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より良い神経放射線のために195 #凡医を育てる #トランプ大統領 #ベイビードリルベイビー #中居正広 #SMAP #渡邊渚 #東美菜子 #横田元 #楫靖 #ハンズオン #松木充教授 #ミッドウインターセミナー #専門医制度 #ラクロスNeo #ラクロス世界選手権 #ウクライナ #放射線科 #IVR #IR #セレッソ大阪 #関西医大 #京都大学 #レイプ #寺田次郎 #ディオバン事件 #心臓外科 #循環器内科 #QOL #出産育児


(ミッドウインターセミナーの振り返り2)
今回の熊本の学会で、僕は、ほぼハンズオンの付きっ切りでした。
凄く研修医や専攻医よりのものもあれば、放射線科医らしく声もぼそぼそとかありました。
そんな失敗は許されないでしょうか?
僕は、この試験的な試みが昨年夏の静岡から始まったばかりなので、非常に良いことだと思いました。
2日目のお昼の松木充教授のセッションとか、宇宙最強の診断医の頭脳の無駄遣いでしたね。
あんな安パイな講義をするのであれば、他の先生方でも事足りるでしょう。
一方で、専攻医を褒めて、少し自信を持たせるにあたって、ドラゴンボールのナメック星の最長老様みたいな意味合いが松木教授にはあります。
一方で、縦隔条件の確認を怠られました。
僕ら、中堅世代が、それを見ると、松木先生がそれを省いたのは、縦隔条件で何もなかったという共通理解がありますが、初心者が講義を見た場合、大事なところにだけフォーカスすればいいという誤ったメッセージを送ってしまいます。

最終日の熊本大学の心臓のレポーティングでのコメントも同じ趣旨で、いかに、3流でも放射線科医を育てていくというのであれば、また違うアプローチもあるかなという感じです。
読書と同じく、精読と速読の使い分けが大事な放射線科の読影レポートですが、その為に、どんな講義や教科書や症例検討のシャワーを浴びていけばいいのか、おそらく、学会でも真面目に考えていくべきところだと思います。

それは、昨年の総会で、初めてぶつかった、東美菜子教授とのやり取りと一緒で、多くの医師や放射線科医は、たとえ地方医大とはいえ、最年少で主任教授に上がってくる先生とは素質ややる気、あるいは運やその他の巡り会わせも恵まれてはいません。
その中で、組織や地域でやっていける医師をどれだけ残すかが、放射線科や地域の未来を決めます。

僕にも、破壊的な側面と、建設的な側面があって、余計に複雑なのでしょうが、その辺のコントロールができないと、スーパー読影医が、胸腹部の存在診断に追われるという、ちょっと愚かな未来に繋がってきます。

何を持って、専門医なのか、何をもって一人前なのか、は組織や地域の皆さんで決めたらいい話ですが、重要なのは、半人前でも、半人前の自覚を持って生きてくれる医師が増えること。
実際、日本の保険診療その他の仕組みがそうなっているのですから仕方ありません。
そこで揉めても仕方ない。
半人前が物量作戦をこなす中で、エースが、エース業務、教科書や演題その他の作成をやりやすくなる。
そういう体制の構築が大事です。

例えば、今回の横田元先生は、司会がほとんどでした。
一方で、講師の会の時は、すらすらと、読影の知識から撮像の知識まで出てくる。
これは、ちょっと、何を言っているのかわからない。
というのは、サンドイッチマンのコントではなくて、普通の専攻医の知識量やナントカにはオーバーペースだということです。
逆に言えば、後日、文字起こしして、さらに、必要な知識のサマリーとかついたら、立派な教科書や参考書になるなと思いました。

ある意味で、読影は、受験の数学、物理、化学の解答作成に似ています。
様々な公式や関連知識を上手に繋いで回答に近づけていく。
これ以上絞れない鑑別とか、部分点ですしね。

僕の得意な、形態からの、良悪の鑑別とかは、普通の病院の仕事で言えば、ほとんどの人は評価されないでしょう?
きちんと鑑別をあげなさい、という話です。
一方で、専門家の集まりに行くと、他の知識やロジックを持っている方々が前向きであれば、認めてもらえる。
別解を作るのに役立ったわという話です。

そういう感じで、知識や読み解きの問題集と解答集みたいなのが、若い頃にあればよかったなと思います。
専攻医のうちは、最低限のDUTYをこなしながら、そういう知識と論理を落ち着いて蓄積していきなさい、で良いのではないかと思います。

二日目の平均年齢の高さに驚いて、教授や部長たちのリフレッシャーコースに紛れ込んだかのような錯覚を受けましたが、その辺で、試行錯誤しながら、関連学会と内容や講師の調整を行いながら、様々な種類の研修医や専攻医を集めて、それなりのペースで半人前に育て上げていけばいいのではないかと思います。

