今日はライブの感想:「UNISON SQUARE GARDEN TOUR 2023 Ninth Peel」
2月に東京ドームでレッチリを見て以降、音楽のライブ・コンサートに消極的になりました。
ライブを観ることは依然大好きだけどフワフワしている。
そんな中9枚目のアルバムを引っ提げたユニゾンのアルバムツアーである。
前に記事を書いてたけど今回のアルバムには消極的と明言した。
がしかし、ユニゾンの曲はライブで見るまで判断出来ないのだ!
頭で書いた今のモチベーションにプラスして、ユニゾンって年3回くらい見てるから家を出る時も特にドキドキしないっていう変な感覚だったけども。
そんなライブの感想になります。
絶賛開催中のツアーになるので以下はネタバレ注意でお願いしますね。
さて、5/14(日)福岡市民会館公演
市民会館はfuntime Holidayの対バンには行かなかったので🦒のツアー以来かも?
いつもサンパレスかZepp Fukuokaだったので天神からアクセス良いって嬉しくなっちゃった。
中に入って物販に並んでたんだけども、水筒買ってたのマジで僕だけで笑ってしまいましたワ。
毎回チケットを取ってくれている先輩が今回3列目という神席を引き当ててくれたので、ここからが激烈極めけりなライブレポートスタートです。
17:00開演
いつもの主催者影アナは頑張っててナイストライ。
1.夢が覚めたら(at that river)
は?
誰しも好きなバンドのライブが始まる前、1週間前からライブが始まる1秒前まで1曲目を予想するけど流石にそれは予想できない。
それこそ僕が行けてなかった去年の対バンで4年ごしに初披露された楽曲(多分そう、そうだったはず)なんだけど、この曲を持ってくるセンスとセットリスト構成、そして胆力に僕は早くも打ち砕かれた。
僕の完敗です。
先に言っておくけどこのライブは期待値100点満々中120点で、過去見たユニゾンのライブでもトップクラスに良かったんだぜ。
というのもこの曲はユニゾンのスローチューンの中でも1番好きな曲だから何よりも初めて聴けて嬉しかったんだ。
Vo.Gt.斎藤宏介の弾き語りから始まるこの曲、生で聴くと曲の展開とダイナミクスに圧倒されました。
Ba.田淵とDr.貴雄が裏に徹するのが本当に良い。
過去のツアーの中でも最高の掴みではなかろうか?という具合で静かに燃え上がり幕を開けた。
この1曲で文字数エグすぎやろ、ウケるわ。
2.シュガーソングとビターステップ
まーだアルバム曲を持ってこない。
どうなってるんだ今回は。
謎を疑わざるを得ない今回セットリストだが、オーディエンスへの掴みはこの曲でバッチリ決めてボルテージが早速上がっていく。
僕は前から3列目(田淵の真正面)で後方彼氏もびっくりの腕組み聞き入り侍スタイルで受けて立ったぞ。
貴雄がサビのパターンを今回用に変えて来ていたのが印象的だった。
3.ミレニアムハッピー・チェーンソー・エッヂ
新譜から1曲目はまさかのこの曲!
後ろの特設ピカピカ光るNinth Peelも光り始めてライブは軌道に乗っていく。
この時点で多分終盤でこの上にもう1個降りてくるんだろうなあと思ったのは内緒の話。
田淵のコーラスの声がめっちゃ高いのと、斎藤さんのギターソロの音(多分H9のフィルター)が面白かった。
この手の複雑なABからキャッチーなサビの曲に弱い。
4.Nihil Pip Viper
この曲はやらないと思ってたから驚きが勝った!
