有明を歩む私たち
2022-23シーズンが終了しました。ファン8年目として迎えたシーズンについて振り返ろうと思います。
今シーズン参戦成績
現地参戦回数と内訳は次の通りです。
ホーム14試合、アウェイ5試合の計19試合でした。プレシーズンゲーム2試合とEASL1試合を含めると通算で22試合BREXを現地で応援したことになります。
現地参戦数、最高記録更新です。保存しているゲームデープログラムを1つ1つ見ると、試合内容などをしっかり思い出して感慨深いものがありました。
また、アウェイ開拓を本格的にしたシーズンでした。ずっとずっと行きたかった念願のアオーレ長岡、世界観に魅了されたとどろき、前代未聞の演出で度肝を抜かされたオプアリ。どれも素晴らしいアリーナでした。また足を運びたいのはもちろん、来季は更なるアウェイ開拓をしていきたいと今からワクワクしております。
私の中の「好き」に徹底的に向き合えた
さて本格的にシーズンを振り返りたいと思います。今シーズンは「好き」という気持ちにたくさん向き合えたシーズンでした。
正直なところ年明け前、CS出場権を逃したこの2つの時期付近は、チームがなかなか勝ちきれず苦しかったです。とくに年明け前後は、推しの顔に悔しさと辛さが何度も現れて、心が雑巾絞りされるような気分でした。
そんなシーズンで何度も、私の中の「好き」って一体なんだろう?と問い詰めました。
勝ち続ける強さ?と思いましたが、負けが続いて現地観戦で3ヶ月勝ちを見届けられなくても推しとチームを嫌いになることはありませんでした。どんなに負けても、CS出場権を逃しても私は何度も、むしろ以前より会場に足を運んでいます。もちろん勝ちは嬉しいですし、チームにはCSで優勝してほしいです。
何度も何度も考え、悔しい思いをして、推しの悔しい顔を思い出して眠れない夜を過ごしてたどり着いた答えは、きっと私の「好き」は"愛おしさ"と"自分らしさの体現"なんだと思います。
プロという厳しい世界でたくさんのファンを抱えながらも、負けて悔しさを露わにして上手くいかずに悩む推しを見て、彼らも同じく苦悩する"人間"なんだと思ったからです。そんな人間らしさを見ていたからこそ、上手くプレーできた時に感情を爆発させ、誇らしくファンの前で笑う彼らは愛おしくてしかたないのだと。
そして、自分らしさをプレーや試合中の振る舞いで現れた時に、私は本当に嬉しく思うことに気づきました。
ディフェンスで相手を追い詰め、躊躇なくスリーを打つ遠藤を見ると誇らしくて胸が暖かくなるんです。相手を噛みちぎるような獰猛なディフェンスが噛み合った時の康平くんは、かっこよくて私の誇りです。
漠然とした「好き」や「応援したい」という気持ちが明確になったからこそ、彼らをより好きになれて応援したいと感じるようになりました。ぼやけていた輪郭がくっきりしてからは、この気持ちに更に真っ直ぐ突っ走れました。そう考えると、今シーズンは私のなかでピントを合わせるシーズンだったのかもしれない。そんなふうに、今思います。
友達ができた
今シーズンは友達ができました(タイトルまんま) 以前までほとんどは単独観戦、時たまに家族と見てきた私。現地観戦では誰とも話さず帰ることはほぼ当たり前でした。
そんな私が今季は、お友達ができました。連番をするような、ましてや泊まりがけのアウェイ遠征をする仲のお友達までできるとは思いませんでした。同じ熱量で、一緒に喜べるってとても素敵で楽しいです。
いつも急アクセルみたいな話をしても、自動ブレーキ搭載みたいな安心感で会話をしてくれるお友達、ありがとうね。
最終節千葉戦game2
苦しかったからこそ最後に笑って終わりたいと思い、2日連続で参戦した最終節。やはり印象に残ってるのはgame2です。運良くコートサイドのチケットをとり、手に汗握る展開を間近で見届けることができました。
相手は最高勝率、CS第1シード予定の千葉ジェッツ。こちらが取っては決められ、いける!と思えば容赦なくスリーを決められる展開でした。
残り1分を過ぎたとき、今シーズンの思い出が頭を何度も何度もよぎりました。チームの残り時間が目に見えるようにどんどん少なくなり、この時間が永遠に続いてしまえばいいのに、と思いました。
しかし、今シーズンが終わる悲しさよりこの試合を絶対勝ちたいと強く強く感じました。そんな私のわがままを叶えてしまうBREXは本当に凄いと思います。
あのブザービーターの瞬間、興奮のあまり記憶が曖昧で実の所はよく覚えていません。耳がおかしくなりそうな大歓声の中、気づけば私は涙していて、両隣のお姉様方がわんわん泣いていて、コートの目の前で愛すべき大男たちがもみくちゃになって大喜びし、目前で遠藤がフォトゥと抱きしめ合っていました。
最後の最後に、最強の相手との対戦で劇的な展開で勝利し、「嬉しい」という気持ちでチームが1つになったあの瞬間は何にも変えられない嬉しさがありました。共に悔しさを共有したからこそ、あの瞬間を共に過ごせて本当に良かったです。
終わりに
苦しいからこそ、嬉しさが毛細血管まで染み渡るようなシーズンでした。だからこそ寒空のなか、鼻の中がツンと冷えても1つ1つ夜空の星を見つめるように彼らのプレーを1つ1つ噛み締めることに楽しさを感じました。
60試合を通して、彼らと共に嬉しさも悔しさも沢山共有して歩み続けました。
そして自分の好きという気持ちに嘘つくことなく、出力前回で突っ走れることが毎日楽しかったです。
来季も遠藤祐亮という私の人生の太陽みたいな男と、身を焦がすほどの熱量をもつ笠井康平を私は全力で応援していきたいです。
素敵なシーズンをありがとう。また来季共に歩むまで、私は体あっためときます!