【不定期更新】DM:CUCカード解説メモ(3/13更新)
本記事について
DM:CUCはオリジナル・アドバンスといった通常環境と著しく異なるカードプールでデッキが構築される都合上、通常環境では見向きもされないカードがCUC環境では猛威を振るっていることが多々あります。本記事ではそういったカード群を随時紹介していきます。
DM:CUCとは
メインデッキ・超次元ゾーン・超GRの全てを、C(コモン)またはUC(アンコモン)のカードのみで構築したデッキで対戦を行う、非公式レギュレーションです。
デュエマ自体が20年以上の歴史を持つこともあり、C・UCのみのカードプールでも思いの外多彩なデッキ構築が可能となっております。
またいわゆる有能ノーマル扱いされる一部のカードを除いて、基本的にTCGショップでストレージ販売されている低価格カードのみでデッキ構築が出来るという金銭面や心理面でのハードルの低さも大きな魅力です。
あくまで非公式レギュレーションであるため一般店舗等ではあまり普及していませんが、毎週金曜日の夜にBBQ部様のDiscordサーバー上で「Umore杯」というリモート大会が開催されており、なかなかの賑わいを見せています。
DMCUCカード解説
1:トテントン <ベア子.Star> + タン・ペペン
CUC環境を象徴するコンビといっても過言ではないでしょう。
CUCのドンジャングルS7と呼ばれるベア子Starと疑似ジャストダイバーを付与するシンカパワーを持つタンペペンを組み合わせ、突破困難な布陣を敷く強力コンボです。
他のクリーチャーは守れないという欠点はあるものの、強固なベア子Starに耐性を追加できる点は大きな魅力となります。シンカパワー適用状態のベア子Starを処理する手段は著しく限られる上に、タンペペンが盤面に残るのでシンカパワーを再利用できるというおまけ付き。
対処するならシンカパワーが切れた後を狙いましょう。また、プリン効果(アタックもブロックも出来ない状態)を受けると身動きが取れなくなることは覚えておきましょう。
2:循環の補い 利取 + Dの光陣 ムルムル守神宮
ムルムル守神宮で利取にブロッカーを付与することで、利取を無限ブロッカー化させる凶悪コンボです。必要カードはいずれも低コストな上にSトリガーを持つため展開が容易です。
利取を破壊しても結局盾に置かれてしまうため数を並べて殴るだけのデッキでは対処が難しいコンボとなっており、こちらの存在も「CUCにおいて赤単速攻が流行らない」要因となっております。
他方で対策自体は比較的容易で、「アンブロッカブル持ちで殴る」「利取をマナ送りやデッキ送りにする」「D2フィールドを除去する」などで突破が可能です。
3:ググッピー <鮫.Star>+ パーリ騎士の心絵
「令和のエグゼドライブ」の異名を持つ鮫Starと「2マナ加速+1マナ回収」のシンカパワーを持つパーリ絵のコンボ。
一度動き始めると、毎ターンパーリ絵のシンカパワーでリソースをガッツリ補給しつつ、アンブロ2打点を飛ばせるという驚異のビートダウン地盤が出来上がります。
また、それぞれが単体としても優秀。鮫Starはセルフバウンスにより殴り返しやフリーズ等に強く、ベア子Starと相討ちが取れ、さらにアンブロ持ちなので前述の利取+神宮を無視できます。パーリ絵もCIPで墓地リセットできる効果を持つため、相手の墓地妨害等としても使用できます。
ただし動き出し自体は最速4ターン目とやや遅く、鮫StarもハンデスやSトリガーから出てきた除去には弱いため過信は禁物です。
4:盾追加系Sトリガー +デッキ回復(トリガービート)
今回はデッキタイプのご紹介。
シールド追加効果を持つカードを大量に搭載し、さらに自分のデッキを回復させるカードと組み合わせることで、「殴られてもすぐにシールドを追加し、デッキがなくなりそうになったら墓地リセットでデッキ枚数を回復させる」状況を作り出して相手を封殺するデッキとなります。別名トリガービート。
通常環境であればシールド焼却やSトリガーメタ等で容易に対策できるのですが、それらのカードは軒並み高レアに設定されているせいでCUC環境においてはほぼ存在していません。またUmore杯では試合中に時間切れになった場合、残存シールドの枚数で勝敗判定を行います。故にCUC環境では無限シールド追加がかなり有効な戦略として存在しています。
動き出しこそ非常に遅いものの速攻含めたビートダウンに対して非常に強く、上記の通り対策も難しいため、ジリ貧に追い込まれる危険が非常に高いです。超次元呪文やディスペクターとの親和性もあり、アタッカーの質も案外馬鹿にできないものがあります。