勝手に令和のSilent Libre Mirageと呼んでるこの曲はやっぱりライブで輝くキラーチューン。
英語3文字の曲名って何かカッコいいよね。
めっちゃ好き。
順当に場を上げるここまで選曲に、この後のセトリも期待しながらニヒルピップバイパ-♪ってな感じでノリノリでした。
ここで1ブロック目終了。
5.City peel
ここで表題曲が登場。
アルバムを最初に聴いた時はパッと来なかったこの曲だけど、アルバムもセットリストもキュッとシメてくれてる気がしている
緊張と緩和の緩和の部分をしっかりと奏でる曲だけど、同期を使わずやり切ったのが結構衝撃だった。
ギターソロの部分は楽器が少ないと音数が少ない分音の厚みが気になるパートだけど、流石のプレイングで聴かせてくれた。
にしてもオチサビの転調が中々エグいのにしっかりピッチも合わせてくる斎藤宏介凄すぎる。
6.静謐甘美秋暮抒情
え、それやるの?な曲がまた来た。
個人的には大好きな空気感のミドルテンポのナンバー。
静かながらもスラップのフレーズや変拍子のキメがイカしてる隠れた名曲。
なのだが、ここの客席の盛り下がり方は引くほどでちょっと面白かった。
でもそこからの流れは確かにこの曲だよね。
Numbness like a gingerがこの位置に来ると思ってたけど、ここも裏切ってくれるのがユニゾンのライブの醍醐味。
7.WINDOW開ける
ウインドウ開けた!!!
びっくりした。
サカナクションの山口一郎を思わせる言葉尻を上げる歌い方とサビのグランジロック的な激しいアプローチが対照的なユニゾンの中でも異彩を放つこの曲。
静謐な流れから不穏な雰囲気が垣間見得てワクワクした。
8.シューゲイザースピーカー
?!!?!
この曲は聴きたいけどやらない、聴きたいけどやらないを繰り返して最早聴きたいことすら忘れていた曲。
一瞬最初のギターのフレーズで頭が混乱してしまった。
いつも聴きたかった曲を生で聴くと一瞬で終わってしまう。
誰かが思いを込めて作った音と詩をこんなに前のめりに自分の耳と眼と昂る気持ちで受け止められることに感謝。
だから音楽は今日も息をする。
9.アンチ・トレンディ・クラブ
アルバムで1番聴きたかった曲が最高の流れでやってきやがった。
「一緒にいようぜ 出来るだけ」って奥ゆかしい歌詞だよね。
本当に楽しかった曲って逆に感想って出ないんだよね。
そんな感じ。
10.MIDNIGHT JUNGLE
なんか🦒の曲多くない?
ただ、この曲から流れがさらに変わった感が強かった。
静謐甘美ではあんなに盛り下がったのに、同期のこの曲ではオーディエンスはブチ上がってるの不思議だなあ。
とはいえしちゃかちゃで楽しい曲。
個人的には今回は全体を通して🦒(7th Album)の聴きたいところだけ選曲してくれて嬉しかった。
Invisible Sensation、fake town baby、10% roll〜の中からの選曲がここ数年必ずあったのでまたセトリにも多様性が出てきて面白い。
11.Phantom Joke
カオスが極まると入れ替わりでやらないかと思っていたけど、聴きたかったのでウレシ。
今日のファントムジョークはキレッキレだったぞ。
なんか凄かったの一言。
なんかすげーすごかった。
曲終わり、最後の1発で貴雄が立ち上がってシンバルを叩いたのがめちゃくちゃカッコよかった。
からの暗転。
鳥肌〜。
ここで2ブロック目終了。
この曲間の間で客がメンバーに叫ぶ光景も久々だな。
日常が帰ってきた。
12.Nubness like a ginger
軽いセッションからの曲始まり。
ここら辺で気付いたけど後ろの光るNinth Peelはアルバムの曲の時だけ光が付いていた。
Nubnessって痺れって意味なんですね。
喉の渇き?
英語わからんけどシャレオですわ。
改めてブルーロック見てないけど勝手にデスゲームみたいな話と思ってたからこんな雰囲気でもオッケーなんだ〜とゆらゆら聴いてました。
13.お人好しカメレオン
この曲ここで普通にやっていいの?!
