児童文学の安房直子さんをご存じでしょうか?

安房直子さんの作品を語り続けて、今年で23年目になります。

どの作品も、どこから生まれてくるのかと感心させられます。ファンタジ―と言っても、彼女の物語に甘さはなく、反対に厳しい現実で終わることが多いです。

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彼女の代表作『きつねの窓』は、教科書にも掲載されています。
今回読ませていただくのは、最後の作品『花豆の煮えるまで 小夜の物語 』です。

ほっこりとしたお話で、何とも優しい気持ちになれるかと思います。

 しかし、この奥底には、実は安房さんの秘められた想いがしっかりと隠されているのです。

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藤澤成光氏の書かれた『心が織りなすファンタジー 安房直子の領域』の最後にこう記されています。

ー1993年(平成5年)安房さん50歳
姉・谷口紘子が、まだ意識のあった直子に、養女のことを、本当は、どう思ってたのか、と訊ねたとき、直子は、短い沈黙の後、こう答えたという。
「ぜんぶ、書いたから、童話、読んでね。」

この話は、私も藤澤さんの取材に同行し、谷口紘子さんから直接伺いました。

「養女」と言う単語は、私の胸をチクリと刺す。



私がライフワークとして、安房直子さんの作品を選んだのも、その作品から同じ匂いを感じたからかも知れません。

ただ、私は自分が養女であることを子供の時から知っていましたが、安房さんは大学卒業間近で知ることになります。


1965年(昭和40年)22歳 打ち明けられた日、直子は部屋にひとり閉じこもって翌朝まで姿を見せず、さて再び両親の前に現れての一声は、「いっぺんにお姉さんが三人もできて嬉しい」だったという。



これまで従姉妹だと思っていた人たちが、実の姉達だと知り、かなり驚いたに違いありません。

安房さんの作品に感じ取る、ぽっかりあいた心の中の穴、どうにも埋められない穴のような喪失感が、自分のことのように感じられます。


今回のお話は、物語の主人公である小夜の、両親の出会いの話から始まります。

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会場は、横浜の港の見える丘公園の向かい、岩崎ミュージアムの中にあるゲーテ座にて、今回は先着30名様となっています。

配信チケットはパスマーケットにて販売しております。

https://passmarket.yahoo.co.jp/.../detail/014dve11a5c0q.html


視聴方法は、とても簡単で、30分前にYouTubeからアドレスが送られて来ますので、それを押すだけで見られます。

または、岩崎ミュージアム museum@iwasaki.ac.jp までご一報ください。
そちらからでも視聴の申し込みが可能です。
配信はその後、2週間見られるそうです。

よろしければ、どうぞよろしくお願い致します。

http://akimotonoriko-official.com/

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