引き算の芝居 足し算の芝居をラーメンに例える。
ドラマ「マイファミリー」
芝居の達者な演者達が誰一人「爪痕を残してやる!」といった欲深な芝居
をされない。
皆さん、全体のバランスを重んじプロのお仕事。
結果、澄んだスープの野菜たっぷりタンメンを食べた後のような視聴感。
美味しく頂けて胃がもたれず食べた後、何も残らない。
ニノが座長だと「なんか腹の底で馬鹿にされそう」という牽制が役者陣に
働き、現場で強欲な芝居をする空気にならないのだと思う。
一方、この現場に一切空気を読ま(め)ない武田鉄矢さんが投入され、
どんな小さな役でも全て自分主役の話に勝手に変換して演じる鉄矢芝居を
したら、、という興味も。
鉄矢200%全開!ギルるるぐわあーー!な芝居は視聴時は
「なんと強欲!自分の事ばっかり!すげーぜ鉄矢!」と唖然とするが、
視聴後1週間経つと
「あのギルギル鉄矢芝居、すごかった…」となんか気になりだす。
そしてまた見たくなる。。
まるで食べている時は胃もたれするが、数週間経つともう一度
食べたくなる二郎系ラーメンのように。。
最終的にどっちのラーメンが好きか、という受け手の好みの問題であるが。
大怪我を恐れてタンメン系の芝居をする若手の役者は多くなっているような気がする(「さりげなさ」が売りの受けの芝居)
個人的にはリリーフランキーさんが提唱する
「真似したくなるのが良い芝居」
をする方が少なくなり、それはそれでちょっと寂しい。
(↓他にこんなの書いてます)
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