改めて申し上げますが、エースの方々は、素質も意欲も及ばない人たちを率いて、組織や地域を回すわけです。
その中で、しっかりと構造問題の修正にも目を向ける必要があります。
AIの導入事例のニュースもありますが、AIに丸投げすると、ハルシネーションの事故で揺り戻しがありますから、焦る必要もありません。

10年後、退官された、松木充教授は似たような変態読影医たちと共に、関東か関西で少しだけ業務量を落としながら働き続けるでしょう。
そういう人たちを立てながら、弾除けに使って、次の30-40代の世代も臨床と研究を回さないといけません。
エースや教授は違いますが、他の放射線科専門医のリアルは、スクリーニングといくつかのサブスぺ領域の丁寧な読影くらいでしょう。
今回、松木充教授の招へいを暗にお願いしたのは、そういうルートに放射線学会を導くためです。

日本最強の一人があれなら、自分たちは、一つでも、まずますのサブスぺを持った専門医になれればいいや。
そういう自信や納得を持つことでしょう。
今後は、専門医すら取得しない医師も増えるかもしれませんが、放射線科学会入会者数や実務さえ押さえてしまえば、後でなんともなります。
ドライな話、大企業や役所のご親族の不幸でもって、白い医療の重要性を確認して頂けばよろしい。
金は大事だけど、命や健康はお金だけでは買えない。
そんな当たり前のこと。

白い巨塔、大学や専門医会と対峙してほぼ14年になりますが、反対側の立場から見てきたからこそ、落としどころも見えているように思いますが、錯覚でしょうか?
自由診療や訪問診療の枠も、ほどなく埋まるでしょう。
その時に、揺り戻しで戻ってくる若手や新人もいると思いますが、給与の限界に応じた、仕事量の削減や安価な勉強の資料や機会の創出もテーマになると思います。

島根の楫靖教授とも松木先生を介してはじめてお話ししましたが、真面目過ぎる印象で、キャリアの通り、神戸大学が最強だった時代に振り回されてきたんだろうなと思います。
僕は、澤田敏と谷川昇を生んだ、鳥取大学が反吐が出るほど嫌いですが、一方で、その憎悪も定期的に吐き出せばコントロールできています。

秋の放射線学会の島根開催はどうかというお話もありましたが、現地参加主体であるならば、それは、広島か、博多か、大阪あるいは東京か横浜あたりでお願いしたいです。
一方で、時代の過渡期に流されて、様々な事情で、比較的都心部の教授の職を辞して地元に尽くす教授に対する浪花節があっても、それは問題ないと思います。
いまは、現地開催と、ハイブリッド開催で揺れていますので、試行錯誤ということで、島根開催も良いのではないかと思います。
どうせ、毎月毎月、あふれんばかりの研究会や勉強会に学会です。
ホテルの空き室やお金周りで大赤字さえ出さなければ、別に、一回くらいどうってことないでしょう。

他の学会も含めて、出題内容と講師などの調整を行えばいいだけの話です。
なんなら、ポスター演題とか、代理出席とか認めて、専攻医に島根旅行をプレゼントでもいいと、個人的には思います。
忙しすぎて、同僚同士で潰しあってもしょうがありません。

そんなこんなで、自分が召喚魔法を使っておきながら、松木充教授は読影コンペティションとか、得意な網羅的な講義がハイレベルでも、ハンズオンやらせたら、凡庸な先生になり下がってしまいましたねという話です。
勿論、出世やナントカがかかると、そういう物言いはできないでしょう。
逆に言えば、これからも、ハンズオン向きの先生、教科書向きの先生、論文向きの先生、演題向きの先生、宴会向きの先生とか、多種多様に育てていけばいいのではないかと思います。

何か書き忘れた気もしますが、要するに、臨床でも、研究でも、ゆるい奴から真面目な奴まで集めて、もっともっと、奥深い、放射線科、画像診断、の金回りと仕事回りを大きくして、頑張りたい奴から頑張りたくない奴まで、公私に面倒を見る組織を作っていただければいいだけの話でしょう。
トランプ大統領がドリルベイビードリル(掘って掘って掘りまくれ)と言ったようですが、放射線科の世界もそうでしょう。
日本と欧米だけでなく、中東やアジアにも様々な金と機会が転がっているわけです。
とか言っていると、SMAPの中居正広が、女子アナのケツを掘ったというオチに繋がるわけです。

滋賀医大の故・坂本力先生が、地方会での退官記念講演で、ビーズかなんかを直腸に詰め込んだ画像を出されていましたが、改めて、放射線科はホラー映画を毎日見ているようなものですから、しっかりとした休みのとれる体制が基本にあって、頑張れる奴を引き上げてやればいいのではないかと思います。
一日40―50枚を9-17時で読んで、それで十分でしょう。
もちろん、そう思わない組織や地域もあるとわかったうえで、現実的な落としどころを上層部に期待したいと思います。
2025年1月28日14時39分 寺田次郎


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