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ピリオダイゼーション
ピリオダイゼーションとは?
シーズンに向けて、1年間もしくは数年間をいくつかのシーズンに期分けしてトレーニングを計画すること。
ピリオダイゼーションは、年間を通しての計画
→1年先のコンディション、パフォーマンス
テーパリングは、試合直前の計画
→10〜14日先のコンディション、パフォーマンス
ピリオダイゼーションを設けることで得られる効果は科学的に存在するの?
ベンチプレス、デッドリフト、スクワットを25週間ピリオダイゼーションを設けたグループは設けていないグループと比較して、11〜12.5kg増加
Vo2max(1500m走)を25週間ピリオダイゼーションを設けたグループと設けていないグループと比較して、19〜24秒短縮した。
結果としては科学的根拠による効果があることがわかる。
ピリオダイゼーションにおける期
期分け
その日その月、その時期の目的に合わせて期間ごとにトレーニング計画や内容を変化させる
目的、目標
・試合の機会や回数
・獲得したいフィジカル数値
・獲得したい専門的技術
ピリオダイゼーションは4つの期で区分されている
①準備期 ②第一移行期
③試合期 ④第二移行期
現代的ピリオダイゼーションが論理的かつ体系的に機能するために各期それぞれに意図や役割が明確化されている
①準備期
チーム活動の出発点となり、高強度なトレーニングに耐える基礎的能力を高めるための準備期間。
目標
試合期などでは耐え難い高負荷な強度を、主にウエイトトレーニングや、持久力トレーニングを通して実施させ、身体の基礎を十分に発達させる。
目標に沿った内容
・フィジカル数値の向上を図るトレーニング計画
・ウエイト(持久力)トレーニング>競技(スキ ル)トレーニング
・筋肥大(LBMの向上)→最大筋力(1RM向上)
筋力、持久力、スキルを「一斉に向上させよう!」は非常に非効率的
②第一移行期
準備期と試合期をつなぐ境目となり、徐々にウエイトトレーニングと競技トレーニングの割合が変化していく期間にあたる。
目標
・準備期で増加させたLBMの維持と、1RMの向上および筋パワー発揮へ変換すること
・ゲームと同等なレベルの負荷での練習機会および、実践形式の場の機会の増加
目標に沿った内容
・1RMおよび筋パワーの向上を図るトレーニング計画
・ウエイト(持久力)トレーニング≒競技(スキル)トレーニング
・最大筋力(1RMの向上)→筋パワーの向上
ゲーム期へ近づくにつれてストレングスと競技スキルの割合が徐々に変化し、最終的には競技スキルの割合が多くなるのが一般的
③試合期
身体疲労を十分に考慮しつつ、 常時ベストなコンディションを保ちながらも フィジカル数値の維持や競技スキルの増加を図る
目標
・トレーニング強度を増加しつつ量を低減することを介して 筋力および筋パワーを向上させること
・可能な限り身体疲労を低減しつつ、 フィットネスレベル(コンディション)を高めること
目標に沿った内容
・フィジカル数値の維持を図るトレーニング計画(内容)
・競技(スキル)トレーニング > ウエイト(持久力)トレーニング
・LBMおよび1RM数値の維持
最低限なフィジカル数値の維持を図るために
ストレングストレーニングをゼロにはしない
④第二移行期
心身の疲労へ着目し、積極的な休養を十分に実施して次なる準備期へのコンディションを整える
目標
・トレーニング強度や量、頻度を低減させ、身体疲労および精神疲労を十分に取り除く
・怪我や傷害、コンディション不良などの不備を改善させ、通常なコンディションレベルへ戻す
目的に沿った内容
・フィジカル数値の維持を図るトレーニング計画(内容)
・競技(スキル)トレーニング ≒ ウエイト(持久力)トレーニング
・LBMおよび1RM数値の維持
ピリオダイゼーションの組み直しの時期にも当たるため 各チームによって計画が多種多様となる