見出し画像

[オーバービュー] ラグビー日本代表・松島幸太朗選手が待望のクレルモン初トライを挙げるも「課題は山積み」

コロナにより延期となっていた19/20シーズンのハイネケンチャンピオンズカップ、チャレンジカップ準々決勝が始まりました。

ハイネケンカップ準々決勝

松島幸太朗選手が所属するクレルモンは先日20/21シーズンが開幕したTOP14で首位に立っているラシン92と対戦しました。

スターティングフィフティーン

クレルモン

スクリーンショット 2020-09-20 1.43.02

スクリーンショット 2020-09-20 1.43.25

TOP14第2節バイヨンヌ戦で後半に9分に退いたジョージ・モアラはメンバー外となりました。

ラシン92

スクリーンショット 2020-09-20 1.43.40

スクリーンショット 2020-09-20 1.44.03

TOP14第2節モンペリエ戦で退場(ハイタックル)となったカートリー・ビールは3週間出場停止処分となりました。代わってTOP14新シーズンでは出場機会のなかったサイモン・ジボが15番で登録されています。

クレルモンの登録選手と今シーズンの出場状況

画像6

トゥールーズ戦で開始15分で負傷退場した松島幸太朗選手が大一番で復帰しました。これまでクレルモンのバックを牽引してきたジョージ・モアラがメンバーから外れています。前節復帰したダミアン・プノーと松島が初めて共にプレーします。

27-36でラシン92が勝利

トライ数はラシンの2に対し、クレルモンは4と上回ったものの、ラシン9テディ・イリバレンが6つ、代わった21マキシム・マシュノーが2つPGを決め、ラシン92が準決勝に駒を進めました。

ペナルティー 16

クレルモンが献上したペナルティーはラシンの10に対し、16に上りました。スクラムやブレイクダウンでラシンFWが健闘し、クレルモンはポゼッション、テリトリーともに上回ったものの攻撃のリズムを作ることができませんでした。

「課題は山積み」

松島幸太朗選手は試合後に以下のツイートをしています。

この試合では、TOP14開幕戦のトゥールーズ戦のようにいい形でボールをもらえなかった印象です。これまでバックラインの中心として貢献度の高かったジョージ・モアラの不在も大きかったのではないでしょうか。

もどかしい状況が続いた中、持ち味が見られたのが後半29分のトライでした。ファーストレシーバーとなった積極性がトライに結実しました。

BKの連携に課題

待望のクレルモン初トライを挙げた松島選手でしたが、BKの連携には課題が見られました。

前半1分 14番ルイ・デュピショにトライを取られた場面。モールから2番カミーユ・シャが仕掛けてラックを形成→9テディ・イリバレン→大外にスペースを見た10フィン・ラッセルから15サイモン・ジボに飛ばしパス→14ルイ・デュピショがフィニッシュ。

モールと、カミーユ・シャのサイドアタックでクレルモンのプレイヤーがブレイクダウン周辺に集められ、大外にスペースができました。ディフェンスラインの最も外側にいた松島でしたがデュピショに触れることもできずにトライを献上する結果となりました。

前半38分 フランソワ・トランデュクにトライを取られた場面(トランデュクは前半21分右膝を負傷し、担架で運び出されたデュピショに代わって登場)。ブレイクダウンから9テディ・イリバレン→23トランデュクにパス→トランデュクがチップキック→バウンドしたボールがトランデュクの懐に収まり、左隅にトライ。

トランデュクのキックにクレルモンの14ダミアン・プノー、15松島が瞬時に反応しましたが、双方がお見合いをする格好となり、バウンドしたボールをキャッチしたラシン92の23番トランデュクのトライとなりました。

クレルモンの次戦はアジョン戦

日本時間10月4日深夜(25:15 KO)にホームでアジョンを迎えます。

2年契約のうち、まだまだ3ヶ月。言語の障壁もありながら、先発の座を獲得しトライを挙げた日本人選手の活躍は嬉しいものです。一戦一戦を経て、本来の実力を発揮した姿を見られる日が来ることを期待したいですね。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?