突発大乱闘戦 in note place参加記録
普段はRTAの人間ですが実はMagic: The Gathering(MtG)のほうが昔からやってる佐藤です。
いつもお世話になってるカードショップ「はま屋」のはまさんが、前々から興味があった大乱闘戦をnote placeで開催してくれるということで遊びに行ってきました。
大乱闘戦 is 何
MTGはよくあるカードゲームのように2人で対戦するゲームです。
一方でMTGには様々な変種ルールがあり、大乱闘戦は参加者全員が一つのゲームに参加して殴り合う文字通りの乱闘戦を行うルールです。
どんな感じのゲームなん?という方は私が大乱闘戦というものに興味を持つきっかけになったコチラの記事をご覧ください。
https://mtg.bigweb.co.jp/article/gpnagoya2018/coverage/016
大規模な大乱闘戦は上記の記事にもあるように昔で言うグランプリ、今ならプレイヤーズコンベンションのイベントの一つとして開催されています。
大乱闘戦とはいえ全方位に戦線布告して無秩序に殴り合うのではなく、ちゃんとしたルールがあります。特徴的なルールを挙げると、
戦闘は右隣から攻撃され、左隣を攻撃する
呪文や能力の効果範囲は自分と両隣のプレイヤーだけ
といった感じで殴ってくる上家の攻撃を耐えつつ下家に圧を掛けていくゲームです。ルールの外で近郊・遠方の勢力と政治的な駆け引きをして有利を積み上げるのも楽しみの一つですが、大体は最終的に世界の破壊者が出現して下家を順番に即死させて終戦するらしいです。
いざ挑戦
というわけで挑戦です。私に配られたパックはコチラの7つ。
他の人にはモダマスだったりが配られていて良いなぁとか思ってました。
パックだけを見た印象としてはアーティファクトテーマのセットが複数あるのでそっちの方向に軸が寄るかも?とイメージしながら開封作業をしていました。
ところでこの大乱闘戦、同じ相手と殴り合うゲームではないので当然普段のMTGの戦略が全く参考になりません。右も左も分からないまま戦場に放り込まれた大乱闘戦赤ちゃんの私としては、パックを剥いてデッキを考えるフリをしながら周りの参加者の声に耳を傾けることしかできませんでした。
なるほど、とりあえずデッキ枚数は気にしなくて良さそうだな、と思いながらカードを色分けしてみるとこんな感じでした。
何とは言いませんが変なのが2枚いますね。赤緑黒のジャンドカラーを軸にしたデッキを考えます。都合のいいことにバルダーズ・ゲートからジャンドカラーのダイアモンドが3連発で出てきたので運命からも「行け」と言われてる気がしました。
というわけで完成したデッキがコチラ。
本当は60枚デッキにしたかったけど持ってきたスリーブの枚数の都合で50枚になりました。
圧倒的カードパワーの《時を超えた英雄、ミンスクとブー》、すべてのキーカードを増量してくれる《吸血の教示者》に頼ったジャンドカラーかと思いきや、明らかな異物《新ファイレクシアへの進行》が滑り込んで5Cになってます。正気の沙汰ではありません。下家を殴りつつ上家を防げる警戒騎士を大量に並べられるのに欲望丸出しで飛びつきを高く評価しました。
土地は山森沼は均等、平地島をそれぞれ1枚刺しで基本土地サーチからアクセスできるようにしてました。
しばらくは牧歌的という噂を信じた私はマナサポートを多めに取ったり宝物を出やすくして、色の不安や《新ファイレクシアへの進行》のXを多くしようと画策します。
開戦
オープニングハンドは土地5、《吸血の教示者》、バトルにダメージが飛ぶ6点火力《元凶の粉砕》という悠長にも程がある手札。ここでも牧歌的なゲームという噂を信じてキープします。
あれよあれよと言う間にターンが進み、確かに事件が起きないままマナだけは量・色共に安定していきます。
転換
動き出したのは下家のはまさんが5/5飛行を複数体並べ始めたあたりから。このままだと悠々とリソースを増やしながら下家を狩り尽くしそうだったので圧を掛けます。
《吸血の教示者》から引っ張ってきた《新ファイレクシアへの進行》を即出し、次のターンに《元凶の粉砕》でひっくり返します。
さらにスッと引いてきた《時を超えた英雄、ミンスクとブー》も加えて、リソースを稼ぎつついつでも人を殴り殺せる盤面を作ります。
このあたりからPW2枚は流石に許せんと上家からもチクチク突っつかれます。《包囲攻撃の司令官》のゴブリンや直接火力がPWにどんどん飛んできて大量のブロッカーがほとんど役に立ちません。
うまく動けずにモジモジしているとはまさんがさらに下家をさらに傀儡化します。さながら属国からありとあらゆる資源を貢がせる宗主国です。
流石に待ったなしということで犠牲を払う覚悟をしつつ命を刈り取りに殴りかかります。
破滅
はまさんのハンドから飛び出てきた値千金のスーパーフォグ、はまさんを倒すリソースも、上家からの攻撃を防ぐリソースも失います。PW2枚も倒され、私にできることはやたらカウンターが乗っかる《再誕槽》を全力で使い倒して、ライフを稼ぎ・パワーカードをデッキボトムに戻し・トップするためのシャッフル手段を探しに行く作業です。
なお実際は5ターンぐらい無駄カードを引き続けた挙げ句、堆石堤がミルされて詰みました。
ここに来て勝利を諦め、トップ最有力のはまさんを止められる可能性がある人を支援して自滅を選びました。完
というわけで6人目の退場者となって私のゲームは終了です。最終的に、何もできなくなった自分の下でぬくぬくと属国から徴税しまくってたはまさんが圧倒的リソースで勝利しました。
感想
序盤にデッキのメインディッシュが全部出たので調子に乗ってたらすべてを失ってドローする機械になりましたがとても楽しかったです。
自分の周辺では合意の上での結託や合意の上でない結託が発生したり、反対側では《レガシーの兵器》を抱えたパーマネント絶対殺すマンが出現したりと、パーティーゲーム感の強い面白エピソードが多数発生して待ち時間も飽きない楽しいイベントでした。
今回は参加者9人と大乱闘戦としては小規模なゲームだったので、次は(多分開催されるであろう)プレイヤーズコンベンション千葉2023とかに参加しようかと思います。
最後になりますが、大乱闘戦を開催してくれたはまさん、同卓してくれた参加者の皆さん、そして会場を提供してくれたnote株式会社様に厚く御礼申し上げます。
真の勝者
大乱闘戦のゲームとしての勝者ははまさんでしたが、真の勝者は私です。
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