さまざまな制約の中で丁寧に診察されている先生のブログを見ると、「すごいな」と思います。

イレッサの訴訟がほぼ終わりました。
その中で訴訟結果は別として、丁寧な診断や治療の適応、薬物の副作用の意味が問われたことは大きな変化だと思います。

本当に、情報化社会の中で、構造が変わってきているのだなあと実感します。
「医者や科学者たるもの、真実を求めて奉仕すべし」
とはいっても、種々のインセンティブや制度体系が整わなければ、現実の構造としてはそのように整っていきません。
医師である前に、人間でもありますし、優しさや丁寧さを発揮していくにはそれなりの下地も必要です。

印刷所の胆管癌の訴訟も公になって、産業医の存在もクローズアップされていますが、企業と医者と監督機関の関係を考えれば、一筋縄ではいかないと思います。
単純に産業医の数だけの問題ではないでしょう。
(なぜ、産業医が足りなくなるのかも多面的に考えるべきですね。)
医師個人の能力や特性の差異も大きく、単純に扱えない難しさがあります。
個人的には、カウンセラーやその他のコメディカルなどと一緒になって動くように組織されていくのではないかと想像しています。

実は総合診療医の問題も同じで、何科に行っても全身医療やチーム医療という発想を大事にできるかということではないかと思います。
先生は外科医でありながら、総合診療医ですものね。


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