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より良い神経放射線のために191 #ミッドウインターセミナー #専門医制度 #脱北者 #北里大学 #ウッドハムス玲子 #入局勧誘 #放射線科 #IVR #IR #セレッソ大阪 #関西医大 #京都大学 #寺田次郎 #ディオバン事件 #心臓外科 #循環器内科 #QOL #出産育児



(ウッドハムス玲子先生の質問に。)
ということで、合間に、ちょっと話になりました。
専門医とらない医者が増えているの?
ああ、それは、僕、寺田次郎の関西医大の案件があまりにえぐいからだと思います。

当たり前ですが、取得と維持のコストが見合わなければ、最初から取らないでしょう。
一方で、今の、それなりに正しい専門医制度の学会の医療へのアクセスは、一定数の医師は求めると思います。
けれども、それは、儲かる、患者ウケする医学ではありません。

医局制度しか知らない。
あるいは、医局の特定の先生が大好きな先生には、理解できないと思います。
逆に言えば、金目当て、QOL目当て、その他の医者も喜んで、専門医制度に加入して課金するように仕向ければいい。

僕がなぜ放射線学会もIVR学会も辞めていないのかと言えば、最初から専門医制度を無視している人間と自分を差別化するためです。
やめるのはいつでもやめれます。
そして、関西医大と京都大学の勝手な事情で専門医を取れなかったからと言って、僕が悪いわけではないので、それを可視化するためでもあります。

それはさておき、二十代後半から三十代前半は、結婚、出産育児の適齢期です。
スーパーエリートだけが教授や部長になるのに、その制度設計に付き合わされるのははなはだ迷惑な部分もあります。
皆が皆立派なお医者様に認定されたいわけでなく、生きやすくて、幸せな方が良い医師も多いでしょう。

同じように、たぶん、神経放射線科の先生も、胸部や腹部の読影の細かいのをマストのタスクにされたら困るのではないでしょうか?
松木充先生の研究はあまり聞いた覚えがありませんが、あのクラスの先生が研究を半分捨てて、それで、ジェネラルラジオロジストでいられる世界。
逆に言えば、臨床も、研究も、教育も、金儲けも、一つだけでも、十分でしょう。

まして、医学部に入る学生のレベルが下がっています。
スクリーニングのいくつかの読影だけしっかりやってくれる能力がその人の限界という医師もほどなく出てくるでしょう。
それは、喧嘩するところではなく、制度設計する側が表裏を通すやり方をみんなで考えるところだと思います。

入局して、学会に登録するけど、専攻医コースから外れる女医さんとかいても良いじゃないですか?
金と視聴率に貢献してくれればいい。
一方で、上層部の思惑の通り、専門医と指導医の早期取得をやってくれる医者はよほどの人格障害がなければ、早めに役職を引き上げても良いでしょう。

IVR医が欲しいというと、診断から治療の全てを理解してこなして、24時間休むことなく業務しろとか、発想が澤田敏な生き物が上層部にいることは知っています。
それは、説得不能な妄想患者なので、そういう組織地域は、枚方のように人口減少、人口削減するだけです。
一方で、他の地域や組織は柔軟に、その組織や地域なりの新たな組織像を作っていけばいいでしょう。
昨年の和歌山のIVRでも、IVRを止めているからその地域の救急死亡率が上がるんだとかおっしゃられる方もおられましたが、プライドの発揮する方向を間違っていますよね?

手技以外の部分だけの協力ならできるとか、徹夜以外なら手伝うくらいの放射線科医は潜在的にいると思います。
けれども、頭の悪い人が暴れるでしょう?
じゃあ、僕はやらないでいいです、になっちゃいますね。
挙句の果てに、関西は恐喝やレイプでしょう?
多分、やる気のある奴も辞めるんじゃないですかね?

逆に言えば、分野にしても、各臓器にしても、専門医と指導医を中心にワークフローやレベルをくみ上げればいいわけですよね。
ただ、僕みたいな人間が主導したら、それだけで、揉めますよね?
だから、そこは、内部の人が考えるべきです。

結局、専門医を取らずに、健診の読影医になったところで、それは、日本医学放射線学会として、日本の医療に、非専門医でも貢献をさせているわけなので、誰も文句は言えないでしょう。
もちろん、絵に描いた餅ですし、問題も起こらないわけではないですが、結局、若手医師を集めた組織や地域が発言権を高めるのはどうしようもないことです。

外科医や救急医が自爆しているのだから、日勤帯だけでも、皆で手伝う放射線科医くらいでいいと思いますとか口にすればいい。
なんなら、取得できない学位でも、4年間、マイペースで読影の独学と学会参加したい若手もいるんじゃないでしょうか?
給与が7割がけでも、当直がないことは大きいです。
勿論、専門医や指導医にはリスペクトを持つように指導するべきでしょう。

どうせ、トップに立たないなら、専門医や指導医の早期取得にはあまり意味がないですし(見ずにスルーのダブルチェックの問題では、読影に関する知識や実行力よりも嘘をつかない方が大事)、逆に、ソレで回るバイト先を医局が抑えていけばいいだけです。
それこそ、他科と組んで、透析非常勤バイトとか抑えても良いでしょう。

放射線科の方で貢献してくれているから、透析非常勤で、時間拘束だけのほぼDutyFreeにさせてあげる、とかでもいいでしょう。
その間に、趣味や私生活の検索事項や放射線科の調べものや講義視聴などできたら、QOLは上がりますよね。
病院としても、そういう人の繋がりがあった方が、同じバイト代を払うのならいいですよね。

日本の制度では、年収とか経費の損得もあります。
だったら、そういう囲い込み方をした方が医局に残る人も増えるでしょう。
もちろん、そう思わない、それを許せない人もいるでしょう。
それは、僕の知ったことではありません。
手技出来なくても、読影や患者説明を代わりにこなしてくれる人がいた方が良いと思うか、思わないか、それはポリシーの違いでしかありません。

まだまだ、そういう発想になる組織や地域が増えるのに、時間がかかるのかもしれませんが、とりあえず、提示しておきたいと思います。
伸びしろや問題だらけの標準治療ですが、それすらいい加減な医療同士のシェアの食い合いはどこかで流れが変わるでしょう。
その時に向けて、布石を打って行くということです。
専門医制度が弱くなっても、強くなっても、どちらにしても、放射線科医のグループが維持拡張される仕組みづくり。

新人としては放射線科医で雇ったけど、読影が殺人的にダメだけど、論文の統計操作が得意とか、そんなのでもいいと思います。
セレッソ大阪が女性ファンを増やして男性ファンを集めたのが有名ですが、勧誘ナンパが上手なイケメン医師や美人女医でもいいでしょう。
あれもこれも、素質や努力を求めるからしんどいだけでしょう。

最終的には、放射線科に入ると、よほどのアレでない限り夜勤少なく飯を食えるという話にすれば、人は増えると思います。
エースは一握りで良くて、凡医を増やして、上手にやっていく。
そんな医師は、定期的に小遣いや経費で教科書を書い、広義に出てくれるわけで、エースの先生の金回りもよくなって基本的にハッピーになると思います。
あるいは、組織としても、意図的に、講義報酬を回してやることもできると思います。
2025年1月25日17時55分 寺田次郎 拝

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