそんなこんなで所謂「デジタル革命」的な雰囲気のギター界隈ですが、セイモアダンカンからあるピックアップセレクターが発売されました。
それが…
HyperSwitch™
![](https://assets.st-note.com/img/1686398880521-ywILd77r5L.png?width=1200)
このピックアップセレクターを一言で言うなら、
「ピックアップセレクターのプログラマブル・スイッチャー化」
です。
ピックアップのあらゆる配線方法をスマートフォンで簡単にすぐ変更でき、
その上セレクターの位置関係なく好きな場所にその配線を記憶できます。
あらゆるハーフトーンの組み合わせから、シリーズ・パラレル、コイルスプリッドまで自由自在に設定できます。
それを何故
普通のセレクターの構造(5way)は3つの金属板をセレクターの棒でずらしており、それが表と裏に二個付いています。
なので隣り合った金属板に接点が繋がることによってハーフトーンが作られるのですが、隣り合った金属板でしかハーフトーンにならず、下の図で言う赤と緑のハーフトーンが作れない欠点があります。
![](https://assets.st-note.com/img/1686401038376-H1ykoiThU2.png?width=1200)
この機構は二個付いているので、HSH配線などでオートタップ配線なども一応は出来るのですが、最近のギターでよく見る2ハムでのOuter・Insideコイルのハーフトーンを構造上繋げられず自由度がかなり低いです。
![](https://assets.st-note.com/img/1686402249312-AWrHmp6sKp.png?width=1200)
IbanezのAZなどでは専用のセレクターを作り対応しています。
![](https://assets.st-note.com/img/1686402610013-ep68vXxFuM.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1686402620338-8cGBTU6Uym.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1686402627533-wlKfEhDOFB.jpg)
![](https://assets.st-note.com/img/1686403322819-dOYJCi5qFl.png?width=1200)
HyperSwitchではチップ(多分マイコンか何か)をバッテリーで駆動させBluetoothでスマートフォンを開始ピックアップの情報、配線等を書き込み、チップ内のメモリで保存していると思われます。(多分)
セレクターとチップの接続方法に関しては不明な点が多いですが、
確実にピックアップの配線から後にはチップが来ている筈です(それ以外はそこまで重要では無かったりします)
そしてHyperSwitchではあらゆる配線方法を扱うためピックアップの線を全部繋げます。
それによりアースなどもごちゃっとせず、とてもスッキリ配線が出来る上、
前述の機能を使えるので本当の意味での「オールラウンダー」ギターに
出来ます。
![](https://assets.st-note.com/img/1686399726150-LTyqbf4COs.png)
そんな転生ものの主人公並に強いHyperSwitchですが…
海外でしか売っていません
輸入すれば買えなくもないですが、また円安が加速しているので結構微妙です。あと電子系は自作で破格になることが多いのです。
![](https://assets.st-note.com/img/1686404151306-oi8IIt3cUk.png?width=1200)
天下のサウンドハウス様などが取り扱ってくれるのなら話は違っているかもしれませんがね….
あと、一つ不満もあったりします。
それはスマホでプリセットを5個保存できるのにギターにスイッチを別途付けてそのプリセットを呼び出せない事です。
アプリで自分の理想を反映した配線を五個記憶できスマホのアプリケーションでは呼び出せるのですがギターの物理的なスイッチで切りかえれないみたいです。
あと個人的にこの仕組みを複数導入する事を考えており、(将来的には十何本かのギターに付けようと思っています)Bluetooth等を介すると面倒くさくなりそうなので有線ケーブルで操作できるようにしたいのです。
プログラムと回路設計・基盤作成さえ出来れば出来そうで、挑戦したくなったわけです。
そして自分でこの構造を作ってしまえば「ブレードスイッチ」に限らず、
あらゆるスイッチに対応できそうだと思ったのです。
![](https://assets.st-note.com/img/1686405168310-f5p7bbYmNa.png?width=1200)
将来的に試したいと思っているのは、上のようなプッシュスイッチを使い
押したらその配線になるようにコントロールし、さらにそのスイッチにLEDが付けば視覚的にもどこがオンになっているか分かりやすくする事を考えています。
そして意外にもブレードやトグルなどの操作する時にピッキングする手の動作の延長線上の動作で切り替えるのでピッキングのタイミングと被って大変なので、プッシュにすることで無理やり手を振りかざさなくてもすぐ切り替えることが可能なのでは無いのかなと思ったのです。
まぁその知識は無に等しいので、勉強や組んでる途中に日本で売られる可能性はあるのですが…
頑張りたいと思っています。
何かこの件で共有したい事などがありましたら教えていただけると嬉しいです。