固定電話を廃止してIP電話にしました。
我が家は15年以上前に固定電話を廃止し、050番号のIP電話を家電(いえでん)として使っています。携帯電話をメインで使用していますので、めったに使わない家電(いえでん)に高いランニングコストを支払うのは馬鹿らしいです。
固定電話廃止のきっかけ
我が家はケーブルテレビ系のインターネットサービスを利用しています。
そのインターネットサービスにIP電話サービスが追加されました。
料金も固定電話の半額以下で、通話料も全国一律8円です。
緊急通報はかけられませんが、携帯電話があるので問題ありません。
サービス開始とともに契約し、使い勝手を確認するために1ヶ月間固定電話と併用しました。
その結果、全然問題なかったので、固定電話は解約しました。
ケーブルテレビのIP電話サービスが終了となった
ところが、IP電話を使い始めて5年後、ケーブルテレビのIP電話サービスが終了となりました。
事前通知はありましたが、家電(いえでん)は残したかったので代替サービスを探しました。
その頃ちょうどフュージョン・コミュニケーションズ(現、楽天コミュニケーションズ)からIP Phone SMART(現、SMARTalk)という、スマホにIP電話アプリを入れてそこで050番号で通話するというサービスが開始されましたので、それを契約することにしました。
SMARTalkは、基本料無料、通話料が8円/30秒です。
スマホでの利用をメインとしているので、通話料は通常のIP電話より高いです。
でも、我が家の場合は、発信が少なく(着信も少ないですが)、基本料無料なので、請求は1ヶ月100円未満です。
IP電話の接続構成
スマホにIP電話アプリを入れて、アプリにIP電話を使用するための電話番号とパスワードを登録すると使えるようになりますが、家電(いえでん)として普通の電話機を使うためには「IP電話アダプター」が必要になります。
別名「VoIPアダプター」とか「VoIP-TA」とか言われます。
うちには、ケーブルテレビのIP電話サービスを利用していた時のIP電話アダプターがありますので、それを利用します。
↓これです。
IP電話は、提供事業者によって方言がありますので、IP電話アダプターのファームウェアを変更する必要があります。
僕が持っているIP電話アダプターは、IP-Phone SMARTに対応している保証はないので自己責任で設定します。
因みに、このIP電話アダプターでは、着信はできましたが、発信ができませんでした。
ですので、IP電話アダプターに接続した普通の電話機は着信専用と割り切って使用することにしました。
発信は古いiPhoneにIP電話アプリを入れて、そこから発信します。
IP電話は、着信は登録した端末へのみ可能ですが、発信は電話番号とパスワードを登録すれば、複数の端末を利用することが可能です。
IP電話の接続構成はこんな感じです。
これで、ケーブルテレビのIP電話サービスから乗り換え完了です。
光インターネットサービス導入で構成変更
ケーブルテレビも加入者回線を同軸ケーブルから光ケーブルへの変更が進められています。
インターネットサービスを光ケーブルにすると同じ料金で速度アップするので、我が家も契約変更しました。
我が家は集合住宅なので、光ケーブルは共有エリアまでで、そこから各家庭へはいままでと同様に同軸ケーブルを使用します。
ですので、家庭内の構成は変更がないと思っていました。
ところが、Wifiルーターと一体になったケーブルモデムに変更されたので、今までの構成ではIP電話が使えなくなりました。
ケーブルテレビのIP電話サービスで使っていたIP電話アダプターは、ルーターも兼用しており、グローバルIPアドレスでないと利用できないタイプのものでした。
新構成では、ケーブルモデムと一体になったルーターにグローバルIPアドレスが割り当てられるので、その配下ではこのIP電話アダプターは利用できません。
そこでプライベートIPアドレスでも利用可能な(=NAT対応の)IP電話アダプター「Grandstream HT801」を購入することにしました。
このIP電話アダプターは、汎用性があるので、設定の幅が広いです。
個別の設定方法は先人の方々がネット上で詳しく説明されているので、それを参考にしました。
今度の構成はこんな感じです。
IP電話アダプターを汎用品に交換したので、発信もできるようになりました。
これで完全に家電(いえでん)として利用できるようになりました。
さいごに
最終構成で使っているGrandstream HT801は、SMARTalkだけでなく、050Plusや、ブラステルの050サービスなども設定できるようです。
携帯電話がメインとなり、固定電話は特殊詐欺のツールと化している中、どうしても家電(いえでん)が必要で、ランニングコストを抑えたい方は、050IP電話を利用することをオススメします。
注意点は、緊急通報(110、119、118)やフリーダイヤルなど、かけられない番号がありますので、契約前にサービス仕様を確認して、自分の生活スタイルに合っているかチェックが必要です。