【CWS】2024年 3~4月振り返り
3月~4月の戦績は6勝24敗で、アメリカンリーグ中地区の首位クリーブランド・ガーディアンズに13.5ゲーム差の5位。勝率.200は両リーグ通じて最低勝率でした。開幕前から地区最下位を予想していましたが、予想よりもかなり悪い結果でした。
3~4月対戦成績
まだ4月だというのに、DETタイガース、KCロイヤルズ、CINレッズ、PHIフィリーズ、MINツインズの5チームにスイープされました。今年は100敗はするという予想をしていましたが、シーズン序盤からこれほど弱いとは想像していませんでした。この低迷は、とにかく打てないことが原因です。
打撃低迷
今季のホワイトソックスは全く得点ができません。完封負けがに実に8回もありました。ホワイトソックスの完封負けに関する X(エックス)の投稿がいくつかありましたので列記します。
開幕15試合で5回も完封負けをしたのは、2016年のサンディエゴ・パドレス以来の最多タイ記録です。
その翌日にカンザスシティ・ロイヤルズに完封負けしました。開幕16試合で6回完封負けしたのは、1907年以来のことだということが、Xに投稿されていました。
4月19日には、フィラデルフィア・フィリーズに0対7で、今季7回目となる完封負けを喫しました。
さらに4月22日も完封負けを喫しました。開幕22試合で8回も完封負けをするチームは史上初だそうです。
アンドリュー・ボーン、アンドリュー・ベニンテンディ、エロイ・ヒメネスなど、打線の中心となる選手がことごとく不調だったことに加えて、故障者が発生したことで、打撃低迷が深刻になりました。
故障者
2023年はア・リーグ3位の本塁打38本を打っていたルイス・ロバートJr.が故障者リスト入り。3番を打つチームの中心打者だけに、この離脱は痛かったです。
さらに、サードのヨアン・モンカダも故障者リスト入り。モンカダの場合は、3~6か月の離脱が予想され、今季中の復帰が難しそうな状況です。
新加入
低迷した打線のテコ入れをするために、スプリングトレーニングの終盤に契約した、ロビー・グロスマンを昇格させたり、4月にはトミー・ファムとの契約をするなどしています。
トミー・ファムは、4月26日のTBレイズ戦に初出場すると、2安打の活躍で、9対4でレイズに勝利し、連敗を7で止めました。
投手では、マイク・クレビンジャーと再契約。2023年終了後ホワイトソックスからFAになっていましたが、契約が決まらず、開幕後にホワイトソックスと再契約しました。
3~4月月間チームMVP
チームで最も活躍した野手・投手それぞれ1名ずつ、私の主観に基づき選出します。
投手:エリック・フェッド
2023年は韓国プロ野球で活躍したエリック・フェッド。MLBでは二桁勝利も、規定投球回数に達したこともありませんでしたが、韓国プロ野球では無双状態で、最多勝投手、最優秀防御率、最多奪三振の3冠に輝き、シーズンMVPを獲得し、1年でMLBに凱旋帰国。今季は開幕から6試合に先発登板し、2勝、防御率2.06、WHIP 1.07と、昨季の成績がフロックではなかったことを証明する成績を残しました。
試合に負けはしたものの、ミネソタ・ツインズ戦での11奪三振は見事でした。
4月28日のタンパベイ・レイズ戦では、9回途中まで投げて2失点の好投で、今季初の三連勝スイープに貢献。
野手:アンドリュー・ベニンテンディ
タンパベイ・レイズ戦でのサヨナラ本塁打を含む2本塁打の活躍で、三連勝スイープに貢献。打率こそ2割台前半ですが、これから成績が上昇することに期待したいです。
注目の選手
投手:ギャレット・クロシェ
今季の3・4月の成績は7試合に先発し、1勝4敗、防御率5.97、WHIP 1.10。
MLB初先発となる開幕戦のデトロイト・タイガースとの対戦では、6回を1失点に抑える好投をしましたが、打線の援護なく0対1で敗戦。先発2試合目のアトランタ・ブレーブス戦で7回を1失点に抑えて、先発として初勝利を挙げました。打線の援護がなく勝ち星はなかなかつきませんが、奪三振数はさすです。先発3試合で、合計21奪三振という記録は、ホワイトソックスでは、クリス・セール以来の記録だそうです。
野手:ブレイデン・シューメイク
3月30日のデトロイト・タイガース戦で、MLB初ヒット・初ホームランを記録。その日はショートのスタメンで起用されましたが、モンカダが不在なので、サードでのスタメン起用の機会も増えます。このチャンスを活かして、レギュラー定着を期待したい選手です。
5月の見通し
5月のスケジュールは以下の通りです。
今季は地区優勝を狙うのではなく、数年後に優勝争いができるように戦力を整える再建期です。チームの勝ち負けに一喜一憂せず、新戦力の出現を期待して試合を見ていきたいと思っています。再建期とは言え、シーズン100敗は見たくないので、打線の復調を望んでいます。
※ヘッダー画像は CWSツイッターの画像より。
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