法螺吹きの日曜日
毎月一日には法螺を書いている。
嘘八百。
いや、
実は半分くらいは本当のことが書かれているので、
嘘四百ってところか。
※
一日に法螺を書いたら、
二日に懺悔を書くようにしてきた。
しかし。あらもう五日だねえ。
まあ、今回は一日の記事の最後に法螺だよと書いたから
信じっぱなしの人もいないんじゃないか。
という油断。
※
江戸時代以前の人が走らなかった、というのは
ナンバ走りを紹介する人がよく引っ張ってくる言説だ。
ホントかよ。見たのかよ。と言いたくなる。
子どもたちはわけも無く走っただろう。
大人だって急いだら走ったんじゃないか。
と考えてみると、
確かに、日常生活の中で、
何かに追われなければ走ることなんて、無い。
ジョギングがご趣味の方とか、
心肺機能を高めることに躍起になっている方などは
「毎日走っているよ」と言うだろう。
いやもうそんなの、
必要だから走っているわけでもなんでもない。
言ってみれば贅沢な走りだ。
必要が有って走るのは何かに追われている時で、
その何かとは熊さんでも時間でもよくて、
そしてそんなもんに追われることは滅多に無いのだ。
それでも「毎日走っているよ」と言うのならば、
よほど毎日何かに追われて暮らしているのだろう。
現代人はそういうもんかもしれない。
※
明治の世になって学校教育が始まり、
「体操」という科目ができたのは本当だ。
そして、
「体育」の教科書に限っては昭和33年になって初めてできた、
というのも実は本当だ。
たぶん、本当だ。
なんかそういうことを解説している記事をインターネット上で読んだので、
そこが事実を突き詰めて書いていると信頼するなら、本当だ。
※
かけっこのスタートで「よーい、どん!」と言うところを、
明治の世では相撲にならって「はっけよーい、どん!」と言っていた、
というのはウソです。
ウソです、と断らなくても「ウソだろ」とは思ってもらえるだろうと
思って書いたウソです。
それではまた、一日に。
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