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シカゴ・ホワイトソックス 現地観戦記
2024年8月にアメリカ旅行に行き、シカゴ・ホワイトソックス vs ニューヨーク・ヤンキース戦を見てまいりました。シカゴ・ホワイトソックスの本拠地で観戦は今回で3回目です。初めての現地観戦は2002年で、当時はコミスキー・パークという球場名でした。前回2016年に訪問した時の球場名は、USセルラー・フィールド(US Cellular Field)でした。そして今回8年ぶりの訪問ですが、現在はギャランティード・レイト・フィールド(Guaranteed Rate Field)に名称が変わっています。
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いざ球場へ
今回の旅行では、シカゴ・オヘア空港でレンタカーを借りて移動したので、駐車場を予約して車で訪問しました。車で球場近くまで来ると、駐車場の方向を示す看板が出ていますが、”No Cash”と現金を受け付けないという文言が書かれています。予約なしでもクレジットカード決済で入場できそうですが、旅行者は事前に予約していった方が無難だと思いました。ちなみに駐車場はStub Hubで予約し、手数料込で$38.08でした。 日本円に換算すると駐車場代だけて5千円を超えるので、物価高・円安を痛感しました。
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Chicago Sports Depot (チームストア)
Gate5を入場して階段を上ると、左側にチームストアのChicago Sports Depotがあります。
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試合のない日は1階の入り口から入れるようですが、試合開催日は一度入場してから、2階から入店する形になっています。店内は2階にレディースとキッズ、1階にメンズとセール品が販売されていました。日本では販売されていないようなウェアや帽子がたくさん売っていて、ついつい財布のひもが緩みがちになります。
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購入品
今回購入したのはこちらの商品です。現在持っている黒地に白でSOXというオーソドックスなホワイトソックスのジャケットや帽子と違うデザインのものが欲しかったので大満足です。
レトロデザインの帽子 $34.99 +10.25%TAX
アロハ風半袖シャツ $74.99 +10.25%TAX
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NYY vs CWS (Aug.12.2024)
観戦した試合は、8月12日のニューヨーク・ヤンキース戦です。前日までの今季勝敗数は、28勝91敗・勝率.235という打率並みの勝率。相手が東地区首位争いをしているヤンキースということもあり、勝ち試合を見られる可能性はかなり低いと期待せずに行ったのですが、意外にも12対2と大量得点で勝利。12得点、18安打は今季最多で、8月8日に就任したサイズモア監督代行に、初勝利をもたらす試合となりました。
The @WhiteSox score a season-high 12 runs on 18 hits to take the first game over the Yankees. pic.twitter.com/2bD3CypUQd
— MLB (@MLB) August 13, 2024
試合展開
先発ラインナップはこちら↓↓↓
Your #WhiteSox starting lineup vs. the Yankees: pic.twitter.com/g38uNaIG1k
— Chicago White Sox (@whitesox) August 12, 2024
ホワイトソックスの先発投手はカイ・ブッシュ、ヤンキースの先発投手はルイス・ヒルで試合開始。
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ホワイトソックスのカイ・ブッシュは、初回に2四球と二塁打で1失点を失い、その後も制球が悪く4回2/3を投げて7四球も与えてしまいますが、何とか2失点に抑えて試合を作りました。
初回に1点を失った後、1回裏にホワイトソックスは、ベニンテンディとシーツの二塁打で2点を返して2対1と逆転。
seeing double(s) pic.twitter.com/5elLtWymXQ
— Chicago White Sox (@whitesox) August 13, 2024
4回裏には、コリー・リーの本塁打などで2点を追加し、4対1とリードを広げました。
HoLee MoLee ‼️ pic.twitter.com/X1JvRlfXvS
— Chicago White Sox (@whitesox) August 13, 2024
5回表に1点を返されますが、5回裏にはギャビン・シーツが、この回から登板した左腕のティム・ヒル投手に対し、巧みな流し打ちでレフト線に打球を運び、この日2本目となる二塁打で、5対2とリードを再び広げました。
Sheets tacks on another! pic.twitter.com/S1GFgKoNJS
— Chicago White Sox (@whitesox) August 13, 2024
7回裏には、交代したデロス・サンチェス投手を攻めて3点を追加すると、ルーキーのブルックス・ボールドウィンが、ダメ押しの3ラン本塁打を打ち、試合を決定づけました。
BROOKS BALDWIN 💥💥💥 pic.twitter.com/hj1o19qeU7
— Chicago White Sox (@whitesox) August 13, 2024
8回裏にも1点を追加して12対2で勝利。まさかこんなに大量リードする勝ち試合を見れるとは期待していなかったので幸運でした。試合終了後、花火が打ち上げられ、バックスクリーン上の風車には”SOX WIN”の文字が光っていました。歴史的敗戦数を重ねているチームとはいえ、実際に勝利する試合をライブで見ると、今季の91敗を忘れてしまうほど嬉しくなり、より一層応援したくなるものです。
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座席・チケット
座席は、事前にStub Hubで予約しました。Stub Hubは、チケットの売り買いができるサイトで、購入時にその座席からの見え方などを画像でチェックでき、売り買いが非常にスムーズで、スマホにチケットをダウンロードできるなど、非常に使い勝手のいいオンラインチケットサービスです。
今回購入したのは、BOX136の席を2つで、手数料込みで$164.33でした。日本円にすると約24,500円ですが、ヤンキース戦をバックネット裏の1階席で見れたことを考えると、安かったと思っています。
