つらい失恋の痛みを乗り越える心理学的メソッド ~セルフコンセプトリカバリー~
つい最近、3年間付き合い同棲していた方と別れる辛い失恋を経験しました、まさに人生のどん底のような気分でした。その際に利用した失恋を乗り越えるメソッド「セルフコンセプトリカバリー」を紹介します。
2月後半から3月前半というのはもっとも恋人が別れる季節だそうです。なぜならば、環境の変化が大きいからです。例えば、人によっては部署が変わったり、住むところが変わったり学校を卒業したり自分の未来を考え最適な選択について考える時期で「別れ」が必要になるからです。
私自身の話になりますが、1月に努めていた外資系企業から業績悪化によりレイオフ、2月に恋人から別れを告げられ、たった1ヶ月の間に「仕事・恋人・家」全てを失い正直「人生＼(^o^)／ｵﾜﾀ」と立ち直ることが想像できないような状態でした。
4日後に転職の面接が控えている中、3日間食欲もでず1人になれば涙が溢れ、毎日通ってるサウナでも汗を流しながら涙も流すという状態でした。
今振り返る面白いですが当時は本当にしんどかったです笑
失恋でつらい思いをしている同士がたくさんいると思い、なにか役に立てばと思いこの記事を書いています。そして記事後半で紹介する「セルフコンセプトリカバリー」是非試してみてください！
私自身この記事で行ったセルフコンセプトリカバリーを使い数日で人生のどん底状態から普段どおりのメンタルまで回復できました。
失恋の痛みの正体とは？
・喪失感
・やるせなさ
・胸にぽっかり穴が空いたような感覚
・後悔してもしきれない感
・自分ってなんだったんだろう？
失恋したときは上記のどうしようもないような感情が頭の中で無限ループのように再生され苦しいですよね。
特にフラれた側は上記のような思いに強く苛まれると思います。
ではこれの正体とは何者なのでしょうか？
結論からいうと「アイデンティティーの欠如」です。
実は、失恋の痛みは「別れたことに対する痛み」ではなく、アイデンティティーの欠如から生み出されるのです。
ノースウェスタン大学の研究によると、恋人と一緒にいると自分が知らぬ間に「恋人自身」が自分のアイデンティーになり自分の性格や体の一部に感じるのです。
アイデンティティーのざっくりとしたイメージ
付き合う前のアイデンティティーのイメージ
アイデンティティーのイメージとしては下記のようなイメージで捉えていただけるとわかりやすいかと思います。
誰しもが無意識に持っている感覚です。
仕事 → 「大手企業で働いている自分」や「好きなことを仕事にしている自分」など
趣味 → 何かに打ち込んでいる自分、例えば「サーフィンが好きな自分」、「筋トレしている自分」など
ステータス → 「年収○○○万円な自分」、「服など身につけているブランド」、「キレイな彼女」、「イケメン彼氏」など
恋人がいるときのアイデンティティーのイメージ
恋人ができると知らぬ間に恋人の存在そのものが自分のアイデンティティーに加わっていきます。自分では無意識ですがいつの間にか「恋人と付き合っている自分」というアイデンティティーが形成されてしまいます。
フラれた後のアイデンティティーのイメージ
恋人と別れるとなると当然ながら「恋人と付き合っている自分」というアイデンティティーが欠如してしまいます。
恋愛に依存している人ほどアイデンティティーの欠如の割合も大きくなります。また、筆者のように「仕事」というアイデンティティーも同時に失った場合、よりアイデンティティーの欠如割合が増加します。
アイデンティティーの欠如が起こるとどうなるのか？
アイデンティティーが欠如すると自分史自身が消えてしまうような感覚に襲われます。
・自分の存在意味とは？
・彼氏or彼女と付き合っていない自分とは何なのか？
・社会から必要とされていないような感覚
上記のような問いが発生することで人間はパニックを起こしてしまい冷静に考え正常な判断を下すことができなくなります。
これが失恋した際に起きる感情の原因です、実は別れたことよりもアイデンティーの崩壊が失恋の感情を生み出している原因なのです。
ではどうすればよいか？
痛みの理由がわかったところでどうすればいいのでしょうか？
失ったアイデンティティーになにかを埋めて上げる必要があります。それに効果があると言われているのがセルフコンセプトリカバリーという手法です。
セルフコンセプトリカバリーとは？
別れた恋人のいない自分のセルフイメージを作ることで感情を安定させる手法です。失恋した後は自分のセルフイメージを新しく作ると立ち直りが早くなるという結果が研究でも確認されています。
具体的に何をするかというと、友達や家族など信頼のおける人に下記のようなことを話してみましょう。
・別れたときの状況
「いつ」「どこで」「どういう状況」で「何と言われたか？」
・相手の嫌なところ
・自分が駄目だったなと思うところ
ちなみに筆者はレイオフや話題のウイルスの影響もありほとんど家にいたので上記内容をメモ帳に書いていました。
上記のような粒度で箇条書きにするだけでも、相手の嫌なところの現実、相手が求めていることに対して自分が足りていないものが客観的に見えてくるようになります。その結果「このまま続いても結局うまく行かなかっただろう」という現実を受け止めることができ、新しいセルフイメージが徐々に作らていきます。
実際筆者は、失恋直後は上記のように冷静に考えることができず、相手の良いところだけの記憶、過去の思い出、それがなくなる未来への虚しさに脳内が支配され涙が溢れていました。
人間は本能的に過去を美化する生き物です、失恋したときはほとんどの方が相手の良い面だけが脳内に永遠とフラッシュバックされているでしょう、でも実際は悪い面も必ずあるはずです。まず相手の悪い面、自分の問題点を理解し、自分とは合わなかったとう現実を受け止める必要があります。
現実を受け止めていくプロセスの中で新しい自分一人のセルフイメージが作らていくことで新しいアイデンティティーが作られ失恋の痛みも薄れていきます。
まとめ
・失恋の痛みの正体は別れたこと自体が問題ではなくアイデンティティーの欠如が原因
・セルフコンセプトリカバリーとは失恋の事実を受け止め、「彼女or彼氏がいなくなった自分」の新しいセルフイメージを作り上げること。
・具体的に行うことは「別れたときの状況」「相手の嫌なところ」「自分の問題点」を信頼できる人に話してみること。
ぶっちゃけ復縁できるの？？
フラれた側は100％頭によぎるこの問いですが。結論から言うと復縁できる可能性は高いです！しかし、結婚などにゴールインできる可能性はかなり低いです。
研究によると復縁するの可能性は60％と高いですが、最終的に結婚までいく可能性は8％とかなり低いです。
こういう具体的な数字があると冷静に現実を受け止めれます、復縁できる可能性は高いですが同時に時間の無駄になる可能性もかなり高いです。
特に、20-30代の人は時間のロスが命取りになる可能性が高いと思うので復縁はあまりおすすめできる選択ではありません。
最後に
ここまで読んでくれた方は薄々気づいているかと思いますが、この記事を書いていること自体が筆者にとってセルフコンセプトリカバリーです笑
参考
https://www.ted.com/talks/guy_winch_how_to_fix_a_broken_heart/transcript?language=ja#t-204274
https://www.youtube.com/watch?v=xz1esf9bISo
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