【CWS】ア・リーグ中地区首位 Game33-42 レビュー
今回は、5月11日~19日の9日間に、ダブルヘッダーを含む10連戦で、MINツインズ、KCロイヤルズと、同地区チームとの直接対決が続いた前半戦の山場を振り返ります。この10連戦を7勝3敗と4つ勝ち越し、前半戦の山場を好成績で乗り切り、ア・リーグ中地区で、2位に2.5ゲーム差の首位となりました。5月19日現在、勝ち越し10、勝率.619は、アメリカンリーグトップで、両リーグで見ると、SFジャイアンツに次ぐ勝率です。得失点差は73点で両リーグトップという成績です。そして、ついにパワーランキングNo.1になりました。👏👏👏
42試合を消化して
42試合を消化して、26勝16敗と10の勝ち越しは、期待以上です。先発投手は安定しており、ロングリリーフとローテーションの谷間に先発するコペックも安定した投球です。クローザーのヘンドリックスも安定しています。打線も、主力選手は期待通りの活躍で、ヒメネスやロバートが離脱しても、カバーする選手が登場し、特に新人のメルセデスの活躍は目を見張るものがあります。若干心配なのは、マーシャル、ホイヤー、フォスターの3人の中継ぎ投手ですが、ルイス、クロシェ、バマーは安定していますので問題ありません。今年のホワイトソックスが強いなぁと感じるのは、連敗がほとんどないことです。連敗は、4月3日、4日に、LAエンゼルスに連敗したのと、4月15日、17日にCLEインディアンスとBOSレッドソックスに続けて負けたくらいです。スイープはまだされていません。次に迎えるシーズンの山場は、8月に強豪のア・リーグ東地区の各チームとOAKアスレチックスとの対戦があるところです。その8月まではスイープされずに、できるだけ勝ち越せるように戦えれば、自ずと優勝が見えてくると思います。
ここから先の記事は、試合の振り返りで、毎日試合を見て書きためているのですが、勝った試合は興奮して長めに、負けた試合はさらっと短く書いています。ファンでない人には、冗長した文章に感じると思われるので、興味のある方のみ、下を読んでみてください。
MIN 3, CWS 9 (May.11@CWS)
先発のシーズが2回に3点を失いますが、直後の2回の裏にツインズの前田健太からグランダルが3ランホームランを打ち、同点に追いつきます。四球で出塁するものの、打率1割台で調子の上がらないグランダルにホームランが出てホッとしました。(マエケンを応援している人には申し訳ありませんが)
6回の裏に主砲のアブレイユの2ランホームランが飛び出し勝ち越し、その後も追加点を重ねて、9対3と快勝でした。ブルペン投手のクロシェが故障者リストから復帰して初の試合で2/3回をなげ、三振も1つ奪い、MLB初勝利を挙げました。
この日は、フォスター、クロシェ、ホイヤー、バマー、ルイスとブルペン投手が5人投げましたが、全員無失点に抑え、ブルペン投手も調子が上向きになってきました。打線と先発投手は盤石なので、今季MLBの最強チームとなる予感がします。
MIN 8, CWS 13 (May.12@CWS)
この日も、打線が爆発しました。目立った3人をピックアップします。
まずは、ルーキーのボーン。安定した打撃で、レフトのレギュラーポジションを不動のものにしていましたが、ホームランは出ていなかったので、待望のMLB初ホームランです。
前日に続き、2試合連続ホームランのグランダル。打率はまだ1割台ですが、長打が出るようになりました。この日も2四球で出塁率はキープしています。
そして、足が魅力のハミルトン。今春のキャンプではCLEインディアンスに招待選手として参加するも、3月中旬に解雇されました。それが転機となり、すぐにホワイトソックスに雇われ、開幕ロースターを勝ち取りました。守備と走塁で貢献していますが、この試合は打撃でも貢献し、4打数4安打で、三塁への盗塁も見せました。
MIN 2, CWS 4 (May.13@CWS)