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今回はバックスクリーンの電光掲示板がよく見える席だったことも、結果的に良かったと思いました。以前はあまり意識していなかったのですが、最近のMLBの試合は、各選手の成績、スタットキャストによるデータ、ピッチクロックなど、様々な情報がテレビで見ていても紹介されるように、球場でもバックスクリーンに表示されます。さらにチャレンジによるビデオ判定などもあるので、バックスクリーンの電光掲示板がよく見える席の方がより楽しめることがよくわかりました。
ギャランティード・レイト・フィールド
現地観戦をして球場で感じたことをいくつかあげさせていただきます。
球場内売店
今回アメリカ旅行をして感じたのは、物価高と円安の影響です。以前に訪問したのが2016年で、それから8年も経って物価上昇しているうえに円安も重なって、いろいろなものが高く感じ、特に球場内の飲食物は、以下のように日本の球場と比較すると1.5倍から2倍の価格で驚きました。
ハンバーガー $14.49(2,173円)
チキンサンドイッチ $14.49(2,173円)
生ビール(国産)$12.49(1,873円)
水(ペットボトル入り)$6.99(1,480円)
炭酸飲料(紙コップ入り・サイズ小)$5.99(898円)
炭酸飲料(土産用カップ入り・サイズ大)$8.49(1,273円)
チームストア
今回グッズを購入したのは、球場で一番大きな規模のChicago Sports Depotですが、それ以外にも、球場内コンコースには2つのチームストアがあります。
ホームプレート近辺にある、Home Plate Shop。こちらはChicago Sports Depotの3分の1くらいの大きさですが、品ぞろえは充実していました。
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外野のバックスクリーン裏にある、Scoreboard Shop。こちらは規模は小さいですが、空いているので利点です。
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球場の変遷
家に帰ってきて、前回と前々回の訪問時に撮影した球場の写真と見比べてみました。同じ角度で撮影した写真がないので比較は難しいですが、雰囲気が変わったのがわかると思います。
まずは2002年訪問時、コミスキーパークだった頃↓↓↓
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バックスクリーンの電光掲示板がまだ小さいです。当時は画像情報が少なく、かなり文字情報が多いです。
次は、2016年に訪問時、USセルラーフィールドだった頃↓↓↓
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バックスクリーンの電光掲示板が、現在の大きさになりました。これは2014年にMLB機構がチャレンジ制度(ビデオ判定)の導入をしたことも大きな要因だと思います。チャレンジをして判定を待っている間、その瞬間をとらえたリプレイ映像を流して観客を飽きさせないようにするため、大画面が必要だからだと思います。
こちらが、現在のギャランディード・レート・フィールド↓↓↓
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同じ球場でも、久しぶりに行くと新たな気づきもあります。
電光掲示板
電光掲示板の大きさは、2016年から8年経った2024年も変化はありませんでしたが、表示される内容は変化がありました。下の写真を見比べてください。
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2024年になると選手の紹介が、出身地、出身校、MLBデビュー、生年月日、身長、体重など、詳しく書かれています。
2016年のものは、守備側・攻撃側ともに打順が1番から9番まで表示され、守備位置は文字で表記されています。
それに対し、2024年のものは、攻撃側のチームしか打順が1番から9番まで表示されません。守備側のチームは守備のポジションと名前が、図に示されていてわかりやすくなっています。ただし守備側は、打順が1番から9番まで表示されずに、次のイニングで迎える打者3人のみの表示です。
これは好みの問題かもしれませんが、2016年の表示の方が、一般的なスコアボードの表記に似ていて、野球観戦に慣れた人には見易いと思います。2024年のものは、以前のスコアボードと違うため少し戸惑いがありますが、より視覚的でわかりやすいと思いました。
MLB TVで、毎日のように野球観戦をしていますが、テレビではスコアボードを映すことはほとんどなく、成績などはテレビ画面に文字情報として表れているので、現地観戦に行かなければ、電光掲示板の表示内容に変化があるとは知ることはできませんでした。
スタットキャストの活用
今やMLBのTV中継では当たり前になっているスタットキャストですが、2015年に全ての球場に導入されて以来TV中継で、打球角度、打球速度、飛距離、走塁のスピード、守備の走路など、様々なデータが紹介されるようになりました。以前はスピードガンによる投球速度くらいしか出ていなかったと記憶しています。こういうテレビ中継に慣れてくると、ライブで観戦しているのに、スマホでデータをチェックしながら野球を見るという、本末転倒なことをしてしまいがちです。
ホワイトソックスの本拠地は、そんなファンの声に応えたのか、ホームランや二塁打などのインパクトのあるプレイの後には、打球速度や飛距離など、スタットキャストのデータを電光掲示板に表示していました。
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ドミニク・フレッチャーが二塁打を打った後では、打球データだけでなく、走塁データも表示していました。
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これだけバックスクリーンにある大画面に情報があると、バックスクリーンの見えづらい席、例えばバックスクリーンに背を向ける形となる外野席は、選択肢に入らなくなります。
最近日本のプロ野球観戦をしていないので、詳しく知らないのですが、東京ドームの電光掲示板や神宮球場の電光掲示板に、ここまでの映像は映していなかったと思います。
あらためてメジャーリーグの進化を感じた現地観戦でした。
観戦を終えて
今回の旅行では、久しぶりにアメリカを訪問して、物価高と円安の影響を痛感しました。チケット代、飲食費、宿泊費など円換算すると高いと感じましたが、ライブでメジャーリーグを見られる感動に代わるものはありません。今年は歴史的な敗戦数を重ねているシカゴ・ホワイトソックスですが、このように現地で観戦して、選手やシカゴのファンの方々と同じ空間で勝利の喜びを共有するというのは、何にも代えられないものだと思いました。またいつか訪問したいと思います。その時には誰か日本人選手がホワイトソックスの一員となっていたら、なお一層良いのですけれど。
※ヘッダー画像は CWSツイッターの画像より。
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