今日はアルバム全曲感想:「Ninth Peel」 / UNISON SQUARE GARDEN

ライブに行ったり、CDを聴いたり、映画を観たり、本を読むことが多い。

1人で行って1人で感じる事が多い。

感想や、言葉に出来ない感情がその時々に浮かび上がっては消えていくから残しておきたいと思ってたけど。
そうだ、Noteを使えば良かった!
と思ったので今日からNoteを使って残していくのだ。

仕事帰りにCDを買いに行った。

あまりにも舐めていた。

今のご時世CDなんて売れないんだから予約しないでも大丈夫と思っていたが、仕事帰りに天神のタワレコに行ったらブルーレイ付属の初回限定盤は売れ切れていた。

「今日はフラゲ日なのに物好きも多いな〜」とか「CD屋さんもそんなに数入荷しないんだなあ〜」とかしみじみと感じながら博多駅のタワレコに行ってなんとかユニゾンの新譜をゲット。
売り切れてて探し回ったことも思い出として付加価値となるのが音楽、フラゲ日っていつになってもワクワクします。

ちなみに筆者はMODE MOOD MODE以降リバイバル以外のツアーはなるべく観に行ってるユニゾンファン。
小〜中学生くらいの頃オリオンをなぞるを知ってなんとなく聴き始め、高校生の頃Captcher In The SpyをTSUTAYAで借りてきてユニゾンにハマりました。

前置きが長くなりすぎた。

「Ninth Peel」全曲感想

フラゲ日に聴いた感想を残しておきます。

1.スペースシャトル・ララバイ
前4作のオープニングチューンとは打って変わって真っ直ぐで明るい開幕。
田淵らしい遠回しな言い回しもないで好印象。
こういうの終盤の盛り上げでやる感じが多いから初めからびっくり。
これは多分スルメだから少しずつ味を楽しみたい曲。

2.恋する惑星
リリース前からMVが上がってたけどあえて聴かなかった曲。
ジャニーズのドラマの曲かな?っていう編曲。
平成中期的な進行、音作りで一周回って面白い。
田淵が好きそうな感じで多分ライブでめっちゃやるんだろうな。

3.ミレニアムハッピー・チェーンソーエッヂ
曲名出た時から絶対チェンソーマンのEDやれなかった事根に持ってるだろ田淵って曲と思ってたら、割と本当にそれっぽくてウケる。
もっとダーク目なパターンでくるかと思ったら割と正統派ユニゾンのライブチューンって感じ。
でもアルバムツアー以降はやらなくなりそうだな。

4.カオスが極まる
Phantom jokeを上回る曲を作ってくるとは思わなかったシングル。
ライブは爆音で、演出も珍しく気合が入っていて恍惚したことを覚えている。
初めてスピーカーで聴いてるけど、2番のAで知らん音がいっぱい鳴っててすごい。
鈴木貴雄がYouTubeでごちゃごちゃしたドラムのフレーズはサビの爽快感への布石って話しててほえーってなった。

5.City peel
まさかのオシャレチューン。
今回のアルバムは積極的に鍵盤とか菅とか、同期音源を入れるっていうコンセプトなのかな?
Bメロのシンセと弦楽器隊のユニゾンがファンク味を感じで、今までにない雰囲気を醸し出した曲だ。
と思ってたら落ちサビはキモ転調かましてきてフフってなった。
こういう曲でもしっかりスカしてきて「悪いが君の思った通りにはならない」と一段上から嘲笑してくるのがUNISON SQUARE GARDEN。

6.Nihil Pip Viper (Album mix)
個人的に令和のSilent Libre MirageことNihil Pip Viperって印象のこの曲。
ユニゾンがアルバム用にリミックスって意外と珍しいけど、今回のアルバムは割と急ピッチで作ったのかな?
前作は前後の緻密な繋がりがあった分、この辺りは気になってしまった。
セルフオマージュなワードを歌ってエモく演出してるように見えて、ニヒルにほくそ笑んでいるのやっぱいいね。

7.Numness like a ginger
これも先行で曲は出ていたが敢えて聴いなかった。
やっぱ鍵盤を積極的に入れてるのが特徴的だなと感じる。
正直この曲は特筆して目新しさはないかも。
サイダーロード期の雰囲気を最新版にアップデートした感じかな。
でも田淵はこの曲好きなんだろうなって感じ。
こういう類の曲は実はライブで聴いてるうちに、嫌と思ったら好きになってしまうんだような…(春が来て何某を思い出しながら)

8.もう君に会えない
ここまでの曲たちの顔ぶれのおかげで、この曲みたいな純度の高いバンドサウンドの曲が埋もれず際立つ。
ユニゾンのアルバムではお決まりの手法だけど、前作の弥生町ロンリープラネットや前々作の夢が覚めたらと同じ感触。

9.アンチ・トレンディ・クラブ
ユニゾンを追っているファンはこういう曲を待ってたのに9曲目まで待たされたぞクソ!っていうカタルシスと一緒に流れ込んでくる疾走感が気持ちいい。
とは言え、真っ直ぐではないビートが絡み付くようで癖になる。
Bメロでスウィングしたらそりゃカッコいいぜと思ったら間奏はメタルなフレーズで殴ってくる。
9枚目でもしっかり正統進化したユニゾンのキラーチューン。

10.kaleido proud fiesta
このままかくしてストーリーが始まっていいのか?
そんな繋がりだったけど、気持ちいいので多分このアルバムでこの曲を置くならここしかなかったのだろう。
Harmonized finaleから幕を開けたこの曲の名を冠したツアーは名曲オリオンをなぞるからまっすぐこの曲を演奏した。
オリオンをなぞる、リニアブルーを聴きながら、I wanna believe、夜を行く達を超えて「またストーリーが始まった」ノスタルジーにふさわしい曲。
俺タイバニ見てないけど。

11.フレーズボトル・バイバイ
これまでだったらこの曲はアルバム2曲目だったろうなという曲調。
色々回っていく世の中の事を彼らなりに受け止めて、「俺はこう思う」ってなるべく砕けて言ってるように感じた。
でもその瞳の奥は真っ直ぐで、真っ黒で、でも輝きは忘れていない。
煮えたぎった熱は逃さないまま、それはそうとして、まあいいじゃない。って感じで。
まあ多分この曲やってバイバイ!ってライブ終わるんでしょう。
っていう予想すら当てにならないぞ。

総評
コロナ禍が明けると同時にまた楽しく今まで通りに音楽がやれる事を宣言するかのように真っ直ぐに歌い上げるチューンが多かった印象。
楽器が個々で印象付けるというよりかは曲を通して訴えてかける編曲が多かった印象なので、これまでのユニゾンのアルバムとは違った感じ方をしたのかな?
しかしCIDER ROAD以降、Catcher In The Spy、Dr.Izzy、MODE MOOD MODE、Patrick Vegeeとそれぞれの毛色がありつつも両立していた絶妙なバランス感は感じられなかった。
個人的には10枚目を目前に、文字通り器用に1枚果物の皮を剥いて「俺らはまだ君のために皮を剥いてあげれるけど、今日はここまでね。甘いフルーツはお預けだ。」ってされた感じでした。

ここからどんな果肉が飛び出るのか、続きは5月のアルバムツアーで、、、

以上

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