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3.11から10年、わたしたちの今 vol.01 - New Zealand 2011

2011年震災直後、Support Our Kids ニュージーランドプログラムに参加した子どもたちの今をお伝えします。

迷ったり悩んだりしたときに決断する原動力

SOK027 KANA (石巻)

10年経とうとする今でも、このプログラムで頂いた時間が私に原動力をくれます。沢山の方々がチャリティ活動へ参加して下さり、プログラムを企画・運営して下さった方々や、現地で迎え入れて下さったホストファミリーや学校関係者の方々、現地アクティビティで協力して下さった方々がいます。その方々は皆、名前も知らない私達を想い、このプログラムを立ち上げて下さいました。そのプログラムで私達は、人生を変える様な素晴らしい体験をすることができました。

中でも、マオリ族のハカを見て触れたことが、とても印象に残っています。言葉も文化も違うけど、彼等が歌う歌や踊り、パフォーマンスに愛や優しさを感じました。現地で購入した、マオリ族の音楽が収録されたCDは、辛い時や気分が曇っている時に心を穏やかにしてくれる大切な宝物です。

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NZから日本へ帰国する間、溢れてきた感謝の想いを、私はどうすれば伝えることができるのか。ありがとうの気持ちを十分に伝えきれなかった。でも、いつか必ず伝えたいと思っています。
その気持ちは、現在も、迷ったり悩んだりした時に決断する1つの原動力だからです。

帰国後は、震災瓦礫の撤去や、ボランティアセンターへ登録して活動しました。スマイルプロジェクト(石巻ラジオ) では、被災してお風呂に入らない方々を近くの入浴施設までお連れするボランティアをしたり、SOKのチャリティ活動へも積極的に参加しました。

石巻は、震災前と同じ様に…とは行かないけれど、人々が強く生きている姿が具現化されてきたと思います。困ったり悩んでいる人や、これから何か行動しようとしている人に手を差し伸べ、協力することが復興には必要だと思います。

震災を経験して、SOKプログラムに参加してから、いつか死ぬ時に、「あぁ、あれをやっておけば良かったなぁ〜」と思うことが1つでも減らせるように、日々を過ごしています。

昨今の自粛生活をする中で、SOKプログラムへ参加した時のDVDを見直してみました。10年経ちますが、今でも力をくれる素晴らしいプログラムだと、あらためて感じます。
少し大人になった今、あの地へ行き、お世話になった方々に会いに行きたいと、新たな目標が出来ました。

SOK027_NZ2011_浅田香菜



僕の人生にすべてのキッカケをくれた体験

 SOK008 TAIKI (石巻)

今になってみれば、遠い国で震災があったからといって、見ず知らずの僕らを暖かく迎え入れてくれたホストファミリーに感謝しています。
いつかまた会いに行って成長した姿を見せたいです。

帰国した後は、目の前にあるチャンスを掴めるようになったと思います。SOK参加の次の年は別のプロジェクトにも参加したり、何事にも積極的に参加したりしました。地元のために、簡単なゴミ拾いから、イベントやツアー運営まで色々やりました。
SOKへの参加が、主体的に考えられるようになったきっかけだと思います。

地元・石巻は本当の沿岸部を除いてはすっかり新しく綺麗になっています。震災前以上の活気をつけるために、アクセスの悪い地方都市でどんな魅力を見つけ、作っていくか。そして、地元の人たちが興味を持って主体的に関わっていけるか。高校生など、僕らよりさらに若い世代の子たちが魅力を感じて、最初は県外に出てもいつかは帰って来たいとか、地元が好きでここにいたいと思ってもらえるか。そんな石巻になることが復興には必要だと思います。

現在は仕事をしながら、趣味のバレーボールやカメラをしています。機会があれば、これから海外に行く子ども達とも交流できたらいいなと思います。

SOKは、本当に僕の人生に全てのきっかけをくれたと思います。SOKに参加しなければ、その後の様々な活動もなかったし、進路も大きく変わっていたでしょう。僕自身も大きな機会じゃなくても、誰かのきっかけになれるようなことができるように、いろいろやりながら、考えて、これからも頑張っていこうと思います。


SOK018_NZ2011_庄司太樹


大きく影響を受けた全く違う生活文化とのふれあい

SOK006 DAIKI (石巻)

ニュージーランドには、誰に対しても気さくで親切な人が多く、帰国後は、自分ももっとアグレッシブに誰とでもコミュニケーションを取りたいと考えるようになりました。
今まで日本での生活文化しか知らず、海外への憧れもあったため、全く違う生活文化がとても楽しく、人との接し方やコミュニケーションの取り方など大きく影響を受けました。

研修の中でも、オールブラックスの練習の見学をさせていただいたことは、とても印象に残っています。今まで見たことがなかったラグビーでしたが、このプログラムでラグビー、オールブラックスのファンになりました。もちろん日本代表もファンです。

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2011年当時、私は建築を専攻しており、人の記憶に残る建物を建てることを目標にしていました。今の仕事は自分の夢とは少し違う形ですが、建築に携わる仕事をしています。まだまだ学ぶことが多く、日々の業務や任された仕事へ全力で取り組んでいます。

地元・石巻は、震災前までとは行きませんが、大きく復興したように感じます。長期休暇で地元へ帰るたび、変化にビックリしています。これからは、若者の発想力とそれを受け入れる大人の考え方の変化が必要だと思います。


SOK006_NZ2011_梶原大希



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Support Our Kids プロジェクト| 3.11 被災児童自立支援
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