オシャレは自由だ。台湾調アパレルブランド「MBcompany」加藤雅彦さん
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本日紹介するのは、2021年に台湾調のユニセックスブランドMBcompanyをスタートした加藤雅彦さん。
ブランド立ち上げまでの経緯やきっかけ、今後の展開などをお伺いしました。
時尚就自由~オシャレは自由だ~
現在カフェで副店長を勤めながら、2021年にユニセックスブランドMBcompanyを立ち上げた加藤さん。
人生はゆるく楽しく。
ファッションもゆるく楽しく。
オシャレは自由だ。
MBcompanyは、「時尚是就自由」(オシャレは自由だ。)をコンセプトにした、アースカラーとモノトーンカラーを貴重とした台湾調のデザインが特徴。
「今世の中にある台湾調のブランドのターゲット層は若い方というイメージがありますが、世代問わず色んな方に知っていただきたいです」
台湾調のデザインとの出会い
今日、日本でも注目されつつある台湾の輸入雑貨やアパレル商品。
形やベースのデザインは日本のものに近いのですが、柄が多いデザインや、台湾版の中国語の文字があしらわれたデザインが多く、無地が少ないのが特徴です。
加藤さんが、そんな台湾調のデザインに心を惹かれたのは、台湾料理店の起業を手伝ってほしいと声をかけてきた友人の影響でした。
台湾料理を学びながら、台湾を知るにつれ、台湾のアパレル商品や台湾雑貨の魅力に気が付いたそう。
「日本人が作らなさそうなデザインがおもしろいと思って、自分も台湾調のデザインでアパレル商品を作りたいと思いました。」
「僕自身、もともと台湾が好きだったという訳ではないんです。少しずつ知っていく中で好きになりました。僕と同じように、今台湾に興味があるわけではない人にも、台湾調のアパレル商品を通じて魅力に気づいてもらえたら嬉しいです。」
飲食店で起業しながらアパレルの立ち上げを目指す
加藤さんは、現在36歳。
ブランドの立ち上げに至るまで、様々な経験をされてきています。
アパレル業界に興味があった加藤さんは、19歳の頃に某有名アパレルブランドに就職。
勤める中で、いつか自分のブランドを持ちたいという思いが強くなりました。
6年間勤めたのち、別ブランドに転職してからは、本職を続けながら某デニムブランドや古着屋のアルバイトを掛け持ち。
起業に向けて勉強をしながら、貯金を貯めました。
しかし当時は、アパレルだけでの起業はまだ早いと考えた加藤さん。
そこでまずは飲食店での独立を決意しました。
「アパレルで起業するのがいいと思いましたが、当時のアパレル業界は在庫のリスクなどもありました。飲食店を経営しながら、並行してアパレルブランドを立ち上げたいと思ったんです」
そして28歳の頃、大阪でイタリアンのお店と中華のお店2店舗の経営をスタート。
飲食の売上は順調に伸びていき、アパレルの起業のことを考える時間がなかなか持てず、しばらくは飲食店の経営に注力することになりました。
順調と思えたが…
順調だったように思われた飲食店の経営。
しかし、4年目に差し掛かった頃、状況が一変しました。
売り上げが低迷し、赤字の日々が続くことになったのです。
「このまま赤字が膨れ上がって本来の目的であるアパレルブランドの立ち上げができなくなるのは嫌だ」
そう考えた加藤さんは飲食店の廃業を決意。
加藤さんが、33歳のときでした。
そこからしばらく負債金を返す日々が続きました。
5つのアルバイトを掛け持ちし、1年半かけてなんとか全額返済。
そして、再度就職することを決意し、レディースブランドの代行事業の企業へ勤めることになりました。
これまでの豊富な経験が買われて、地元名古屋への配属が決定。
地元へ戻り、夢に向かって歩む日々がスタートしました。
MBcompanyの立ち上げ
そんなある日、地元の同級生から、飲食業界の経験が豊富な加藤さんにとある声がかかりました。
「台湾料理屋をオープンしたいので、力を貸してほしい。」
そして一緒に計画をして、名古屋の栄に台湾料理屋をオープン。
加藤さんはアパレルの仕事を続けつつ、料理人として現場に立ちながら台湾料理屋のお手伝いをするようになりました。
その台湾料理屋の店頭で販売していたのが、台湾から輸入したTシャツや雑貨などの台湾グッズ。
そこで出会った台湾調のデザインの魅力と、加藤さんのアパレルブランドを持ちたいという夢が合致し、MBcompanyの立ち上げに至ったという訳です。
諦めなければ夢は実現できる
「正直心が折れかけたことは何度もあります。負債金を抱え、転職を繰り返し、起業どころか就職への不安もありました」
それでも諦めなかったのは、「周囲の人や環境のおかげ」だと言います。
加藤さんに影響を与えた人物のうちのひとりであるのは、大阪で勤めていた頃に仲が良かったという現Jiedaのデザイナーの藤田さん。
加藤さんと藤田さんの出会いは22歳のとき、「Jiedaのモデルをしないか」という声をかけてもらったのがきっかけです。
当時は無名のブランドだったJiedaが今や手の届かない大きなブランドに成長をしている。
自分より年上の藤田さんが夢を実現する様子を見て、「人は諦めなかったら大きくなるんだな」ということを実感したといいます。
「藤田さんのSNSは今でも見させていただきながら、日々刺激を受けています」
「周りの人のおかげで諦めなかったらできるのかな、という希望や野望を持てるようになりました」
そして、もうひとりは、台湾料理屋を起業したいと声をかけてくれたあの友人。
自分と同い年で起業をし、今ではその台湾料理屋も人気になって、台湾雑貨の販売もうまくいっている。
「彼は自分と同い年で起業をして成功しているので、いい意味で自分も負けてられないなと思いました。自分のやりたいことを諦めなければ、夢は掴める。それを実現している人が周りに多いので、自分にとっても後押しになっています。」
飲食店も続ける理由
アパレルブランドだけではなく、来年春頃に、台湾調のグッズを販売する雑貨屋さんを併設したカフェの起業も考えていると話してくれた加藤さん。
アパレルブランドを立ち上げるという目標に辿り着いても尚、飲食店の経営を続ける理由をお伺いすると、
「僕少し変わってて、やりたいことをひとつに絞りたくないタイプなんです。アパレルも好きだけど飲食もめちゃくちゃ好き。フットサル、バスケット、釣りなど趣味もすごく多くて、活発に動くのが好きなんです。好きなことはなんでもやろうというタイプ。飲食もアパレルも好きなので、どっちも実現したいと思っています。」
今後の目標
また、来年春頃のカフェオープンに向けて、クラウドファンディングの実施を予定しているとのこと。
「クラウドファンディングでカフェオープンの資金を集めながら、雑貨などへのアイテム展開や、アパレル専門のブランドメインの店舗のオープンなどを行いながら、MBcompanyの認知を上げていきたいです。」
紆余曲折を経ながらも、やりたいことを掛け算しつつ、夢を諦めず真っ直ぐ走られてきた加藤さん。
MBcompany今後のブランド展開や、お店のオープンも楽しみです。
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