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【6】人は見た目がすべてなのか。。。

こんにちは。スピカです。
今日は高校の時の話です。

嫌なやつから逃げていた中学校生活を終え、調べに調べぬいた最高の通学路での高校生活をスタートしました。

正直に申し上げると、もう最高でした。むくわれた。
まだまだコミュニケーション能力はなかったので友達は決してたくさんはできませんでしたが、直接攻撃をされる心配がない生活は、本当に安心しました。

そんな中で今回は見た目がいかに人からの印象に影響するのか、ということを感じた時のお話をしたいと思います。

お話をする前に私の外見について少し触れておきます。私の顔は決してイケメンの部類ではありません。中学校の頃は部活の友達や先輩に、某ヒョロヒョロ系お笑い芸人に似ていると言われ、あだ名をつけられていたこともありました。そして顔がイマイチであると同時に髪質も良くなかったのです。クセが強くてワカメみたいな髪質になってしまうのです。

そんな外見の私ですが、中学校の終わりにあるものに出会います。ヘアアイロンです。当時、縮毛矯正やヘアアイロンで髪をまっすぐにすることが流行っていました。特に男子は前髪をまっすぐにしてピンでとめたり、M字バングといって前髪の形をM字にしたりするものが流行りました。

友達の家ではじめてアイロンをかけてみたところ、ワカメみたいな髪が流行りの髪型になったことで「あれ?俺イケてるんじゃね?」と錯覚してしまいました。思春期は特にかっこよく見られたいという気持ちも強い時期で、恥ずかしながら私もその気持ちは強かったと思うので、これは高校生になったら毎日かけるしかねえと意気込み、中学校の卒業式の次に母に頼み込んで2000円ちょっとのお手頃なアイロンを買ってもらいました。死ぬほどテンション上がりましたね。

そして高校生活にもなれてきた頃、アイロンを毎日するのにもめんどくささが出てきて、前髪だけのポイント縮毛矯正をかけ、常にまっすぐな快適な前髪ライフを送ることができました。
毎朝鏡の前で前髪の微調整をしてから家を出て、自転車通学なのですぐに髪型が崩れるというなんとも生産性のない毎日を送っておりました。

そんな中で所詮人間は見た目か、と思う出来事が起こったのです。。
当時高1の時、2つ隣のクラスに、挨拶をしたり少し談笑したりする顔見知り程度の友達、バスケ部の友達がいました。仮にここでは「バスケ」と呼びましょう。
バスケは良くも悪くも「軽い」男でした。チャラチャラして男女共に友達も多く顔もイケメン。その反面、友達をイケてるかイケてないかで選ぶところがあり、いわゆるリア充達には親しげに話しかけ、クラスのおとなしい人にはいじったりあまり関心を示さない。わかりやすいやつでした。ただ嫌なことをしてきたりはしないので、めちゃめちゃ嫌なやつではなかったと思います。

そんなバスケと出会った高1の夏、恥ずかしながら私は縮毛矯正をかけたばかり。襟足を伸ばしたりして自分の中でのスクールライフを満喫しておりました。はじめて出会ったバスケは、縮毛矯正襟足伸ばしの私を見て、「こいつはイケてる!」とピンときたのか、親しげに話しかけてきました。「おおースピカ!今度サイゼで語ろーぜ!」という、家の学校で流行ってたのか当時全国的に流行ってたのかわからない、ダラダラと喋ることを「語る」という言い方にして、遊びに誘ってくれました。

私は知り合ったばかりの人と「語る」なんてたいそれたことは自分には出来ないと思っていたので、丁重にお断りしていたのですが、会うたびにバスケはポジティブに話しかけ、友達を紹介してくれたり、適当な世間話をしてくれたりしました。良いやつでした。

何かが変わったのは、高1の冬でした。当時私はなぜか箱根駅伝を観ることにどハマリしており、選手を調べたり順位を予想するのが趣味でした。その中ですごく好きな選手がおり、憧れすぎてその人と同じ髪型にしたいという思いから、美容院で「この人の髪型にしてください。」と雑誌の切り抜きを持って行き、髪を切ってもらいました。その選手の髪型はベリーショート。前髪などまったくない髪型でした。

縮毛矯正でM字バングを作っていた外見から一転。もともとのワカメなヒョロヒョロ系芸人に戻ってしまったのです。あの髪型は、あの選手だからかっこいいのであったと少し落ち込みました。後悔しても髪がすぐに伸びるわけではないのでそのまま高校に通うわけですが、ここでバスケの私への対応がまったく変わっていることに気がつきます。今までポジティブな物言いで遊びに誘ってくれたバスケから、「なんだよその髪型。」「お前は面白くねえなあ」など、言われたことのなかった言葉が飛んできます。

当時の私は会話など本当に面白くなかったのでそこは否定できないのですが、とりあえず私への印象が、イケてるやつからイケてないやつに変化したのは確実です。きれい事を言っても人間は見た目が大事なのだと感じさせられた出来事でした。

クソほどしょうもないことだとはわかっていましたが、当時の私は髪が伸びたらすぐに縮毛矯正をかけ直しました。浅はか。

もちろん、見た目以外の人間の魅力はたくさんあり、特に大人になると見た目よりも内面が魅力的な人の方が人から好かれるのは事実です。
しかし一方で、見た目から人を判断する人がいるのも事実です。

バスケとはそれからも友達もいうよりも顔見知り程度の関係でしたが、それを教えてくれたという意味で良い出会いになりました。
今は何してるんだろうなあ。

それでは、、、

「人付き合いはゲームです。」気持ちを楽に持ってください。

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