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2024年ワダデミー賞候補作

皆さんいかがお過ごしでしょうか。
あっという間に年末です。
今年も今年でプライベートに諸々の変化があり、上半期のワダデミー賞候補作さえも書くことができませんでした。

無念。

ただ、なんとか100本-100冊はクリアできそうです。
残念ながら映画館に行く回数は減っており、旧作を振り返ったり、新作を家で観たりとしている状況です。
最近は配信で劇場公開から間もなく観られるので、劇場に行けない環境に置かれると、これほど助かることもないなと思う反面、楽に流れ過ぎると劇場から足が遠のく気持ちも分からなくはないなと思います。
それでも映画館と本屋は、少なくとも僕が生きている間は残っていて欲しいなと思います。
その後のことは、その後の世代が決めてください。

去年の記事と今年の記事を合わせて振り返ってみると、今年の4月にヴラッドが来たところまでは順調にnoteを書けていたようです。
それからは10月にはダニールが来てくれたので、大阪での特別セミナーと、土日のセミナーに参加しました。
余裕がなくnoteを書くことはできませんでしたが、とても良いセミナーでした。
色々書きたいこともあるにはあるのですが、それは別の機会に譲ります。(あるのか?)

少しだけ触れておくと、今年のセミナーで僕の中で引っかかったこととしては、ダニールもヴラッドも「呼吸が足りていない」ということを言っていたことです。
ヴラッドは十分に呼吸できている人(システマー?)は1%もいない。とまで言っていました。
呼吸が大事ということはシステマをやっていれば、もちろん知っていることだとは思いますが、マスターの2人ともが1年の間に、改めて触れたということはそれだけ気になることがあったということだと思います。

「呼吸を極めれば様々なことができるようになる。何でもできるわけではないが、昨日の自分より確実に強い自分になれる」という昔からの言い伝えがあるように、1日20,000回以上行っている呼吸を良くすることは人生が良くすること、と言っても過言ではないかもしれません。

さて、それではワダデミー賞候補作の発表です。

「音楽賞」
“Venom:The Last Dance ケリー・マーセル監督”
“カラオケ行こ! 山下敦弘監督”
“Bob Marley:One Love レイナルド・マーカス・グリーン監督”

“Venom”はもっとシンプルにロードムービー×バディムービーに振り切ってくれればよかったように思いますが、なかなかうまくいかないものですね。
しかし、1作目から観ている身としては最後に流れたMaroon5のMemoriesが響いてとても良かったです。さらばぴょん吉。

「午前10時で賞」
“百円の恋 武正晴監督”
“マイ・ブロークン・マリコ タナダユキ監督”

どちらも午前10時の映画祭で上映されたわけではないのですが、旧作から。
今更ながら安藤サクラの演技に惚れ惚れでした。
安藤サクラ主演のドラマの“ブラッシュアップライフ”も今年観ましたが、こちらもオススメです。
“マイ・ブロークン・マリコ”はガラの悪い永野芽郁が観られてとても良いです。
こちらはマンガが原作ですが、未読なので気になっております。

「配信賞」
“シティーハンター 佐藤祐市監督”
“Time Cut ハンナ・マクファーソン監督” 

どちらもNetflix作品。ドラマも色々注目されているNetflixですが、映画もまだまだ面白いですね。
そして、やはり鈴木亮平は強し。
最近まで原作がマンガの実写版に対しては強い抵抗がありましたが、“HK/変態仮面 福田雄一監督”を観てから一気に抵抗がなくなり、特に鈴木亮平作品は欠かさずチェックしていました。そこにきてのシティーハンターとして仕上がり具合は堪らなく良かったです。普段はおちゃらけているのに、本気を出したら強いという役柄が鈴木亮平らしくて、これぞのはまり役でした。12月公開のあ福田雄一監督の最新作 “聖☆おにいさん THE MOVIE ホーリーメンVS悪魔軍団”もふざけ倒してそうで楽しみです。キャストも無駄に豪華。

「アニメ賞」
“鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎 古賀豪監督”

公開から話題だった“ゲ謎”。こちらは遅ればせながら配信で観ましたが、今年はほとんどアニメを観ていなかったので、無理やりのランクインです。
タイトル通り鬼太郎の誕生秘話というか、目玉の親父になった理由が分かる作品です。

「アクション賞」
“ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ  阪本裕吾監督”
“フォール・ガイ デヴィッド・リーチ監督”


去年に引き続き、“ベイビーわるきゅーれ”。ドラマはあったものの一応これでラストとのこと。

寂しいです。

主演の1人である高石あかりさんが来年のNHKの朝ドラの主演に抜擢されており、一気にスターダムをのし上がってしまったので、少なくとも数年は劇場で観ることはできなくなるかもしれません。

