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ピーキングのためのテーパリング
1.ピーキングとテーパリング
テーパリング
徐々に練習、トレーニングの負荷を減らしていく戦略
taper:〜を次第に細くする、先細りにする
負荷→強度、量、頻度
手段、方法
ピーキング
狙った重要な試合にベストコンディションで臨めるようにコンディションを上げていき、そこにピークを合わせる
目的
ピーキングという目的を達成するための手段の一つがテーパリング
カーボローディング→ピーキング
減量、調整→ピーキング
心理的手法→ピーキング
テーパリング→ピーキング
適切なテーパリングがもたらすパフォーマンス向上効果の大きさ
どの程度のパフォーマンス向上ができるのか?
100%の調整が実施できた場合、狙った日のパフォーマンスは、5%上がる
ex)100m Time9.98→5%UP Time 9.48
超回復理論VSフィットネス理論
超回復理論
トレーニング数日後掛けて疲労が除去され回復が促進される。
回復が終わると以前よりパフォーマンスが向上される状態のこと
フィットネス 疲労理論
超回復理論モデルにフィットネス要素を加えたもの。
トレーニングをすると疲労蓄積はされるがフィットネスは向上する。(トレーニングによって獲得した体力レベル)
フィットネスと疲労の差分がコンディション
テーパリングの目標
単に疲労を取り除く ×
できるだけフィットネスを高める ×
コンディションを高め、ピークを合わせる ○
テーパリングのメカニズム
疲労が除去された状態でフィットネスレベルをどれだけ高く保てるかがテーパリングの目標
テーパリングのテクニック
テーパリング方法
練習、トレーニングにて考慮すべき方法
要素実践
1 トレーニング強度 →維持
2 トレーニングボリューム→減らす
3 トレーニング頻度 →維持
4 テーパリング期間 →2週間弱
トレーニング強度
維持することが重要
強度とは
1RMに対する割合
Vo2max(最大酸素摂取量)や最大心拍数、最大疾走速度
試合前だからと言った減らすことはやってはならない
テーパリング期間中は強度を維持する!
トレーニングボリューム
減らすことが重要
ボリュームとは
総レップ数
(セット数×レップ数×エクササイズ数)
ex)150レップ→60〜90レップにする
総移動(走行)距離、総運動時間
ex)3km→1.2〜1.8kmにする。
120min→50〜70minにする
テーパリング期間中は量を41%〜60%程度減らす
強度を維持してフィットネスの低下を防ぎ、ボリュームを減らして疲労回復を促進させる
テーパリング期間
2週間弱に設定することが重要
14日に試合がある場合
1日からテーパリング期間開始
強度は維持しながらボリュームは減らす
トレーニング頻度は維持する