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息子のともだちに不登校の理由を聞かれたら?

家にあそびにきてくれる、唯一の息子の友。
はとこであり、親友。
仮に名を、ユニコーンとしよう。

ユニコーンは極めて獰猛で、力強く、勇敢で、相手がゾウであろうと恐れずに向かっていく。

獰猛なんだけども、静かなる息子とは仲が良い。
親戚なので連絡もとりやすく、遊びたいタイミングで声を掛け合うことができる。

息子が不登校になったとき、ユニコーンには理解ができなかった。

先週まで一緒に楽しく帰ってきてたのに、急に学校に来なくなって。
つまらないし、さみしいし。

彼もその頃、1週間ほど学校を休んだらしい。
すまないことをした。

それでも家族での集まりで、一緒に遊んだりするし。
単独でも、遊びにきてくれる。

お互い遊びたい気持ちはあるからね。
前日からお互い、うきうきわくわくしている。


不登校になって最初の頃は、来ると
「なんで学校こねーんだよ!このズル休み野郎!俺だって学校なんて行きたくねーよ!!」と言いながら、家に入ってきて。

息子は言い返せなくて、黙っていた。

ユニコーンが帰ってから『(言い返せなくて)悔しい‥』と、こぼす息子。


少しすると、今度はユニコーン側から提案をくれるようになった。
「月曜とか金曜だけとか、ちょっとだけならこれんじゃねーの?」
「おれ、朝迎えにきてやろうか?」

それでも、首を縦には振らない息子。


そのうち息子に言ってもダメだと思ったのか、わたしにこっそり言ってくるようになった(笑)

きっと自宅でユニコーンママに、どうやったら息子が学校にこれるのか相談してるんだろう。
ママであるいとこと共に、いろんな知恵を絞ってくれて、ありがとう。

でもどうしたって、行けない。行けないものは、行かんのだ。


みんな秋休みだった。
うちも一応、秋休み。

遊びにきてくれたユニコーンを
わたしとムスメで、一緒に家に送っていった。


その途中「なんであいつは学校ずっと休んでんの?」と直で聞かれた。


『ん〜、なんでだろうね。なんか、行けなくなっちゃったんだよね。』
わたしはお茶を濁しながら、考えている。

自身も不登校なムスメが、先に答える。
「最初の理由はきっと、宿題したくなかったからだと思うよー」


おいおいムスメよ、何を言う。

『それだけでもないと思うんだけどね〜。勉強とか頑張りすぎちゃったのかな〜』

「頑張り過ぎも疲れちゃうもんねー」とムスメが言う。

おーおー、確かにそうだね。ほどほどに。たまには頑張って、たまには休んでだね。


『疲れるとさ、体も風邪をひきやすくなるでしょ?心も風邪をひく時があるんだよ。』

「え!!あいつ病気なの!?」

『ん〜、でも今は元気になったでしょ?違うスクールで少しずつ、頑張ってる途中なんだよー。』

「元気になったなら、なんでこねーんだよ。俺も学校、すげームカつくのに行ってんだぜー」

『そうか〜。ムカつくのに、行ってるってすごいじゃーん。』



納得できる答えなんてないからさ、難しいんだけどね。
それでもお互いまた、遊ぶことを楽しみにしてくれている。

完全な理解は難しいよね。
本人も説明なんてできないし。
それでもなんだか一緒に居てくれる。

いろんなわからないこと、理不尽なことが世の中にはあるんだよね。

答えもないその海を、
それぞれの方法で、迷って、悩みながら泳いでいく。

いつも来てくれてありがとう。


そして…このやり取りをすると、次の日だいたい荒れるのよ。

わたしが(笑)

穏やかに過ごせますように🙏

わたしが🌕




考える時間が必要で、悩む時間は必要ない。

ゲッターズ飯田

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晴れパン / 多様な学びを願う×不登校兄妹のママ
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