寂しいです。

本作はW主演の2人もさることながら、適役として登場する池松壮亮も素晴らしいです。
“宮本から君へ”から好きな俳優の1人でありますが、ここまでアクションができるとは思っていませんでした。もちろんところどころスタントは使っていると思いますが、カット的に自分でやっているところも多いように思いました。また、しっかり身体づくりもしており、意味不明なキャラなのに強さに説得力のある演技でした。
今後はアクションにも力を入れて欲しいと思います。

「コメディ賞」
“Deadpool&Wolverine ショーン・レヴィ監督”
“カラオケ行こ! 山下敦弘監督”

「音楽賞」にも出てきた、“カラオケ行こ!” は、私の大好きなマンガの実写化です。
和山やまさんの描くマンガはどれもありえそうでありえないシュールな笑いがずっと続き、読んでいる間ニヤニヤしてしまうことは間違いないのですが、果たして実写化できるのか?!とドキドキしながら劇場に向かいました。
皆さんご存知の、X JAPANの紅を1つのテーマ曲としてこの物語は進行します。
主演の綾野剛の顔芸(歌芸?)もさることながら、マンガだけでは分からなかった、紅ってこんなに良い歌詞だったのだなーということに気づかせてくれました。
ちょっぴり切ないのに全てギャグに昇華してしまう和山さんのマンガの雰囲気も残しつつ、映画としての表現もフルに活用しており、とても良かったです。
1回観ると1月くらい紅から離れられなくなるので、そこは注意が必要です。
お前~は歌いだす~♪

「主演賞」
鈴木亮平 From  “シティーハンター”
岡田将生 From “ゴールド・ボーイ”

サイコパス俳優としては飛びぬけてしまった岡田将生さん。今作も素晴らしいサイコっぷりを発揮してくれており恐ろしい限りです。
結婚おめでとうございます!

「助演賞」 
ファン・ジョンミン From  “ソウルの春”
永野芽郁 From “からかい上手の高木さん”
池松壮亮 From “ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ”

安定のファン・ジョンミン。ちょうど書いてある時に韓国で戒厳令が出たので、“ソウルの春”を今年観た方はゾッとしたのではないでしょうか。
歴史的に政治と国民の戦いが多く、学ぶところが多い韓国映画です。
一番有名なのは“タクシー運転手 約束は海を越えて チャン・フン監督”でしょうか。
物語としても主役を喰ってしまう役どころではありますが、以前からの本物の危険人物感がムンムンで、岡田将生とはまた異なる恐ろしさを感じました。

“からかい上手の高木さん”。こちらもマンガの実写化です。公開の少し前にはドラマが配信されており、こちらはマンガの時の年齢ですが、映画は10年後のストーリー。10年を経てもそのままの関係性の2人は果たして、結ばれることはあるのか・・・
好きな映画を好きな監督が撮り、好きな俳優が演じてくれるとこんな素敵な映画になるのだなと思いました。
作品賞候補に入りかけましたが、他の作品が良すぎたのでこちらで。

「特別賞」
“雨の中の慾情 片山慎三監督”

“さがす”で記憶に新しい、片山監督の新作。
正直、あまり物語を理解できておらず(そういう構造になっているというのもあり)、面白かったのかどうかさえ分からない作品です。
しかし、なぜか心には残っており、特別賞の候補作です。
少なくとも成田凌の現在地を見届けました。

「作品賞」
“Past Lives セリーヌ・ソン監督”
“ゴールド・ボーイ 金子修介監督”

“Past Lives”はニューヨークと韓国を舞台に幼馴染が12歳、24歳、36歳という3回の干支の回り毎に巡り合う物語。
Past Lives=前世からの縁という日本にも通じるテーマをベースに、運命のすれ違いを描いています。
最近ではマルチバースとして回収されがちな、あったかもしれない未来を想像させられますが、現実はどこかに戻ることも、別の世界線を選ぶこともできず、ただ思いを馳せるのみ。
「The most personal is the most creative.」の言葉通り、監督の個人的な物語は突き刺さります。
ニューヨークと韓国という縁がある場所が舞台な上に重なる部分もあり、なかなか刺さる物語でした。

“ゴールド・ボーイ”は中国の小説を基に、日本を舞台に新たに書き直した映画です。
事故に見せかけて、義父母を殺した岡田将生の犯行現場をたまたま撮影してしまった3人の子供たちが、岡田将生を強請るという内容。
子供たちにはお金が必要な理由があり、苦しい現状からの脱出を図り3人で協力して、1人のサイコパスを倒す物語。に見せかけてサイコパス×サイコパスの対決映画です。
物語の展開もさることながら、最後のどんでん返しに震える事必至です。

“ロボット・ドリームズ”が良さそうなので、年内には観たいところです。
相変わらずの移動の多さのためか、今年は本の方が進みが良かったのでこちらの候補選定も楽しみです。

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