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年をとるって、、、②

昨夜の続きです。
大学での授業の中で感じたことです。

私は専門学校でも、この女子大でも、出席を取る時に必ずひとりひとりと顔を合わせ、会話をすることにしています。

それは、大勢の学生と私ではなく、あなたと私の関係、一対一でありたいと思うからです。

「今の気分を色で言うと、何色?」「落ち込んだ時に聴く曲は?」「オススメのアニメ、ゲーム、音楽、映画は?」などなど、毎回出す質問に答えてもらいながら、出席をとっていきます。

この話は、また違う機会にゆっくりお話ししたいと思います。

さて、この日の質問は、「この1週間で、幸せだと感じたこと」です。

私の頭の中には、朝一番の母親からのLINEの「最悪だ!」がどっかり占めていたので、少しでも幸せになりたく質問してみました。

すると、色んな形の幸せがぽんぽん飛び出してきて、その度に皆んなして頷いたり、驚いたり、大笑いしたり。

教室は、ほんわか、優しい空気に包まれました。

幸せを共有し合うって、いい!
文句なしにいい!
その人を知ることができる。
仲良くなれる。
好き嫌いではなく、認めて、肯定出来る。

その人の幸せが自分のことのようになる。

そんな空気の中で、詩を読んでもらいました。
詩の感想を話し合い、テーマを決めて、グループごとに前に出て来て発表。

すると、いつもと違って、皆んなが生き生きしているのです。
演劇を志す人達ではなく、一般の文系の女子大生達なのですが、誰もが真剣に取り組んでいます。

横から、そんな彼女達を見ていて、
いつもだったら、職業柄、声のことだとか解釈だとか、間がとれてないだのに嫌でも頭がいくのに、
そんなことよりも、急にどの子も愛おしくなったのです。

ひとりひとりがたまらなく愛おしい。
自分の子供のように。

彼女達は、今やっと芽吹いたところで、ふたばぐらい、これから茎が伸び、葉を広げていくのだ、、
と感傷的な気分に襲われたのだ。

まだ、何も知らない。
これから起こることを。

今までは男女平等だったかも知れないけど、社会はまだまだ女性にとっては生きづらい。

それを嫌と知るのだろう。
社会に出て、たくさん苦労をするだろう。
あらゆる困難が待ち受けている。

自分の思うようには、何ひとついかず、歯ぎしりすることだろう。
絶望感で泣くしかない時も。

次々と発表していく彼女達の姿に
私は、これまでの自分の人生の数々が思い起こされていく。

そして今の彼女達が、とてもまぶしく見える。

あー、これが年をとるということ?

突如として思った。
彼女達をとても客観的に見ることができた

年をとったからこそ、分かること、感じること。
これまであらゆる経験をし、荒波を乗り越えてきたからこそ、感じられる気持ち。

それは、優しい気持ちだった。
どの子もいっぱい愛したい、見守っていきたいと。

私のこれまでの経験を活かして
出来ることがあるならば、
何でもしてあげたい。

年数を重ねて一通り体験したから、恋愛も結婚生活も妊娠、子育て、仕事と家事の両立などなど

そして、
あなたなら、きっと大丈夫だよ、心配ないよ
と言って安心させるのが

年をとった者の役目なんじゃあないだろうか?

と、思ったのです。

何と言うこともない、当たり前に思われることだけど、私の中では、ぴーん!と腑に落ちたわけです。

年をとることは、嫌なことではない、悲しむことではない。
若い人達の役に立てられるはず、

と希望を持って、年をとっていきたいです。


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