オーデションであがらないためには、植田まさし?
昨日の専門学校で、生徒のM君から、他の授業の発表でとてもあがってしまい、何が何だか分からなくなってしまったという話を聞かされた。
「どうしたの?あなたなら、しっかり練習したでしょうに。自信なかったわけではないでしょ?」
「練習、かなりしました。自信もありました。でも、昔から人前だとあがってしまうんです。みんなに見られていると思うと、頭が真っ白になってしまうんです。」
「普段、私の授業でやっている足の裏に意識を持っていった?足の裏、足の裏と頭の中で言ってみた?」
「やりました。呼吸も秋元先生に教わった通り、深く吐くことも。でも、ダメでした。」
真面目で感受性が強い人であるがゆえに、それはそれはがっくりきていました。
彼でなくとも、人前でさあ、お前の演技を見せてみろ!と言われたら、誰だってあがります。緊張します。
1.失敗したくない、否定されたくない。
2.仲間の中で恥をかきたくない、笑われたくない。
3.褒めてもらいたいが、褒めてもらえなかったら、どうしよう。
4.友達やライバルに比べて、劣っていたらどうしよう。
これらのことで、頭がいっぱいになってしまいます。
M君の場合も順番を待っている間に他の人達があまりにすごくて、自分とはレベルが違うと怖くなってしまったようです。
その気持ち、わかるわかる。
では、人前で演技や朗読を発表する時、あがらないようにするにはどうすればいいか?
ひいては、自分の運命を決めていくオーデションで、あがらないためにはどうあればいいのか?
まず、最初に言えるのは、慣れること。失敗を繰り返せばいいのです。
たとえば、専門学校での2年間はそのためにあるわけですから、今のうちにいっぱい試して、失敗し、経験値を増やせばいいのです。人前で表現することに慣れましょう。
それから、次のことを頭に入れてもらうといいかもしれません。
人はそれほど貴方のことを見ていません。あなたが思うほど気にしていないのです、関心がありません。だって、あなたがそうであるように、みんな誰しも自分のことで精いっぱいなんです。
夜、寝る前にお布団を口元まで引っ張て来て、あー、そう言えば今日、M君が失敗しておかしかったなぁ、なんて絶対に思い出して、かみしめたりしないから。余程、興味があるとか、好きでない限り。
そして、一番気になるであろうこと。他者との比較。私の事を言えば、20代ずーっと悩まされ続けました。ほとんど、これ。特に研究所、養成所時代はもちろんのこと、劇団に入っても、事務所に入っても、ずーっとついて回ります。
今でこそ、生徒にそんな時間があったら、自分を磨きなさい、と言ってますが、、、いやはや、きついよね、やっぱり。自分にできないことを横でするすると簡単にやられたり、やはりすごいなぁ、とても私には無理だと思いながら、同じ釜の飯をくっているのはきつい。
でも、でも、です。やはり、人のことはほっときましょう。いいとこどりして、自分自身に目を向けましょう。悔しかったら、何とかするのです。作戦を練りましょう。自分を誰よりも大切に扱い、愛しましょう。
若い時、私はそれが出来なかった。自分にダメ出しばかり出していた。自分が自分の応援団長にならずして、誰がなるというのか。今なら、よくわかります。だから、あなたには自分で自分をつぶさないようにお願いします。
最後に、私がオーデションで編み出した方法があります。良かったら、試してみてください。結構な確率で受かりましたよ。(笑)
これを読んだら絶対に笑える漫画、私の場合は大好きな植田まさしさんの『フリテンくん』『かりあげくん』を持参し、待っている間に周りの人達をいっさい見ないで、気にしないで、ひとりでへらへらと笑っていました。
リラックスです。好きな音楽でもいいですし、好きな匂い、アロマなんかもいいでしょうね。
あなたのやることは、他人を気にすることでもなく、受かるかどうか悩むことでもなく、与えられた課題で自分を100%で表現することだけなんです!
頑張れ!応援します!
相談したいことがありましたら、いつでもどうぞ!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?