正しい医療情報 情報の幅と一般解 ホットトピックと原則を #薬物副作用 #高血圧 #ディオバン事件
情報の幅と一般解
読売新聞と先生の与えてくれた場や話題をきっかけに色々考えたり、発信する機会を頂いて感謝しています。
おっしゃられるように、読み手の知識レベルや検索能力を引き上げる正しい情報というものはとても重要で、下手なお医者さんの診察より有益です。
この「正しい」にも幅や深みというものはあって、万人に理解しやすいものから、より専門的なものもあります。
どちらが正しいとは断定できません。
なぜならば、医療は患者と医療者のコミュニケーションの中に存在するからです。
例えば、うつ状態に励ましは原則禁忌(禁止)とされますが、本当に相手を見抜く目を持った人であれば、その原則どおりである必要はありません。
しかし、誰が、何を、どの程度の責任感で・・・という話であれば、万人に理解しやすく、実行しやすい正解です(一般解)。
最初に一般解を知ったうえで、掘り下げていくというプロセスは悪くないことと思います。
そういう中で、先生が挙げられてきたたくさんの話題は意義深かったと思います。
先生のますますのご活躍を期待しています。
ホットトピックと原則を 薬物副作用
ここは天国じゃないんだ かといって地獄でもない・・・ なんて歌がありましたが、健診などで色んな患者さんに接していると、結構ややこしい患者さんに出会うことがあります。
高血圧の薬で副作用が出ているらしい状況で、主治医が薬剤変更も再検査もしてくれない・・・とか。
僕は主治医ではありませんので、投薬をいじりませんが、投薬のきっかけも来院時に急いでいたことによる血圧上昇だったようでした。
その後、四肢の筋力低下で、震えが強くなってきて・・・パーキンソン症候群だったかパーキンソン病と診断されさらに投薬開始。
(降圧剤の不適切投与であればあり得る症状です。)
高血圧の診断プロセスも問題なら、四肢の筋力低下と震えを混同するのも問題です。
多分、医者は忙しくて話を聴いてなかったんでしょうね?
勿論、患者さんの訴えがどこまで正しいかは分かりませんし、診察室では診察室での検査結果やストーリーがあります。
ただ、検査の実行や治療の実行ばかりにコストがかさむ現代では・・・結構微妙な問題です。
モラルにお金は支払われませんからね。
そんな現代だけに、患者さんも新聞などを活用して、情報や発想を蓄積していく必要があるように思います。