見世物小屋で見た、ヘビ女、ろくろ首〜岡崎市康生通り西vol.17
家の近くの康生通り南に、殿橋という橋がありました。
お殿様の殿です。
殿の橋!すごい名前だ。
下は、菅生川、乙川とも言いますが、昔は泳げたそうです。
母は、兄姉達と泳いで遊んだというのですが、あまりピンときませんでした。
川で泳ぐことをしたことがなかったので、どっち向いて泳ぐのだ?と。
8月の岡崎の花火大会の時には、ここがメインとなります。
船も出て、1番近くで花火を見たりできました。
岡崎の花火大会には、かなりの人出となり、賑わいます。
川まで行き、人混みの中で見ることもありましたが、大抵は近所の人と縁台や椅子を持って来て、道に並べて見ました。
少し高台になっていたし、花火ですから、どこからでも見られたのです。
今のように、邪魔する高い建物がなかったから。
今でも、岡崎の花火が懐かしくてたまりません。
残念ながら、コロナで中止、来年は見られるでしょうか。
そうしたら、やはり子供の頃のように大勢でわいわい言いながら、見たいな。
また、同じように桜祭りの時にも、この川の堤防に屋台がずらりと並びます。
ちょうちんの灯が遠くまで連なり、人々が大勢行き交い、華やかで賑やかで、ワクワクしました。
親や親戚の叔父さん叔母さんに連れられ、屋台をのぞき、いとことはしゃぎながら歩きました。
その殿橋の下、河川敷に大きなテントが張られ、見世物小屋が来ました。
見世物小屋なんて、今の子供たちは分からないでしょうねー
私達の頃は、親の言うことを聞かなかったり、悪いことをすると、
見世物小屋か、サーカスに売る
と言われました。
怖いですねー
または、橋の下で拾ってきた子だから、また橋の下に捨てて来る、とか。
ひどい!
横道にそれましたが、その見世物小屋です。
私は、1度しか行ってないのですが、その印象は強烈でした!
テントの前の番台みたいな所に座った呼び込みの人からして、異色でした。
独特な呼び込みでした、めちゃくちゃデカイ声でありながら、かすれて、早口、勢いがあって、入るしかない気持ちにさせます。
入るととたんに、テントの中の異様な匂いにやられました。
動物の毛?脂?のような匂い、野生的な。
ここで、初めて見ました!
50年経っても、鮮やかに脳裏に残っています。
ヘビ女も、ろくろ首の女も、オオカミ男も
この目で見ました!
ちょうど楳図かずおの漫画「へび少女」が流行っていたので、興味津々だったと思う。
首や腕にウロコがあったような、、、
ろくろ首は首が、ひゅうと伸び、縦横無尽に動きました。
着物を着ていたな、確か。
井戸のような深い所を覗くと、その様子が見える仕掛けになっていました。
オオカミ男は、檻の中を動き回っていました。本当に全身、毛で覆われていたのです。
わー、なんだったんだろう!
岡崎の子供時代の思い出の中でも、かなり強く強く残っています。