より良い神経放射線のために 70・ #医療の宗教性と多様性 #患者のクレーム #自己研鑽 #中川恵一 #脳腫瘍 #脳外科医竹田くん #リピーター医師 #放射線治療 #JASTRO #キャンサーボード #地域連携 #ミッドサマーセミナー #日本放射線腫瘍学会第37回学術大会 #緩和医療 #外科医 #待遇 #寄付 #死亡超過 #医療崩壊 #ブラックペアン #山岸俊介



前項69
https://note.com/supereagles2002/n/ne6c985ea7443

そのあとで、
https://note.com/fast_daisy272/n/ndeb6a71dfc13

https://note.com/fast_daisy272/n/n558094c0e40b

とか、トリプルネガティブの腫瘍の告知の記載がある。
なんか、このヒトの、様々な問題が、他の日のブログも含めて書いてあるのだが、受容困難な癌で半狂乱になった人をどういう風に扱うかは医学的な部分もあるけど、もう半分は認識の問題。

以前に、10年間ほど、読売新聞に投稿していた時に、医療の宗教性と多様性という言葉を頻用していたが、医者の中でさえも、共通の利害や認識を共有するのは難しいのに、一般人で、しかも、精神状態が壊れた状態の人間の扱いはもっと難しい。
ドライな言い方をすれば、信頼できるが、聞きたい言葉を言ってくれる人の意味なら、どうしようもない。
こういう時に、お互いの正義とか心のよりどころを考えることが大事になると思う。
僕の好きな作家の佐藤優の言葉を借りれば、相手の内在論理の理解。

https://mainichi.jp/articles/20240729/ddm/013/040/039000c

そんなことを考えていると、2024年7月29日の毎日新聞、くらしナビに東京大学の中川恵一教授が保険診療と自由診療のざっくりとした解説を書いていた。
先進医療の陽子線などのエビデンスの意味も踏まえて、標準医療が現在の最高です、と。
なんか、一昔前の、医クラの頭の悪いキャンペーンのようにも見える。
こういうことを書くと、友達どころか、ついには中立の人まで減っていきそうだが、あの時の若者の愚かだったのは、標準医療という自分たちの正義を振りかざすだけで、精緻な理論や自分たちの守備範囲からこぼれた人間へのフォローには思いが至らないところだ。
こんな馬鹿でも、京都大学医学部に入って卒業できるのかと驚くような奴もいた。

一方で、この、日本の過重労働やその他でゆがんだ社会が、本来はもっと優秀なはずの若者を壊したのだと理解した。
なんとかのフリーレンとかいう、葬送のフリーレンをもじったツイッターアカウントが、仕事に私情を持ち込む人間、医師であれ看護師であれプロとして終わっとるとか書いていたけれども、表の給料削って、その分、私利私欲を認めるのが日本の文化。
この問題は、昔の医療には非常に良かった。
過重労働の表に裏に、病棟で頑張ったらこっそりもらえるお小遣いや製薬会社などの接待があって、しかも、開業すれば、まず失敗しない時代だった。

いまは、情報開示で、多くの病院では、表向きでは、患者の心づけを禁止している。
そして、表の給料の上りが悪い中で、相対的に、医師の待遇は下がっている。
その上に、医療訴訟をめぐって、問題な投薬や手術の医者だけでなく、その周囲もとばっちりを食らう。

その時に、プロフェッショナリズムとは何か、ということの問題の認識が分かれる。
患者や家族の納得と物理的な病気や症状の改善、そして、前後にまつわるお金。
答えのない世界。
一銭にもならないのに、難症状のがんで苦しむ、他所の医者のシノギの患者の主観的日記を見ることは、まさに、自己研鑽に他ならない。
しかし、ここに、シノギが眠っている、と言えば、日本医学放射線学会会員に千人はいると言われる白川竜也のファンをうならせることができるだろうか?

この一件、私が仕切らせていただきます。
それを、僕のような野良医者ではなく、誰かが金と実績を目的にやるように仕向けるしかない。

医者の年収が相対的に下がる中で、賢い支出や労働の圧縮が求められる。
資産形成も含まれる。
誰だって、職場での超過勤務、とりわけ、シフトによる代休もない、土日や夜間の患者説明なんか断りたいし減らしたいだろう。
全ての医者は様々な種類の能力やそれに伴う自己研鑽が必要。
医者の高い給料は、日本という先進国で、怪我や病気ばかり見させられる苦悩と、業務時間外もいやいやでも勉強せざるをないことに社会が認めて金を払ってきた側面がある。
そこを、上手に修正するしかないという話だ。

前項では、高度な画像診断と放射線治療の融合を考えたハイパーキャンサーボードの可視化による、より基本的な医療における知識や運用の雑さをあぶりだす作業を考えてみたが、この種の問題の解決策は実は無限に存在する。
正しい科学の積み上げよりも、上手な嘘の積み重ねの方が有効な場合もある。
下手な嘘の積み重ねが社会問題になってもいるが、逆手に取れば、公私の寄付金や研究費の議題にもなるだろう。

