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チーズバーガーを飛ばした日

あの日私はあんなにもチーズバーガーが高く宙に舞ったのを見たのは、初の体験であり、あれから一度もそんな光景は訪れなかった。そんな光景を目にする原因となったのが、『太郎さん』だ。この企画では、"歌"というものを太郎さんとともに色んな角度から掘り下げたり、面白がったり、時には語ったりする。
URL:https://note.com/coco_magregor/n/n2e90f53d9225

遡ること2017年春、僕はチーズバーガーを飛ばした。それは多摩センターだった。断片的な記憶すらない。

ここちゃんは同じ大学の友達であり、今回の企画では彼と"歌"について幅広い角度から考えたり、語ったりしていく。着地点は定かではないが、好きなことや思うことを好き勝手に吐き出していけたらと思う。

ちょうどチーズバーガーを飛ばした頃はマッドチェスターに傾倒していた。

マッドチェスター (Madchester) とは、1980年代後半から1990年前後にかけて、イギリスの都市・マンチェスター(Manchester)を中心に起こったムーブメントであり、マンチェスターと「狂った」という意味のマッド(Mad)からの造語である。

「マッドチェスター」
『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』
20221012()20:23
URL: https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%83%E3%83%89%E3%83%81%E3%82%A7%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC

UKポストパンクからの流れでマンチェスターサウンドを聴いていた。シカゴハウスを継承したUK独自のダンサンブルな音楽が当時の自分にはとても心地良かった。The Stone Roses、808state、Happy Mondays…他にもムーヴメントに貢献したバンドがたくさんいる。

音楽はもちろん素晴らしいが、当時の若者たちが熱狂したムーヴメントの形成要因に興味を持った。舞台が"マンチェスター"という雨が多く、工業が盛んな地域だったこと、国内が経済的不況下にあったこと、Factory Recordsの主宰者トニー・ウィルソンの存在、ディスコからクラブシーンへの転換期であったことなど、様々な要因があることを知った。

同時代において、複数の事象が上手く噛み合った時、その文化に火がつき、勢いのまま爆発すること。マッドチェスターはドラッグによる側面も大きいが、若者たちが没頭した一大ムーヴメントであることは間違いなく、確かな音楽文化として後世に受け継がれている。

音楽に限らず、どんな文化においてもムーヴメントは存在すると思う。夜明けを期待しているわけではないが、広告代理店主導、企業タイアップなどでエッジの効いたカルチャーは生まれないと僕個人は思っている。最終的にそうなることもあるけれど発端は違うはず。

マッドチェスターからは"ムーヴメント"ということを学んだつもりでいる。
僕のおすすめはこれ。
Happy Mondays「Wrote for Luck」

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