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芥川龍之介「羅生門」の中の老婆が人気⁈
芥川龍之介「羅生門」の朗読で、
ラストに出てくる老婆がとてもいい、秀逸だと
友人に褒められたので、
気をよくして、
自分の秋元紀子のfbに
アップしてみた。
2分ほどのものだ。
それがなぜか、
毎日凄い勢いで再生回数が増え続けている。
10日間で再生回数か
600回近くになっている。
びっくり‼️
YouTubeには
秋元紀子チャンネルがあり、公演の動画などを載せてはいるが、
fbには、公演の宣伝にちらっと載せる程度で
ほとんどして来なかった。
文字よりも実際の方が分かりやすいってこと?
いずれにしろ、素直に嬉しい。やはり聴いてもらえるのは、嬉しい。
***
私は、お話の世界を頭の中で映像にして、
自分もその世界にすっぽり入って語るようにしている。
この羅生門の老婆も私の頭の中にしっかり存在している。
身体も顔も髪の毛も皺も表情も空気感、体臭も。
始めからこの声を出そうとか
こういう言い方にしようとはしない。
火事、辻風、地震、飢饉と災いが続き、荒れ果てても
でも、その現実を生きなければならない彼女を
まず存在させる。
下人の話を聞いた後、老婆はゆっくり口を開く。
ここで、初めて私も老婆の声を聞く。
こういう声のこういう喋り方をするのか、と。
***
この後、さんざん迷っていたはずの下人は、
この老婆の言葉から、
老婆の着物を剥ぎ取り、盗人となって、
夜の闇に消える。
***
夕暮、雨、風、きりぎりす、からす、寒さ、光と影、荒れ果てた空間、、、主人公の心情と情景描写が相まって、常に緊張感を持たせる。
皮膚感覚を始めとする五感が多く、読者に実感を持たせてくる。右頬のにきび、雨音、足音、暗闇の中の火の光、死骸の匂いなど。
実に緻密で計算しつくされている。
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羅生門の世界と現代、
何も変わってないかも。
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