【CWS】Field of Dreams!
1989年公開の映画「フィールド・オブ・ドリームス」のロケ地となったアイオワ州ダイアーズビルで、MLB公式戦が行われました。昨年行われる予定でしたが、新型コロナの影響で実施できず、2021年の開催となりました。
試合前のセレモニー
映画「フィールド・オブ・ドリームス」の主演ケビン・コナーがトウモロコシ畑から入場し、それに続いてホワイトソックスとヤンキースの選手が入場するという粋な演出で始まりました。この映画は、小説「シューレス・ジョー」を原作に作られた映画で、その”シューレス・ジョー”は、元ホワイトソックスの選手で、MLBを揺るがした世紀の八百長事件であるブラックソックス事件を起こし、球界を永久追放された選手です。そういうことから、ホワイトソックスが主催で、この試合が企画されました。
スターティングラインナップ
ゲーム自体は、劇的な展開となりました。
先発投手はランス・リン。野手のスターティングラインナップも、ベストオーダーです。
1回裏
1回裏アブレイユのソロホームランで、先制点を取り、1対0。
3回表
ヤンキースのジャッジが3ランホームランで、3対1と逆転。
3回裏
アンダーソンの二塁打で1点を返し、さらにヒメネスがライトスタンドではなく、ライトのトウモロコシ畑に3ランホームランを打ち、5対3と逆転。
4回裏
キャッチャーのザバラのホームランで、7対3とリードを広げます。
6回表
ヤンキースのガードナーが、ランス・リンからホームランを打ち、7対4とします。この後、リンは2人のランナーを出したところで、コペックに交代します。
9回表
その後、ホワイトソックスは、コペック、バマー、キンブレルと繋いで、8回を終了した時点で、3点リードしており、9回はクローザーのヘンドリックスが登板しました。ホワイトソックスファンなら、誰しも勝利を確信したことでしょう。しかし、ヤンキースの反撃にあいました。
ウェイドのヒットのあと、2人三振を取り、2アウト1塁の場面で、ジャッジにこの日2本目のホームランを打たれ、7対6と1点差に追い上げられます。
それでも、あと1アウトで勝利です。しかし続くギャロを四球で歩かせ、スタントンにホームランを打たれ、8対7と逆転を許しました。ジャッジ、ギャロ、スタントンと、これでけパワーのある打者が続くと、さすがのヘンドリックスもプレッシャーが凄いのでしょう。
9回裏
ヤンキースは、ブリットンが登板します。ホワイトソックスは、1アウト後、ザバラが四球で出塁し、続くアンダーソンがライトへ流し打ち、打球はライトのトウモロコシ畑に吸い込まれるように飛んでいき、逆転サヨナラ2ランホームランとなりました。ホワイトソックスが、9対8で勝利しました。抑えがチャップマンだったら、違った結果だったかもしれません。チャップマンが故障者リスト入りしているのは、ヤンキースにとって痛いです。
それにしても、逆転に次ぐ逆転で、フィールド・オブ・ドリームのゲームに相応しいドラマチックな試合となりました。
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