この日ホワイトソックスの先発リンが5回を1失点、クローザーのヘンドリックスは、8回1アウトから登板し、無失点で試合を締め、4対2で勝利しました。この2人の好投は、ハミルトンの2つのファインプレーがあったからこそです。
MINツインズに3連勝スイープし、ア・リーグ中地区の首位をガッチリキープしました。
KC 6, CWS 2 (May.14@CWS)ダブルヘッダー第1戦
この日はダブルヘッダー。第1戦、ホワイトソックスの先発ジオリトが、2本のホームランを打たれ5失点で敗戦投手に。ジオリトは今季2勝4敗です。ホワイトソックスの連勝が6でストップし、逆にKCロイヤルズの連敗は11でストップしました。
KC 1, CWS 3 (May.14@CWS)ダブルヘッダー第2戦
ダブルヘッダー第2戦、ホワイトソックスの先発投手はコペック。コペックは、先発の谷間やロングリリーフで先発をしています。そのため、先発した試合はまだ3試合に過ぎませんが、防御率1.71、WHIP0.91と完璧な投球を続けています。4回で降板したため、勝利投手にはなれませんでしたが、3人のブルペン投手ともに、チームを勝利に導きました。このように中継ぎ投手がしっかり抑えて勝利する勝ち方が、開幕前に想像していたホワイトソックスの勝ちパターンです。ブルペン投手陣が安定感を増してきていますので、ホワイトソックスの戦いぶりが、益々楽しみです。
打線では、ルーキーのボーンの先制2ランホームランが効果的でした。
KC 5, CWS 1 (May.15@CWS)
ホワイトソックスの先発ロドンが、ペレスの3ランホームランなどで4点を失い、ゲームが決まってしまいました。この日の唯一の収穫は、先日ランナーと交錯して退場したアブレイユが復帰しホームランを打ったことです。
KC 3, CWS 4 (May.16@CWS)
この日はホワイトソックスが、KCロイヤルズのデービスを打ち崩して、サヨナラ勝ち。2015年にロイヤルズがワールドシリーズを制覇した頃は、ホランド、デービスが出てくると、ロイヤルズの勝利が決まったものだと思いましたが、2人とも年齢による衰えは仕方ありません。今日ホランドは、1回2/3を無失点に抑えましたが、9回に登板したデービスがつかまりました。最後は、デービスのワイルドピッチで、アブレイユがホームインし、サヨナラ勝ちでした。レビューを見ると、アウトのようにも見えるのですが、判定は覆らず、この試合は、ホワイトソックスに運がありました。
CWS 16, MIN 4 (May.17@MIN)
この日はホワイトソックスが、18安打16得点と大量得点を挙げ、先発投手のカイケルも安定した投球で大勝しました。そんな中私が気になるのは、グランダルの成績です。この日も5打席に立って、0打数0安打、4四球、1犠飛、1打点、3得点という成績。ヒットは打ちませんが、キッチリ打点も挙げ、四球で出塁し得点にも絡みます。これほど打てないのに、出塁率高い選手がかつていたでしょうか?
CWS 4, MIN 5 (May.18@MIN)
ホワイトソックスは、3回までにラムとグランダルの本塁打と、モンカダの二塁打で4対0とリードしました。しかし先発リンが、ミゲル・サノに2本の本塁打を打たれ、中継ぎのバマーが、8回裏にサノにこの日3本目の本塁打を打たれ、4対4の同点にされました。9回裏は、バマーが先頭のシモンズをヒットで塁に出したところで、クローザーのヘンドリックスに交代しました。最後は、ポランコにヒットを打たれ、サヨナラ負け。この日は、ツインズのサノに3ホームランを打たれ、完敗です。
CWS 2, MIN 1 (May.19@MIN)
ホワイトソックスは、先発のジオリトが8回を被安打2、11奪三振、1失点と好投し、最終回をヘンドリックスが無失点に抑えて、1点差を守り抜き勝利しました。ヘンドリックスは、前日のようなイニング途中ではなく、1イニングで登板させると確実に抑えます。ジオリトが今季最長の8イニングを投げて11奪三振と、本来の投球が戻ってきたようです。今後が楽しみです。
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