【勝手にPR】映画パンフレットは日本独自の文化
関係者のインタビューや、対談、批評などを読むことができる映画パンフレット。
映画鑑賞後、感動した勢いで、思わず購入して帰りたくなってしまいます。
この映画パンフレット、実は、日本独自の文化ということはご存知ですか?
ネットの時代と言われ、紙媒体は衰退していくと言われている今なので、昔と比べたら、購入する人が減ってきているかもしれませんが、それでも尚、映画パンフレット文化は残り続けています。
映画パンフレットの歴史
日本で、映画パンフレットがしっかりと作られて有料で販売されるようになったのは、戦後まもなくしてから。
戦前までは、館プロと呼ばれる無料の映画館プログラムしかありませんでした。
1947年の、東京有楽町のスバル座での「アメリカ交響曲」のロードショー時が、初めて発売した冊子型の内容の濃いパンフレットと言われています。
現代では、全ての映画上映のことを、ロードショーと呼びますが、当時は、映画は一般上映とは別に、特別先行上映のことをロードショーと呼んでいました。
それに合わせて、パンフレットも、一般上映版と、ロードショー版があり、ロードショー版のパンフレットには、有名評論家かの解説などが掲載されているなど一般上映版と比べて、内容の濃いものになっていたそうです。
その後、様々な映画で、多様な映画パンフレットが販売されるようになりました。
思い出を手元に
そんな映画パンフレットの文化は、実は日本にしか存在しません。
当時は、特に洋画において、映画パンフレットの文化が盛んだったようなので、海外から入ってきたものの魅力をより詳細に伝えたい・・・!ということも大きかったかもしれませんが、そんな文化が、今でもずっと根付いているのは、鑑賞の思い出をお土産として持って帰れるから。
古いパンフレットには、日付けが書きこまれていることが多いのだそう。
鑑賞の記録や、思い出として、購入し、持ち帰るという文化が日本で定着し、現代まで続いているのだと思います。
そんな映画パンフレットを海外の人に説明するときは、「souvenir program」と表現するそうです。
私たちが、映画を鑑賞した後、思わず映画パンフレットを買ってしまうのは、味わった感動や気持ちはもちろん、彼との初デートや、久しぶりの家族との時間など、どのページにも載っていないような思い出ごと持って帰って保存できるからなのかもしれませんね。
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