って感想がまず出てきた。
客席は静かに驚きと喜びを感じながら聴いてる感じが良かったなあ。
貴雄のドラムが一際丁寧で恍惚としながら眺めていた。
14.ドラムソロ〜スペースシャトル・ララバイ
ドラムソロはすっごい叫んでた。
フレーズはいつもの手癖が多めの感じだったけども、間と声で魅せるパートが良かった。
竿隊も入ってきてからの斎藤のカウントダウンで次の曲を察しながら、降りてくるNinth Peelのロゴで「やっぱりね〜」と思ってクスっと笑ってしまった。
この曲はとても気合入ってたな。
ここからラストスパート。
客席の一体感も一気に高まってきて、この曲のポテンシャルと今後も演奏してほしい願望が込み上げてきた。
15.放課後マリアージュ
これもやるんかい!ソング枠。
というかこの曲でもNinth Peelの電飾光るのね。
カップリングだけどNinth Peel扱いなんだ〜とか思ってた。
手拍子するところがあるよなぁ…どこだっけなぁ…って身構えてたら、そこのパートで準備出来ていなかったために焦って「パパン!」と手を2発叩いた後謎に田淵に向けてゲッツをしてしまった。
今回、座席が田淵の真正面だったこともあり田淵の動きと表情がよく見えたんだが…
この曲の時に並の人では出来ないキモい反復横跳びに合わせてベースも左右に振り回しながら弾いてて何か凄いんだなあと染み染みと感じた。
なんか嫌でも笑顔になるからずるいけど、プロって凄いなあと。
16.徹頭徹尾夜な夜なドライブ
やっぱりこの曲ではNinth Peel電飾は光らなかった。
この曲は説明不要。
盛り上がるよね〜
17.カオスが極まる
今日も極まっていた。
というかこの曲だけやたらと音がデカい。
音デカい!と思いつつ、音デカくても音に分離感があって市民会館の音の良さを感じれてなんか嬉しくなっちゃった。
とにかくこの曲はかっこいい。
というかNinth Peelの電飾この曲は光ってなかったぞ!
18.恋する惑星
なんか追加で沢山電飾出てきて笑った。
地上の電飾はスタッフが手で押してて大変そうだった。
まあ最後はこの曲だよね。
mix juiceのいうとおりや君の瞳に恋してないの流れを汲んでライブ終盤で落としてくれるポップアンセムになるんだろうなと感じた。
最後は笑顔で終われて僕も笑顔。
EN1.ガリレオのショーケース
アンコール早すぎてびっくり。
多分1分経たずに出てきたぞ。
ガリレオやるのは割と予想外。
田淵が変なステップを踏んで客席にベースをほっぽろうしていてワクワクした。
この曲は初期の曲とは思えないほど洗練されていてパワーを毎回感じるんだよね。
そして今でも主力としてあれだけの客を沸かしてるのマジでPOWERだね。
EN2.kaleido proud fiesta
聴きたかったから最後の最後でやってくれて良かった!
底なしの明るさ、ではないんだけどこの曲の「色々あったがまだまだ続くんだ」感はユニゾンだからこそ響く文脈で、上手く言葉にできないけどそれがとっても好きなんだ。
一音ずつ上がっていくフレージング(この曲だとイントロとアウトロのメロディ)に弱いのかもしれない。
ドラマチックでエモーショナルで自然と涙が出てくる感じ。
大喝采です。
今日も見に来てよかった。
まとめ
というわけで最初に書いたけど100点満点で120点満点のセットリスト・ライブパフォーマンスでした。
アルバム初見で聴いた時は期待値を大きく越えてこなかったのが正直は感想だけど、アルバムツアーを経て繊細だけで必要ない曲たちではないという感想を持った。
僕らファンが待ち侘びている曲たちが果実だとすると、新譜の曲たちは皮みたいに繊細に包んで形を整えてくれるような曲が多い気がした。
皮があるから果肉がある、逆も然りでそんな感じ。
今までとちょっと違う?という感想はそういう変わったアプローチも込められているのかもしれない。
皮を剥きつつ美味しい身を食べさせてくれました。
ご馳走様です。
もう決まってる次のツアーではキモい果実をお出しになるんですよね、どうせ。
以上
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