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風水がこんなに効くだなんて誰が信じるんだ ♯やってみた大賞参戦

こんにちは。スピ研といいます。
ぼくは床屋をやりながら、スピ系や風水が本当に効果があるのかを研究しています。これで3回目の投稿ですが、これまで10年間にわたってあることを継続してきました。検証結果はすでに出ていますので、これからもぼくなりの風水・スピ系やってみた!を発信していきたいと思います。


ぼくは神棚を買うことにした

ある日、田舎の両親が、古くなった店を改修工事するのに市から助成が降りるみたいだというので、ちょっとした模様替えもかねて店の内装と設計に、ぼくも口出しすることになりました。
爺ちゃんの代からの古い古い床屋です。両親がきれいに使ってきたけれど、あちこち劣化が目立ってきています。
ぼくは、ふと以前働いていた世田谷の繁盛店のことを思い出し、実家の店は風水でみるとどうなんだろう? と調べてみることにしました。


ただ掃除だけしていてもだめだった?

結果は最悪。もちろん、まじめな両親のことですから、床はチリひとつなくきれいに掃除されているし、道具も鏡も磨き上げられています。それなのに風水的にみると最悪な配置になっていたんです。
まじめに働いてぼくを育ててくれた両親。贅沢することなく、質素に暮らしてきた両親。欲がないのはいいことだと、その背中を見て育ってきたぼく。でも……


いざ 氏神様! 神棚と四神をそろえる冒険の始まり

ぼくは、風水的に実家の店が最悪だったことを知って、どうせやるならできることからやってみようと思い、まずは神棚を買うことにしました。田舎なので、大きな古い神社は近所にいくつかあります。なかにはパワースポットなんて呼ばれていて、休日になるとスピ系女子が縁結びを願っているんだろう…… 楽し気に訪れている姿も見かけます。
ぼくは、まずはお客さんとの縁結びだ! そう思ってその神社へ神棚の相談に行きました。
まず、仏具店やホームセンターをまわって店のサイズに合った神棚を購入しました。この神棚を店に置く前に、神社でご祈祷してもらいます。商売繁盛を神主さんが祈祷してくれるのですが、その代金は初穂料といって、1万円くらいです。
次に、お札を購入。真ん中は丸い鏡と扉の中に天照大神様の札、向かって右側の扉の中には氏神様の札、左側にはお気に入りの札を置くんだそうです。
ぼくは、氏神様が何だか知らなかったので神主さんに尋ねると、丁寧に調べ方を教えてくれました。
自分の住所や郵便番号で割り出すんだそうで、神社庁というところに問い合わせすれば教えてくれるとか。
その前に、「神社庁?????」すごいな。初めて聞きました。
問い合わせすると、一番近い神社ってわけでもないみたいでしたが、とにかく氏神様の神社がわかったのでそこのお札をゲット! なんだか昔やったRPGみたいで面白くなってきました。
次に、お気に入りの神社の札ですが、これは複数おいてもよいそうです。ぼくはその頃、まだ神社のことはよくわからなかったので、実家から歩いて行ける神社へ行き、そこでお札をゲットしました。実は子どものころ、その神社でよく遊んでいたのです。
「父さんと母さんの店を、よろしく頼みます。ぼくにできることがあったらそれも教えてください」
手を合わせると、自然と願い事が出てきました。
帰りにお榊とお酒とお菓子などを買って、さっそく神棚を設置。
向きは、太陽の陽が当たるように南か東の向きに設置するのだそうです。
ふむ……ここで方角が出てきたなと、ぼくは風水の本を取り出しました。
風水では東西南北のそれぞれを象徴する神獣、四神と呼ばれる架空の動物の置物をその方角に飾ったりします。
これなら僕にもできそうだと思ったので、さっそく四神にちなんだものを買ってきました。
神棚は北を背にして南向きに設置。実家は二階建てなので、1階の神棚の上にも人が来る場合は、「雲」という文字を神棚の天井に貼ること。ここが一番上ですよの意味だそう。
そして北の床には、コインの詰まった甕を置きました。北の方角なので玄武を象徴するものを置いたってわけです。
南は朱雀。赤い鳳凰の絵をAmazonで購入。これを額に入れて飾りました。
東は青龍。龍ってなんだかロマンを感じます。一番好きな神獣です。氏神様の神社が龍をおまつりしていので、そこで買った絵葉書を額に入れて飾りました。
最後に、西。四神では白虎なんですけど、これが実家の店の難点だったのです。その方角にはトイレがありました。
ちなみに、西は金運をつかさどる方角と考えられていて、そこに水の流れるトイレや水回りがある場合は、対策をしないと財が流れてしまうというのが風水の考え方なのだそうです。
古い家だったので、どんなにきれいに掃除してもいまいちなトイレでした。はっきり言っていくのが億劫なトイレって感じです。
ぼくは、市から降りる助成に若干資金を上乗せして、トイレを直さないかと両親に提案しましたが、昔の人たちなので妙なところで節約したい気持ちが働くのか、両親はそれには難色を示していました。
「わかった! じゃ、ぼくが借金してトイレを直すからいいだろ!」
これが初めての親孝行だったかもしれません。
ぼくは、トイレを直すために銀行でフリーローンの審査を受けました。
勤続年数が長かったせいもあって、低めの金利で、ある程度の額を借りることができました。
トイレが改修工事に入ったころ、ぼくは実家の物置であるものを見つけました。おばあちゃんが昔使っていた香炉です。その香炉の蓋には、白虎の化身と言われる狛犬がついていました。
ぼくはその香炉を見ながら、以前働いていた世田谷の繁盛店のことを思い出しました。
その時のオーナーは、毎日トイレで線香をたいていたのです。
「これか……」
ますます増していくRPG感。
ぼくは、仏壇から線香を何本かもってきて、その香炉で焚いてみました。
効果があるのかわからないけど、とにかく風水の初心者にできそうなことはやってみたぞ。四神もそろったことだし、あとはトイレの完成をまつばかり。借金までしたけど、これでもし何も効果がなくてもぼくは後悔しない。自分で決めたことだ!


とんでもないことが起きた!

店の改修工事も終わり、新しいトイレも完成。母に、毎日トイレで線香焚いてくれよ! と言って、ぼくはまた都内へ戻りました。
ここで、実家の店がいきなり繁盛するわけはないんです。店は積み重ねで育つものだし、どちらかというともう育ち切った店に、過疎っていく地元。
そんな環境で起きたことは……
なんと、道路拡張工事での住居兼店舗立ち退きでした。
創業80年の床屋ですよ。立退料は相当な額です。

これを機に、両親は店をたたみました。
今は庭付きの新築一戸建てに住みながら、畑をやって楽しく暮らしています。
それと同時に、ぼくは両親の店を継ぐ必要がなくなったのです。帰る店がなくなった! この時は複雑な気持ちでした。次は、ぼくの快進撃をお話ししますね。


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