アルミサッシ窓をペアガラス風にしてみました。
我が家は築22年で、窓はすべてシングルガラスですので、できるところからペアガラス風にDIYしてきました。この中で一番はハードルが高いのがアルミサッシ窓です。今回はそれについて書きます。
素材検討
稼働部分がない窓でしたら、以前DIYしたようにアクリス板を固定すればよく、比較的やりやすいですが、普段開けたり閉めたしと常に動きのある部分は、動きによる振動やズレによる損傷なども考慮が必要になってきます。
開けた時に窓と窓の間のクリアランスを保つようにしなけれななりませんので、以前使った5mm厚のアクリル板は使えません。
最初に思いついたものは、滑り出し窓のときに使った、ニトムズの断熱フィルムです。
しかし、ペアガラス風にしようとしているガラスののサイズは、
950mm × 1900mm
で、汎用品でよくあるサイズ、900mm × 1800mm よりも一回り大きいのです。
この断熱シートを継ぎ足して使用してもできそうなのですが、出来栄えがよくなさそうに思ったので却下しました。
次に考えたのが「アクリル板」です。
今回は分割せずに1枚ものになります。
1枚ものでこのサイズだと薄いと割れやすくなりますので、厚さも必要になります。
次に、薄くても割れにくく透明なものとして、ポリカーボネートを調べてみました。
するとこのような製品が見つかりました。
厚さは0.7mmで良いのですが、横縦が910mm × 1820mmと小さいのです。
ガラスのサイズとの差が、横40mm、縦80mmともう少しなので、一旦保留しました。
次にフリーサイズで検索してみましたが、厚さが2mm以上しか見つけられませんでした。
最終的に、サイズは少し小さいですが、値段が2000円以下で、仮設的になってもよいかなと、クオリティを妥協して、アイリスオーヤマの厚さ0.7mmのポリカーボネート板で実行することにしました。
設置方法
ガラスとアルミの縁との奥行きは約10mmです。
このような大きい板を両面テープで貼ると、剥がす時に大変ですので、板状の磁石(マグネットテープ)で固定することにしました。
写真は使用して余ったものです。
本当は薄い色が良かったのですが、無いので仕方ありません。
このマグネットテープの厚さは1.2mmなので、
・ガラス面に貼るもの 1.2mm
・スペーサーとして貼るもの 1.2mm
・ポリカ板に貼るもの 1.2mm
の構成にして、3.6mmの空気の層を作ります。
ポリカーボネート板はガラスより小さいので、上部をビニールシートで補います。
さらに、厚さ0.7mmなので、ポリカーボネート板が反ってガラスに接するのを防ぐためにソフトクッションを4個ガラスに付けます。
ポリカ板とビニールシートの境目に隙間ができないように、ビニールシートを少し長めにします。
ビニールシートは柔らかいので、そのまま何もしなくてもポリカ板になじんでかぶさります。
下図がイメージです。
サッシの右側はクレセントがあるということもあり、シングルガラスのままで、なにもしていません。
ソフトクションはこのようなものです。
完成
パット見、それほど違和感はありませんが、上部のビニールシートはシワになってます。
右側のポリカ板が無いところは、網戸の枠の部分が重なるので、視界的には違和感はありません。
効果は、以前は結露が水滴になってたれてましたが、曇る程度になりました。
ただし、ポリカ板がないところは、相変わらず水滴になってしまいます。
まあ、それで効果の比較ができるのですが…
でも量が少ないので、たれるほどではありません。
本格的にペアガラスにするには
リフォーム用に窓ごと交換することなくペアガラス化できる、
「アタッチメント付複層ガラス」
という製品がYKKから出されています。
これが理想ですね。