他方で対策が全く存在しないわけでもなく、ギガボルバで光のSトリガーを封殺、サグラダ・ファミリアでSトリガー呪文を封殺、カレイコの黒像で盾追加および墓地リセット自体を制限、シューヴェルトで相手が動く度に盾追加orブレイク、ループコンボにより盾を割らずにデッキ破壊・・・などといった選択肢があります。
5:魔導の剣聖&魔動器プロテクト
今回は先日のCUC大会でボコボコにされた組み合わせをご紹介。
いずれも軽量サイキック・クリーチャーであり、単体では少々物足りない性能でしかありません。
しかし既に場にいる状態で他のクリーチャーが出てきたとき、そのクリーチャーにクロスギアとしてクロスできる特殊能力を持ちます。
さらにこの両者が同じクリーチャーに同時にクロスしている場合、クロス対象のクリーチャーを大幅にパワーアップさせることができます。
最終的には「常時パワー+12000、疑似Qブレイカー、ブロッカー、チャンプブロックされない状態」を付与することができ、貧弱な小型クリーチャーであってもCUCでは滅多にみれない超大型フィニッシャー級のスペックを獲得することが可能です。
クリーチャー面が小型のため、超次元エナジーホールや超次元フェアリーホールなどでリソースを確保しつつ、2体同時に展開可能。
クロス先も小型クリーチャーで十分すぎる威力を得られるため、オニカマスやアプルのような小型メタクリーチャーを終盤でも活用できます。
またクロスギアであるため、クロス先が失われても場に残り続け、クロスのコストを払うことで再使用もできます。
他方で2枚セットではじめて本領を発揮するため超次元ゾーンをかなり圧迫する、クロス前の状態は貧弱なサイキッククリーチャーなのでターン跨ぎの展開はかなりのリスクが伴う、中途半端なサイズのクリーチャーにクロスしても威力が中途半端になる、クロスギア状態での場持ちが良いが再クロスに合計10コストもかかって重たい・・・などと言った弱点があげられます。
6:有象夢造
こちらも先日ボコボコにされたカード。
これ1枚で手札交換から墓地からの小型リアニメイトの流れが完結しており、かなり腐りにくい。アナカラーデッキで初手のジャスミンやベラドンナから繋いで、これらの効果を再利用する流れが単純ながら強力。
Sトリガーも付いており、これで学校男を出すことで除去カードとしても使える柔軟性の高さも魅力。墓地が肥えてない状況でトリガーしても、先に手札交換を行ってからリアニメイトが出来るため腐りにくい。
他方でこのカードがフルスペックを発揮できるかは墓地の質に依存しており、直前に手札交換による墓地肥やしが出来るとは言え墓地リセットを受けると地味にキツイ。
またクリーチャーは墓地から展開するため、アプルのような墓地封じやテスタロッサなどのような踏み倒しメタには弱い。オニカマスでもメタれるが、逆に相手の手札を増やしてしまうため微妙。ただメタクリーチャーを展開しても学校男で除去されてしまう可能性があることはお忘れなく。
なおSトリガーが発動した場合、先に全てのSトリガーの処理を完了してから、Sトリガーで出てきたクリーチャー等の誘発型効果(CIPなど)を処理する。
つまり「Wブレイク受けます・・・Sトリガー、有象夢造2枚使います。まず1枚目の有象夢造、手札交換して墓地からベラドンナ2枚出します。ベラドンナ2体のCIP使います、自壊させて2ハンデスです。2枚目の有象夢造、手札交換して今自壊したベラドンナ2体をまた出します。2体ともCIP使います、自壊させて2ハンデス。合計4ハンデスでお願いします」みたいな動きはできない。要注意。
7:《The 大親分 鬼流院 刃/「アンノウンがナンボのモンじゃ!」》
超次元デッキのメインカード。
呪文面が初動としても機能するが、基本的にはクリーチャー面を使う。
大半のスター進化獣を一方的に撃破できる9000打点とバトル勝利時のサイキッククリーチャー展開が合わさって、かなりの制圧力を発揮する。
コイツから出せるクリーチャーは主に勝利のプリンプリン、タイタンの大地ジオ・ザ・マン、時空の鬼若コーシロウなど。
プリンプリンで相手の動きを止めるのを優先しつつ、マナが十分伸びてる場合はジオ・ザ・マンでリソース回復したりコーシロウでさらなる追加展開を狙う。
スター進化デッキがコイツに対抗するためにはジャイロボールの採用が有力な選択肢であるが、コイツ自身もジャイロボールと相性良いから「結局はどっちが先にジャイロボール置けるか」みたいな感じになる。
以上となります。お読み頂きありがとうございました。
気が向いた時に不定期更新してまいりますのでよろしくお願いします。
<最終更新日:2023/3/13>
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