専門医療・標準医療と裾野
日本中毒学会に来ています。
救急医療の一分野ということもあり、参加者は多くはなく、そういう意味では漢方医学に近い構造かもしれません。
生活背景と絡み合った特殊な病態や専門家の薬剤の過剰内服もあり、考えさせられます。
「良くわからないのにテキトーなことをしてはいけないが、最初はみんな素人。」
その辺が、専門性と裾野のジレンマですね。
量が無くては質など要求できませんから。
ただ、傍目に見ながら、何かバイオテロなど起こった時のために症状の有無や程度を診ながら一般医が対応できるようなシステムを準備する必要があると思いました。
(赤字覚悟の生産薬品もあるので、政治的な問題にもなるとは思います)
それと、中毒学会のプログラムでも標準医療のセッションがありますが、標準医療と専門医によるオーダーメード医療の問題は難しいですね。
共通理解と個体差・地域差の考慮のバランスは難しいものです。