7月29日の中川恵一教授の毎日新聞は標準医療やその周囲、あるいは、高額医療費助成などについて記載されていたが、放射線治療が根治治療や緩和治療として効果がなかった場合の記載があまりなかった。
紙面の問題もあったかもしれないが、本当の問題はそこだと思った。
外科医の方が分かりやすい。
脳外科医竹田くんレベルの手術を受けるくらいなら、どんな末期のがんでも手術しない方が正解だ。
標準医療の遂行レベルや集団での運用の問題。

もはや、死亡超過その他による、人口減少の市町村も加速化していて、保険診療か否かというくくりではどうしようもないのではないかと思う。
既に、美容整形という形成外科の一分野では、自由診療も当たり前。
今後は、病院は赤字だけど、地方の篤志家が標準医療に準拠した治療を維持してくださいと言うケースも出てくるだろうし、都心部では待ち時間などを圧縮した病院でそれをやるかもしれない。
それほどに、資本の格差やナントカの問題もどんどん広がっている。

7月30日の日経新聞では、5億円の西麻布の有料老人ホームが出ていたが、そんな金持ちからすれば、医療奴隷の家なんか格安で準備してやるから、その病院の近所に住んでください、という話になるだろう。

逆に言えば、そうなればこそ、日本医学放射線学会としては、ただ単にインパクトファクターの高い医者だけではなく、さまざまな特殊技能を持った医師や関係職種を吸着していく意味がある。

https://x.com/kouyouer123/status/1818100833340522697

ちょうど、ブラックペアンの山岸俊介先生がオペのできない心臓外科医をこき下ろしている。
外科の世界なんか、そんなものだ。
一方で、誰一人としてメジャー外科の手術は一人ではできない。
繰り返すが、僕はそのことに25歳で気づいて、まともに握る前のメスを置いた。
分院の外科で、救急出向医の陰でまともに執刀や助手の経験がなかったのも大きかった。
大切な20代後半に、あまりにも無駄の多い理不尽を強要されてまで救うほどの命もない。
放射線科としてのキャリアも何もかも終わっているが、それでもまだましだったと言い切れる。

半狂乱になっているこの連絡を取ってきた患者は、命を救うために医者になったんだろうとか、使命感が足りないとか、寝言を書いている。
医者の仕事は純粋に健康やまだましな死亡に貢献するのみならず、公権力から金を詐取したり、そのへんの患者をだまくらかすことも含まれ、後者の方が多くの勉強しない患者に喜ばれる。
世の中そんなもんだ。
その瞬間こっきりの成功と失敗だけで心臓外科は患者サイドと成功の票かを共有しやすい。
しかし、多くの医師は、老化現象の一貫でもある、癌やその他の疾患を持った患者と伴走する。
その違い。
ある意味で、脳外科医竹田くん(ひどいやぶ医者)こそが標準治療であれば、患者も納得するのかもしれない。

標準医療という言葉の重みは、東京大学ではわからないのかもしれない。
理由は、簡単で、おそらく、そのへんの地方国立医学部や私立医大の学生よりも学力の標準スペックが高く、ブランド力もあって、外科系以外への転科や医療以外への勧誘も多いのだと思う。
その結果として、おそらく、リピーター手術の外科医の数はだいぶ減る。
単に、司法を抱き込んだ隠蔽工作が上手なだけかもしれないが、理屈としては考えやすい。
言い換えると、取り扱う患者の最低レベルの学力やモラルは同じでも、取り扱うバカ医者の学力やモラルのレベルがだいぶ違う。

そんなこんなで、外科系と違って、口先でもいいのが、非外科系だが、その分だけ、理論武装や休息を大事にしないといけない。
そして、IVRや外科系でも、そういう部分に対して配慮のできる人々を味方にできるロジックやシステムの構築が大事だと思う。

ハイパーキャンサーボードだけでなく、アナザーキャンサーボードやロウアーキャンサーボードという発想だってあり得る。
現実には、簡単ではない問題が、沢山ある。
もちろん、個人や所属組織の内部で解決出来たらベターではあるが、これからますます進む格差社会や社会の分断の中で、様々な答えやそれを発想して実行できるチームが大事になる。

残念であり、残酷な話だが、連絡してきた患者の願望に全て答えることなど難しい。
それは、山岸俊介なる心臓外科の名医が、日本中の患者を全て救えないことと同じ。
一方で、最悪は切り捨てるとしても、対応できる幅を整えていけば、その視聴率が金と政治になる。
難病や社会的困難は一定数が権力や金を持った人間にも発生するからだ。
残酷だが、この、ゆがんだ社会では、そのようにするしかない。
2024年7月30日17時4分 アビスパ福岡 エア指揮官。

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