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【CWS】2025年 ホワイトソックス戦力分析

2024年8月に現地観戦記の投稿をして以来久しぶりの投稿になります。2024年は、いいところがなく落胆の年でした。そのため1年の振り返りもNoteに投稿しませんでした。さて、スプリングトレーニングが始まり、ほぼ戦力が固まりましたので、今回は2025年の戦力分析を投稿します。


野手編

主な野手の退団・入団

主な退団選手
1.ニッキー・ロペス(内野手)FA
2.ヨアン・モンカダ(内野手)FA
3.ギャビン・シーツ*(外野手)FA 

主な入団選手 
1.マイク・トークマン*(外野手)FA
2.マット・サイス*(捕手)トレードでLAAから
3.ジョシュ・ロハス*(内野手)FA
4.オースティン・スレイター(外野手)FA
5.マイケル・テイラー(外野手)FA
6.ニック・メイトン(内野手)FA マイナー契約
7.ブランドン・ドルーリー(内野手)FA マイナー契約
8.ボビー・ダルベック(内野手)FA マイナー契約
9.ジョーイ・ギャロ(外野手)FA マイナー契約

ロペス二塁手、モンカダ三塁手、シーツ外野手の3人がオフに退団しました。昨シーズン途中にトレードで移籍したデヨング遊撃手、ファム外野手、ヒメネス外野手を含めると、昨シーズンの開幕時のスタメンのうち4人が退団することになりました。外野・指名打者と、守備の中心なる二遊間とサードのポジションが空くことになります。
外野手・指名打者は、トークマン、スレイター、テイラーを獲得しました。スタメンが確定的なルイス・ロバートJr.が守るセンター以外のポジションを、ベニンテンディを加えた4人で争うことになります。マイナー契約したジョーイ・ギャロもポジション争いに加わります。

内野手は、FAのジョシュ・ロハスと契約し、メイトン、ドルーリー、ダルベックとも招待選手としてマイナー契約し、ソーサ、ラモス、ボールドウィン、モンゴメリーら若手選手らとポジション争いをします。

スターティングラインナップ

スターティングラインナップの予想は以下の通りです。
1.【RF】マイク・トークマン*
2.【2B】ジョシュ・ロハス*
3.【CF】ルイス・ロベルト Jr.
4.【1B】アンドリュー・ボーン
5.【LF】アンドリュー・ベニンテンディ*
6.【DH】ブライアン・ラモス
7.【3B】ミゲル・バルガス
8.【SS】コルソン・モンゴメリー
9.【C】コリー・リー
*:左打ち, #:両打ち 
3番のロベルトJr、4番のボーンの2人の右打者は、本塁打25本前後、OPS.750前後を期待できますが、それ以外の打者がパワーに欠けるのは否定できません。

MLBの X より引用

控え野手

開幕ロースターは、野手が13人と仮定すると、控え野手は4人です。
・捕手:マット・サイス*
・内野手:レニン・ソーサ 
・外野手:マイケル・テイラー
・外野手:オースティン・スレイター
++++++++++++++++++++++++++++++++
・内野手:ブルックス・ボールドウィン#
・外野手:オスカー・コラス*
・外野手:ドミニク・フレッチャー*
・内野手:ブランドン・ドルーリー(マイナー契約)
・内野手:ニック・メイトン*(マイナー契約)
・内・外野手:ボビー・ダルベック(マイナー契約)
・外野手:コーリー・ジュルクス(マイナー契約)
・一塁・外野手:ジョーイ・ギャロ*(マイナー契約)
*:左打ち, #:両打ち
ルイス・ロバートJr.とアンドリュー・ボーンが守るセンターとファースト以外は、招待選手を含めた全員に、内野も外野もスタメン起用のチャンスがあります。激しいポジション争いが、選手個々の成長を促すことを期待しています。

総括(野手)

2024年は、ア・リーグ15チーム中、打率、出塁率、長打率、OPS、安打数、本塁打数、得点数、ほぼ全ての打撃指標でリーグ最下位の成績でした。2024年は総得点数が507点で、500点台だったのはホワイトソックスが両リーグ通じて唯一のチームでした。オフに多くの選手を獲得し、ポジション争いが激しくなり自然と起用される選手の成績が向上することで、2025年は600点には到達するとは思います。しかし長打力不足は明らかで、やはり今年もリーグ下位の打撃成績になると予想しています。

投手編

主な投手の退団・入団

主な退団選手
1.ギャレット・クロシェ*(先発)トレードでBOSへ
2.マイク・ソロカ(先発・救援)FA
3.クリス・フレクセン(先発)FA
4.チャド・クール(救援)FA

主な入団選手 
1.マーティン・ペレス*(先発)FA
2.ブライス・ウィルソン(先発)FA
3.キャム・ブーザー (救援)トレードでBOSから
4.シェーン・スミス(救援)ルール5ドラフト

先発ローテーション投手では、フレクセンとソロカがFAで退団しました。さらに2月にはギャレット・クロシェをボストン・レッドソックスへトレードで放出しました。2024年トレードデッドライン前には、エリック・フェッドをトレードで放出したので、2024年開幕時の先発ローテーションに入っていた投手は、2025年の開幕時には1人も残っていません。

