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「なりたい自分」ではなく、「ありたい自分」 企画を終えて。
役者として様々な役を演じてきたことと、専門学校や大学、プロダクションで演技・朗読を指導してきたノウハウを社会に活かせないかと
ずっと考えてきた。
演劇は人生そのものだから、普通に生きていくのに使えるはずだ、と。
分かりやすい所から行けば、発声、発音、話し方のセミナーをやることだろう。
それは、もう何年も前から、いろんな人から言われてきた。
人前で話す機会のある人に喜んで貰えるよ、やるといいよ、と。
でも、何故か一歩が踏み出せずにいた。
そんな時、プレゼンを上手くやりたい、話を飽きさせずに聴いてもらうにはどうすればいいかと悩む女性起業家と出会った。
どうすれば、人は集中して聴いてくれるのか。
どうやれば、私の考えていることを伝えられるのか。
これは、朗読会の本番、授業、公開講座、ワークショップをやり続けている私にとっては、お手のものだった。
聞き手とのかけひき、間の取り方、集中させるテクニック、、、得意だ。
その秘密を何から何まで、お伝えした。
それだけでなく、彼女に似合う髪型、化粧、(口紅の色、眉毛の形)、服装、色、表情、所作なども伝授した。
演劇に関わり、色んな役作りをしてきたこと、そして人間が大好きで絶えず人間観察をしていることが功を奏した。
ファッションもメイクも大好き、興味津々。
彼女がどうありたいかを詳しく聞き、提案をしてみた。
結果、プレゼンはバッチリで、集中して聴いてもらえたそうだ。
そこから、自信となり、人脈もでき、次の仕事にも展開したそうだ。
報告を聞いて、本当に嬉しく思った。
そして、私にとっても自信となった。
この体験から、発声発音、話し方だけでなくトータルで提案してあげられるのではないか、と思い始めた。
自信に満ちた人の歩き方、話し方、目線、居住いなどがある。
眉毛ひとつ変えるだけで、口紅の色、マニュキアの色を変えるだけで女性の心は変わる。
特に眉毛の力は偉大だ。
眉毛から、自分を変えることが出来る。
今日は打ち合わせがあり、自分の意見を通したい時の眉毛。
恋人に会い、楽しい時間を過ごしたい時の眉毛。
歩き方も歩幅を変えるだけで意識が変わる。
歩幅を広くとると、勢いがつき元気が出る。
狭いと弱気な少し頼りない人に見える。
目線も大いに使える。
演劇、朗読を通して、考え、身につけたことだ。
変身願望とは違う。
「なりたい」は、今の自分を否定するように思える。
それではなく、こう「ありたい」と言う気持ちに寄り添い、応援する。
一緒に考え、話し合いを重ねる。
そんなお手伝いがしたいと周りに話していたら、
あるアラフォーの女性から依頼を受けた。
仕事熱心で真面目な方。
でも何だかモヤモヤすると言う。
自分に自信が持てない。
今後どう生きていくのか、などなど。
どうありたいかをとことん聴き、こんな考え方もあるよ、とお伝えしたり、
美容院に同行し新しいヘアースタイルに。
メガネ屋を紹介して、自分にしっくりきたメガネを選んでもらい、
洋服もいくつも店をまわり、これまでにないものを購入。
かなり、彼女のありたいに近づけることができた。
ヘアースタイルは、周りから大好評だったそう。
あと、私の演劇ワークショップに参加し、身体の使い方、話し方、コミュニケーションなども学んでもらった。
そしてラストは、私の家でメイクと私の服をいっぱい着て、今まで見たこともない自分との対面を果たしてもらった。
オンラインで何度か話もし、実に楽しい3ヶ月でした。
何よりも、もやもやが晴れて、楽になったそうだ。
それが何より、嬉しい。
真面目な人ほど、頭の中に現れる思考にがんじがらめになりがち。
こうあるべき、こうでなければならないと、自分で自分の首を絞め、絶えず葛藤を繰り返す。
一緒に考えます。寄り添います。
「なりたい自分」ではなく、
「ありたい自分」企画、
始めます!