自動配送ロボットの現状

昨日のWBSで中国で自動餃子配送ロボットのニュースを見ました。

ギョーザの無人配送車、病室に薬届けるロボット…中国、新型コロナ予防でハイテク普及 「非接触」「無人化」の需要高まる(毎日新聞)
https://mainichi.jp/articles/20200325/k00/00m/030/364000c

中国配送ロボ、完全無人化に課題 新型コロナで投入(日経新聞 2020.3.5)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO56373640U0A300C2FFE000/

おそらく昨日のニュースでやっていた餃子配送は
中国のベンチャー企業の NEOLIX(新石器)製の自動運転車両です。
http://www.neolix.ai/

同じようなものはアメリカでも始まっているみたいです。
ハンドル、座席、窓、ミラーなしでもOK…自動配送のニューロ、公道走行の認可を初めて取得(B.I. 2020.2.11)
https://www.businessinsider.jp/post-207277

日本で同じことをやろうとした場合の課題などは下記の記事や、経産省資料に詳しく記載されています。
(公道以外での実証は日本郵便、楽天、ZMPとかの事業者がいろいろやっています。)
自動配送ロボ、公道で実験可能に 短距離輸送で活用(日経新聞 2019.2.20)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO41511230Q9A220C1MM8000/
自動走行ロボットの社会実装に向けて(METI 2019.3)
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/keizaisaisei/miraitoshikaigi/sankankyougikai/mobility/dai3/siryou5.pdf

まとめると、無人配送ロボットは現在の法律上「自動車」に位置付けられ、公道の走行は大きいハードルがある。(運転者や安全管理者の配置だったり、歩道、路側帯の走行ができなかったり。)メーカは技術はあるが公道実証できないことが開発ネックになっている。2019年度中に公道実証できるよう、協議会設置しガイドライン作成することが望ましい。とあります。

で、立ち上がった官民協議会がこちらです。
自動走行ロボットを活用した配送の実現に向けた官民協議会(METI 2019.9)
https://www.meti.go.jp/shingikai/mono_info_service/jidosoko_robot/index.html

こちらが2019.9の第1回会合しか開催されておらず、第1回資料には「検討体制案として2019年度に2~3回の会合を行い課題整理し、ロードマップ策定、公道実証を行う」と記載されていますが、その後の経過がわからない状況です。おそらく情報が無いのでそこから進んでないのかと。。

NEDOの5月下旬公募予定事業でこんな公募はありました。
自動走行ロボットを活用した新たな配送サービス実現に向けた技術開発事業」に係る公募について
https://www.nedo.go.jp/koubo/CD1_100223.html

(参考)どちらかというと海外ベンチャーの方が無人配送の記事ではよく名前を聞きますね。
ラストワンマイル向けの物流・配送ロボット10選
https://jidounten-lab.com/u_lastonemile-robot-10

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?