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なんとなく内省日記30〜インキュベーション•見える化〜

秋から担当することになったプロジェクト。直接利益を生むわけではないが、はじめての試みである上に、リソースは限られ期限も非常にタイトだ。具体的な業務内容やスケジュール、必要な人員と資材などいつものようにパソコンでまとめる。パソコン上では整理されたように見えるが、自分の頭の中はまだ全体像がぼんやりしており、整理できていない感覚がある。

春から夏にかけて今まで自分の行動を見つめ直し、改善策として打ち出した見える化。こんな時は書き出して見よう。見える化の方法として、自分はパソコンに入力したりタブレットに書き出すのはあっておらず、真っ白な紙に【書く】ことが1番しっくりくる。集中力もかなり高くなる。

書き始めると考えなければならないことが膨大にあることに気づく。どう片付けて行こうか。思いつくままに書いてみる。予定では半日でプロジェクトの全体像を整理する予定だったが、具体的な作業を途中まで書き出すことに半日を使ってしまった。帰りの電車のなかで疲れ切って、座席にもたれ目を閉じる。やり方を見直さなければならない。

次の日、書き出すことを一度とめ、思い切って整理できていない状態のまま同僚に自身の考えを共有する。昨日の一人での見える化の時はプロジェクトの細部まで気にしていたが、相談するうちに押さえてなければならない重要な事に焦点を絞って、先に全体像を書き上げたほうが良いことに気づく。自身でいったん悩む、それから相談する、気づきまでの必要なインキュベーションの時間だった。

その後は新たに真っ白な紙を用意し、業務の全体像を書き出す。手がスムーズに動く。一つの紙の中で文字だけではなく図やチャートをおりまぜながら、整理する。全体像を俯瞰するように。ようやく業務を始めるにあたっての土台が完成した。これをもとに細かい事を決めていけばよい。まずは全体像を構築し、そして詳細詰める。改めて認識した手順の重要性。

自分が書き出した全体像を再び同僚に共有する。自分のイメージがしっかりと相手にも共有できたようで、相手も安心した表情になったのが分かった。これで進めよう。早速、作業に必要な資材の調達とと協力を仰ぐ人に向けての説明資料の作成に取り掛かった。

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