2024年に20試合先発登板した選手で残るのは、ジョナサン・キャノン1人です。FAのペレスとウィルソンを獲得し、それ以外は既存戦力の成績向上でカバーすることになります。

救援投手陣は、2024年シーズン中に、コペック、ブレッビア、バンクスらをトレードで放出しました。オフにはキャム・ブーザーをボストン・レッドソックスからトレードで獲得し、シェーン・スミスをルール5ドラフトで獲得するなどの補強をしました。

先発ローテーション

先発ローテーションの5人は、以下のように予想しています。
1.ジョナサン・キャノン
2.マーティン・ペレス*
3.デービス・マーティン
4.ブライス・ウィルソン
5.ショーン・バーク
*:左投げ
++++++++++++++++++++++++++++++++
・先発:ドリュー・ソープ
・先発:ニック・ナストリーニ 
将来ホワイトソックスを支えるエースとして活躍を期待していた、ギャレット・クロシェをトレードで放出し、2024年のシーズン中には、そのクロシェに勝るとも劣らない活躍をしていたエリック・フェッドを、セントルイス・カージナルスにトレードで放出するなど、核となる投手がローテーションからいなくなってしまいました。MLB通算90勝、今季100勝達成を目指すマーティン・ペレスや、ブライス・ウィルソンといったFAの選手を獲得しましたが、クロシェやフェッドの穴をカバーするのは難しいでしょう。

MLBの X より引用

ブルペン投手

CL:ジャスティン・アンダーソン
MID:フレイザー・エラード*
MID:プリランダー・ベローア
MID:ガス・バーランド
MID:キャム・ブーザー*
MID:タイラー・ギルバート*
MID:ジャレッド・シュスター*
LR: シェーン・スミス
*:左投げ
※CL:クローザー(抑え)、MID:中継ぎ、LR:ロングリリーフ
++++++++++++++++++++++++++++++++
・救援:ジョーダン・レジャー 
・救援:ロン・マリナッシオ 
救援投手陣は、人数は揃いましたが、絶対的なクローザーが不在です。2024年もマイケル・コペックをロサンゼルス・ドジャースにトレードで出した後は、クローザーがいない状況でした。クローザーの筆頭候補は、2024年にチーム最多の56試合に登板したジャスティン・アンダーソンですが、救援投手陣の中から、安定した投球をする投手が現れ、クローザーに定着することを期待しています。

総括(投手)

2024年は、防御率・WHIP・被打率・与四球数は、ア・リーグ15チーム中15位とリーグでも最下位の成績でした。2024年のチーム投手成績でリーグ最下位を逃れたのは奪三振数のみ。200個を超えるクロシェのおかげで、奪三振数だけはリーグ9位でした。しかしそのクロシェがレッドソックスに移籍してしまいますので、2025年も前年同様にリーグ下位の成績になると予想しています。

今季予想

野手・得点数

2024年は、ア・リーグ15チーム中、打率、出塁率、長打率、OPS、安打数、本塁打数、得点数、ほぼ全ての打撃指標でリーグ最下位の成績でした。主軸のロバートJr.がケガで離脱していたり、ベニンテンディが極度の不振だったということがあります。彼らが復活すれば、3番ロバートJr.・4番ボーン・5番ベニンテンディのクリーンアップは、OPS .700を超える成績を残すと予想しています。それ以外の選手は小粒な印象ですが、ポジション争いが熾烈になれば、スタメンに起用される選手は自ずと成績向上につながるので、最悪だった昨シーズンよりは成績が向上すると予想しています。
2024年総得点数507 ⇒ (予想)2025年総得点数600。

投手・失点数

2024年は、防御率・WHIP・被打率・与四球数といったほとんどの指標で、ア・リーグ15チーム中15位とリーグ最下位の成績でした。先発投手陣では、エース級の活躍をしたクロシェがボストン・レッドソックスに移籍したため、残念ながらエースと言える投手が見つかりません。救援投手陣を見ても実績のあるクローザーがいません。投手成績が前年を上回るとは考えにくく、前年と同様の成績を残すことさえ、かなり難しいと予想しています。
2024年総失点数813 ⇒ (予想)2025年総失点数820。

総合評価

以上から、2025年の成績は、以下のように予想します。
得点:600 失点:820 得失点差 ▲220
57勝105敗 勝率.352 ア・リーグ中地区 5位

2025年は、ウィル・ベナブルが監督に就任します。難関アイビー・リーグのプリンストン大学卒業の秀才です。コーチ歴は2018年からカブス、レッドソックス、レンジャースと7年の経験があり、今年ホワイトソックスの監督に抜擢されました。戦力の低迷したこのチームをマネージするのはかなり難しいことだと想像します。しかしこの戦力で100敗未満に敗戦数を抑えたり、地区4位に入るなどの善戦をすることができれば、自ずとベナブル監督の評価は高くなるでしょう。どんな采配を見せるのか楽しみです。


※ヘッダー画像は X(旧ツイッター)の画像より。
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