【football chat #3】今季のチェルシーをざっくり振り返る
前評判ではシティと並んで優勝候補だったチェルシー。今季終わってみるとプレミアリーグ3位、CLベスト8、カラバオ杯準優勝、FAカップ準優勝と予想通りの強さを見せたと言える。そんな今季のチェルシーをざっくり振り返ってみる。
前評判の高さ
昨年のチェルシーはランパードからトュヘルに指揮が変わりCL制覇を成し遂げた。それに加わえてルカクの復帰、アトレティコからサウール加入など層の暑さも増したので一気に優勝候補に名乗り出た。マウント、ハヴァーツなどの将来のサッカー界を引っ張る若手も揃え、チアゴシウバなどのベテランいるバランスの取れたチーム層でもある。
稼働率の下がったカンテ
ここ2、3年と比べると中盤を支配する存在であるカンテが今季は怪我などで度々負傷する事が多かった。その代役としてジョルジーニョの活躍が大きかった。トュヘル監督もカンテを欠いた状態で3位フィニッシュは奇跡かもしれないと言っていたほどカンテの存在はチームにとってどれだけ重大なのか理解できる。コバチッチの活躍も忘れてはいけない。コバチッチもカンテと同じく怪我が多く稼働率は悪いが、試合に出るとタックル成功率No. 1を記録するので貴重である。
カラバオ杯&FA杯 準優勝
リーグ序盤もシティに敗北はあったがその他の試合では勝ち点をこぼす事なく順調に進んだ。カラバオ杯の決勝ではリバプールとぶつかり、20本を超えるPKとハードな試合であったがケパが決めれず敗退となったカップ戦だった。FA杯も同じくリバプールにPK負けをしているので、内容としてはかなり悔しい結果だった。個人的にはどちらもシュートを打ちまくっていたのにあれだけゴールが生まれない展開は、見ている方としてはとても面白い試合だった。
不調のルカク
コンテが率いていたインテルでは輝いていたルカクだか、チェルシーに復帰した今季は少し苦しんでいた印象だった。ボールタッチ2回という記録も少し話題になっていた事もあるほど不調だった。トュヘル監督は練習からとても厳しいと聞くのでルカクはもしかしたらかなり叱られていたかもしれない。コンテ監督はどちらかと言うと、叱りつつも選手を鼓舞する事が多かったので、ルカクはトュヘル監督と合わなかったかもしれない。
13節のユナイテッド戦はブルーノフェルナンデスをトップ起用したキャリック暫定監督とぶつかり引き分けだったが戦術的に面白い試合だった印象がある。
CLベスト8
グループステージは危なげなく突破し、ベスト16もフランスのリールを倒しレアルマドリードとベスト4をかけて対戦した。1stレグで1-3で敗北し、2ndレグも2-0で先行し勝機ありと思われたがベンゼマのハットトリックで敗北。ベンゼマが凄すぎたので誰も何も文句はいえなかった。
ウクライナ危機によるオーナー解任
チェルシーのオーナーであるアブラモビッチはロシア人であったのでウクライナ危機により、解任せざる追えなくなる状態になった。一時は給料がでないなどの問題も出た。移動費も選手が負担するなどの財政危機も経験した。英国の実業家のラトクリフ氏が買収の名乗りでて、まだ正式には決定していないと思う。このまま中途半端の状態ならば来季CLに出られないなどのペナルティを課される可能性もあるので、ファンからすると迅速に対応してほしいと願うところだろう。
リバプール戦のバックステップからのボレーシュートは今季のプスカッシュ賞候補である。
まとめ
やはり現代サッカーはポジショナルサッカーであり、監督の技量に左右されると感じる。トュヘル監督は本物であり、今季も1年を通して結果を残した。フロントと揉めて退任するケースが多い監督なので今後の去就はわからないが、来季も指揮する事は確実だろう。カンテがいなくてもジョルジーニョやコバチッチがいるようにプレミアリーグの過密日程を戦うには層の厚さが鍵になる。来季、パウトーレスなどの獲得も噂されており、なお一層強くなると予想できる。来季のチェルシーはどうなるのだろうか?皆さんで応援しましょう!!