ペンシルラボ vol.1 〜PILOT Dr.GRIP〜
「このロングセラーには、ワケがある。」
どうもご機嫌よう、毎度無責任に記事を放棄するざふまるでございます。さて、今回からは、僕が7年に渡って使ってきた200を越えるシャーペンの数々について出来る限りレビュー(という名の研究)をしていきたいと思います。初回となる今回は僕の文具趣味の原点であり、ついこの間売り場に帰ってきた"ドクターグリップ"を見ていきます。
1.概要
1991年にパイロットと広島大学の宇土教授との共同開発により誕生した、疲れにくさに特化したボールペン・シャープペンシル。独自の研究によって生み出された直径13.8mmの軸と疲れにくいシリコングリップを最大のウリとしており、発売後は世界中で人気を博した。後継モデルが発売された現在でも、一部カラーが細々と生産されている。なお、11月にはドクターグリップ30周年を記念した、特別カラーが復刻された。
2.肝心の握り心地は...?
本当に疲れにくい。個人差こそあれ、一般的右利き受験生としてはかなりの効果を感じる。まずはクリップを廃した丸軸のシンプルなボディ。ペンを手中で回転させるときに引っかかるストレスが無いのは非常に大きい。さらには独特の絞り形状が人間の手にピッタリとフィットする。シリコングリップも固すぎず柔らかすぎず、現代の製品にはない優れたバランス感覚を持つペンだと感じた。また、いわゆるフリシャ機構も搭載しており、ここが人によって評価の分かれるポイントとなるだろう。
3.デメリット
よくも悪くも550円という価格設定。一昔前の設計であることからやや全体的なチープ感が否めない。少なくともペンにオシャレを求める人には向かないだろう。後は入手の煩雑さ。量販店では現行品もあまり売られておらず、今月の復刻版も限定品だったため、今や品薄となってしまっている。ここが痛いところだ。
4.総合評価
★★★★☆「ヘビーユーザー全般にオススメ。」
以上のデメリットを除くと、良いポイントが目立つ製品だと感じる。旧製品といえどもやはりロングセラーの名は伊達ではない。再び手に入りやすくなることを切に願っている。